
心の疲れの取り方とは?悩み過ぎで疲れた時の対処法3選
- 悩みすぎて疲れたと感じる原因は?
- 悩みすぎて疲れたときの対処法が知りたい!
- 悩みすぎて苦しいときの心の疲れの取り方はある?
悩みすぎて疲れていても、考えすぎたり気にしすぎるのをやめられず、しんどいと感じている人は少なくありません。
また、周りから「もっと楽に考えてみたら?」「気にしすぎることないよ」とアドバイスされても、自分のつらさを理解してもらえていないと感じたり、アドバイス通りにできない自分に対してよりストレスが溜まってしまうこともありますよね。
悩みすぎて疲れたときは悩みごとの解決を急ぐ前に、一度立ち止まって、そもそもどうして自分は悩みすぎるのかを考えてみるのが大事です。
そこで今回は、悩みすぎて疲れてしまう人に向けて、悩みすぎてしまう原因や疲れの取り方を解説します。
悩みすぎる自分が嫌になってしまうつらい状態から、抜け出す準備をしていきましょう。
「悩みすぎて疲れた・しんどい」ってどういう状態のこと?

「悩みすぎて疲れた・しんどい」とは、頭の中が常に悩みや不安で埋め尽くされてしまい、仕事やプライベートが手につかず、心身に不調をきたしている状態を指します。
悩みすぎて疲れたときに現れる心身の不調には、以下などが挙げられます。
- 気分が落ち込みやすい
- 眠れない、睡眠の質が低下する
- 集中力が続かない
- 興味や関心がなくなる
- お腹の調子が悪い、食欲がない
「悩みすぎて疲れた・しんどい」と感じている人は、悩みごと自体だけではなく、心身の不調も負担となって積み重なり、冷静な判断ができなくなっているといえるでしょう。
そのため、悩みを解決するよりも先に、自分への負担を軽くすることが大切です。
悩みすぎて疲れてしまう3つの根本的な原因

同じ悩みに直面しても、悩みすぎない人もいれば悩みすぎてしまう人もいます。
これは、悩みの質が受け取る側によって変わるからで、悩みすぎて疲れてしまう場合には必ずその原因があります。
そこでまずは、「悩みすぎて疲れた・しんどい」と感じやすい人に多い、根本的な原因を詳しく見てみましょう。
原因①悩みが多すぎるから
四六時中、悩みで頭がいっぱいになるのは、悩みが1つや2つではないからです。
複数の悩みを同時に抱えていれば、頭の中が整理できずに思考が混乱してしまい、ひとつひとつの悩みに向き合う心や時間の余裕が持てません。
そこにまた新たな悩みが加われば、「どこから解決すればいいのか」と不安やストレスが増えてしまいますね。
また、悩みが多くなってしまう背景として、本来は悩まなくていいことまで悩んでしまっていることも考えられます。
たとえば、ビジネスシーンでは下記などが、悩まなくていいことを悩んでいる状態といえます。
- 上司の機嫌が悪いと「自分が何かしてしまったのでは」と思い込んでしまう
- 「急がなくていいから」といわれた仕事をすぐに納品できずに焦ってしまう
もちろんケースバイケースですが、機嫌がなぜ悪いのかは上司本人にしかわからないので、あれこれ推測して過度に不安になる必要はないのです。
「急がなくてもいい」といった曖昧さをなくし、期日をしっかり確認して調整すれば「今日できなかった」と慌てる必要もありませんね。
忙しさに追われ、頭の中がごちゃごちゃしていると、悩みが増えて疲れてしまう可能性が高いのです。

原因②自分で解決できない悩みだから
悩みには、自分で解決できる悩みと自分では解決できない悩みがあります。
自分で解決できる悩みは、自分自身のことや自分で変えられる未来のことで、自分で解決できない悩みには次の3つがあります。
- 自分では変えられない未来
- 過去の出来事
- 他人の思考や行動
同じ未来でも、生活習慣が乱れている今の自分を変えるべく、運動を習慣にして健康になるのは自分で変えられる未来になりますよね。
しかし、地震や自然災害などはある程度の予測や備えはできても、起こらないようにすることはできません。
同様に、過去に起こった出来事も変えられませんし、他人の気持ちはコントロールできませんね。
こうした悩みを自分では解決できない悩みと認識しないままでは、悩めば悩むほど心のエネルギーが消費されて疲れてしまうのです。
原因③100%の答えを求めているから
悩みの解決に対する答えは、必ずしも一度で見つかるわけではありません。
自分なりに導き出した答えで悩みに立ち向かい、それがダメだったら別の答えを考えてみるとトライアンドエラーを繰り返して、より正解に近づけることもあります。
しかし、悩みすぎて疲れてしまう人は、悩みの解決にいきなり100%の答えを出そうとします。
そのため、導き出した答えが本当に正しい選択なのかと、不完全な部分にばかり目がいってしまい、そもそものトライができません。
答えに近づけないだけではなく、答えを決めきれない自分を否定しまい、ストレスや不安が強くなれば心が疲れてしまうでしょう。
ついつい100%にこだわってしまう人は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。

悩みすぎで疲れた時の対処法3選

悩みすぎて疲れた時ほど、「早く悩みを解決して心を軽くしたい」と焦ってしまいますよね。
しかし頭の中が悩みでいっぱいになっている状態では、悩みを解決する良案は簡単には浮かんできません。
そこで、悩みすぎて疲れた時はまず、心を軽くすることを重視しましょう。
ここでは「悩みを解決する」から「先に自分の心を軽くする」へと思考を変えるアプローチ方法を紹介します。
対処法①悩みを吐き出して思考を整理する
悩みによる疲れを取るためには、自分の気持ちを紙に書いたり、口に出したり、誰かに相談するなどのアウトプットをしてみましょう。
悩みが頭の中でいっぱいになってしまうのは、悩みをインプットしただけの状態だからです。
質が違う複数の悩みを頭の中だけで処理しようとすると、悩み事からまた不安や悩みが生まれてというように、ぐるぐると答えの出ない問いかけを続けてしまいます。
自分の内にあった悩みを文字や会話などで外に出すと、悩みに対して客観視できるようになり、自分とは違う価値観や視点から解決の糸口を探せるようになりますよ。
まずは悩みをどんどん書き出したら、次は書き出された内容を整理しましょう。
悩みをリスト化したり、解決する順番を付けたりすると、やることが明確になるので効果的です。
頭の中が整理できない原因や思考整理術については、こちらの記事を参考にしてください。

対処法②最悪と最高のシナリオを想定してみる
悩むことに疲れた時は、悩みについて、最悪のシナリオと最高のシナリオの両方を想定してみましょう。
最悪と最高の両方のシナリオを想定すると、どちらでもない中間的なシナリオという見方が生まれてくるからです。
たとえば、あなたは上司からプロジェクト立案を任命されたとしましょう。
このとき、「期待に応えられず失敗してしまい会社に居づらくなる」という最悪のシナリオのみの想定では、不安が強くなり萎縮して実力の半分も出せないかもしれません。
「唯一無二のアイデアと淀みない進行で、上司から褒められて昇進する」という最高のシナリオも想定すれば、一生懸命頑張れば報われるかもしれないと希望が見えてきますよね。
実際にそのどちらかになる可能性もありますが、「プロジェクトは通常通り上手くいき、立案に協力してくれた同僚たちとの間で信頼関係が深まった」といった、どちらでもない中間的なシナリオに落ち着くケースが多いでしょう。
不安を感じやすい人や完璧主義の人は、悩みについて最悪のシナリオのみを想定してしまう傾向にあります。
ですが、実際には最悪のシナリオ通りになることはそう多くはありません。
最悪のシナリオと最高のシナリオの両方が想定できると、自分が思っている以上に不安になっていることが客観的にわかりますよ。
たとえ最悪のシナリオ通りになったとしても、そうならないための防衛策も事前に準備できれば過剰に不安を感じ疲れてしまうリスクを減らせるでしょう。
対処法③一旦悩み事を手放す
悩み疲れてしまった際は、その悩みの存在自体を忘れるようにしてみましょう。
自分が解決策を打ち出さなくても、世の中や物事が変わりなく回っていれば、「これは自分が悩む必要のないこと」だと気づけますよね。
どうしても悩み事を手放せないという人は、悩み事について悩む時間を決めてみてください。
10分は悩んでもいいけれど、10分経ったら次の行動に移るという具合に、物理的に区切るようにするのがおすすめです。
一度、心や頭をリセットをして、自分が今抱えている悩みは本当に自分が解決しなければならないことなのかを明確にしましょう。
考えすぎで悩んでいる方は、ぜひこちらの記事を参考にしてください。

【悩みすぎて苦しい人向け】今すぐできる心の疲れの取り方3つ

悩みの捉え方を変えるマインドを意識できるようになると、以降は余計なことで悩まなくなるので心の負担は軽くなります。
しかし、これまでに蓄積した心の疲れはそれでは取り除けません。
悩みすぎて疲れてしまった心は、思考とあわせて行動を変えることでリセットできます。
ここでは心の疲れを取る方法を詳しく見てみましょう。
方法①生活習慣を整える
悩みすぎの人は思うように眠れない、食事が摂れない、疲れて外出や運動ができないといった悪循環に陥っている場合が多いですが、こうした生活習慣の乱れが悩みを誘発するネガティブ思考へと陥る原因にもなります。
また、心身の健康状態が悪化すると、新しい悩みへの対応力を削いでしまいかねません。
そのため、質のよい睡眠の確保やバランスのよい食事、適度な運動などで生活習慣を整えることは、過去・現在・未来の心の疲れを取るのに有効な方法といえるでしょう。
方法②心がリフレッシュする行動を取り入れる
楽しいことをしてリフレッシュする方法もありますが、悩みすぎて疲れているときにはそこまでの行動力が沸いてこない場合もあります。
また、せっかく楽しいことをしているのに、どうしても悩みが頭から離れないとなると、さらにストレスが高まってしまいますよね。
それよりも、深呼吸や瞑想、散歩、デジタルデトックスといった心を無に近づける行動を取り入れるのが効果的です。
これらはいつでも気軽に繰り返し行えるので、疲れた心がリセットされやすくなります。

方法③心が落ち着く環境で過ごす
会社にいると悩みが尽きないと感じたり、自宅で延々と悩み続けてしまうといった場合には、こうした場所と悩みが結びついてしまっていることがあります。
その中でいくら心をリセットしようとしても難しいので、心が落ち着く環境を探してみるのがよいでしょう。
たとえば、自然と触れ合える場所に出向いたり、図書館や静かなカフェで本を読む、プラネタリウムでゆったりと過ごすなどは不安や緊張が和らぎやすいです。
趣味や好きなことをしてもいいですが、その場合は楽しむことよりも、心が落ち着くかどうかを基準として考えてみるのがおすすめです。
まとめ
悩みすぎて疲れたときの対処法や、心の疲れの取り方について解説しました。
最後に、この記事をまとめます。
- 悩みすぎて疲れたときは悩みの解決よりも先に、心を軽くすることが大事
- 本来悩まなくていいことや自分では解決できないことは悩まない
- 悩みの答えにいきなり100%を求めない
- 悩みを吐き出して思考を整理する
- 最悪のシナリオと最高のシナリオを想定し、最悪のシナリオ通りになった場合の対応策を準備しておく
- 生活習慣を整えて、心が落ち着く行動をする
物事を深く考えるのは決して悪いことではありませんが、悩みすぎて疲れてしまえば、悩みを解決する気力も失ってしまい本末転倒ですよね。
悩みを前にしたとき、一旦深呼吸をして、その悩みが本当に自分が解決すべきものなのか考えてみるだけでも、心の負担を減らすことができます。