
セルフイメージとは?セルフイメージを高める5つの方法
- セルフイメージって何?
- もしかして自分はセルフイメージが低いのかな?
- セルフイメージを高めて自分を変えたい!
「仕事で成果を上げたい」「自分に自信を持ちたい」と前向きな一歩を踏み出してみても、何も変わらない自分が嫌になる人もいますよね。
もしかしたら「いつも上手くいかない」「自分には無理だ」など、自分の持っているセルフイメージが低くなっている可能性があります。
なりたい自分になるためには、セルフイメージを高めることが大切ですよ。
この記事では、セルフイメージを高めるメリットとその方法について解説していきます。
セルフイメージを高めて現状を変え、理想の自分に近づくヒントを得ましょう。
【自分を知るための第一歩】セルフイメージとは?

セルフイメージとは、「自分はどのような存在か、どのような人か」と自分に抱くイメージのことです。
セルフイメージには自分に対する認識や評価、感じ方も含まれています。
しかし、セルフイメージは思い込みであったり、勘違いであることもあるので注意が必要です。
極端な例ですが「自分は仕事が早い」と思い込んで、仕事をどんどん引き受けてしまえば、生産性が下がってしまったり、オーバーワークになってしまったりするでしょう。
たとえ思い込みであっても、セルフイメージは自分の行動や選択に影響を与えるものです。
今のセルフイメージが低いと感じているなら意識的に変えて、高めることが大切ですよ。
自己成長や目標を設定し達成することにおいて、セルフイメージは重要な要素です。

セルフイメージを高めるメリットとは?

- 自分に自信が持てるようになる
- 自分に対する周囲の理解が得られるようになる
- 目標達成への近道となる
- 失敗を成長の糧とすることができる
セルフイメージを高めると、自分の能力や可能性を肯定的に捉えることができ、挑戦への意欲が湧いてきます。
また、失敗や困難を成長の糧として前向きに受け止められるようになり、行動を続ける力も高められるでしょう。
自分を信じる力が高まることで、より大きな目標に向かって進む勇気が湧き、周囲の理解も得やすくなり、協力を得ながら目標に向かって進むことができます。
だから、目標達成への近道となったり、自信が持てるようになったりするのです。
なりたい自分を目指すために、まずは自分に抱くセルフイメージがどんなものなのか探ってみましょう。

今のセルフイメージを把握する3つの方法

セルフイメージを高めるといっても、やみくもにやって成功するわけではありません。
今の自分のセルフイメージを正しく理解して、高めていくことがポイントだからです。
ここでは、自分の今のセルフイメージを知る方法を紹介します。
仮にネガティブな面が多いとしても自分を否定せず、ありのままをまずは認め、受け入れていきましょう。
自分を客観視する方法を知りたい方は、こちらの記事で詳しく解説しています。

方法①日常的に使う言葉を分析する
日常的に使う言葉でセルフイメージが高い可能性があるのか、低い可能性があるのか探っていくことができます。
セルフイメージが高い人と低い人では、使う言葉に違いや傾向があるからです。
一例ですが、セルフイメージの違いで、使う言葉には下記のような傾向がありますよ。
シーン | セルフイメージが高い | セルフイメージが低い人 |
---|---|---|
挑戦をする時 | なんとかなる、大丈夫、うまくいく | どうせ無理、できるわけない |
トラブルが生じた時 | いい経験だった | また失敗した |
困難な状況の時 | 楽しいことを見つけよう | 何をしても意味がない |
周囲と価値観が違う時 | 自分らしくいよう | 自分はダメだ |
セルフイメージの高い人は、自分を肯定し次につながる前向きな言葉を使う傾向があります。
一方セルフイメージの低い人は、自己否定や自分を責める言葉を使いがちです。
ついつい否定的な言葉を使っていることに気づくなら、セルフイメージを高めるためのステップを踏んでいきましょう。
このように、日常や仕事でいつも使っている言葉から、今のセルフイメージがどのような状態かをチェックできます。
方法②自己評価をする
今の自分のセルフイメージを知るには自己評価をして、自分の自己認識を明確にすることも方法のひとつです。
たとえば、自分の自己認識を明確にするために自分の強みと弱みは何か、得意なことと苦手なことは何かといったことをノートに書き込んでみましょう。
強みや弱み、得意なこと苦手なことがわかったなら、それぞれに対する自分の感情や思考についても深掘りし付け加えてみます。
「自分はよくがんばってきた」「周りの人にも恵まれて感謝したい」というポジティブな感情に気づいたり、「まだまだ不十分」「もっと上手な人がいる」というマイナス思考に気づく場合もあります。
ポジティブであれ、ネガティブであれ、今の自分を認識することが大切です。
定期的に時間を取って自己評価を文字にすれば、自分に起きている変化を視覚化できます。
自分が成長していくのを実感しやすく、モチベーションにもつながりやすくなります。
方法③他者からのフィードバックをもらう
今のセルフイメージを知るには、周りの人が自分に対して持っているイメージを知ることも方法です。
セルフイメージは思い込みの場合もあるとお伝えしたように、自分と周りが抱いているイメージが離れているケースもあるからです。
下記のように、自分が考える人物像を家族や親しい友人に尋ねてみましょう。
- 私って内気だし接客業に向いていないと思うんだけどどう思う?
- 仕事や人間関係で私らしいところって何だと思う?
- 私って新しい環境に馴染むのが遅い気がするけどどう見える?
自分で思っていることと他者が感じていることに違いがあり、驚くこともあるでしょう。
必ずしも一致させる必要はありませんが、正しく自分を認識できている人の多くは、周りが思うあなたと自分が思う自分のイメージが近い傾向があります。
周囲からのフィードバックは、自分では気づいていない側面を知ることができる良い方法です。

セルフイメージを高める5つの方法

前述で示した通り、セルフイメージは思い込みでもあり、勘違いが含まれがちです。
もしネガティブな思い込みや勘違いであるなら、それらを手放し新しい視点を受け入れることが重要になります。
ここではセルフイメージを高める方法を紹介するので、新しい視点から更新のヒントを得ましょう。
- 方法①リフレーミング思考を身につける
- 方法②「いつでもやれる」から「今やってみる」へ
- 方法③アファメーションで自分を高める魔法の呪文を考える
- 方法④セルフイメージを高める環境をつくる
- 方法⑤自分を否定する口癖を直す
方法①リフレーミング思考を身につける
リフレーミング思考は物事を多角的に見て、悪いことだけではなく良いことにも注目する思考のことです。
誰でも、無意識の内にいつもやってしまう考え方や言い方がありますよね。
セルフイメージを高めたい、更新したいと考えるなら、無意識を意図的に変えることは重要なポイントになります。
そのために役立つのが、リフレーミング思考です。
たとえば「発注ミスをしてたくさんの人に迷惑をかけてしまった」を違う視点から振り返ってみると、「間違えないようチェックをしっかりするようになった」となります。
さらに視点を変えていくと「たくさんの人が助けてくれて自分は支えられている」と、リフレーミング思考で新たな気づきや発見ができるのです。
リフレーミング思考を身につけ、物事を多角的に見ることは現在・未来の思考を変えるだけでなく、過去のネガティブな体験の再評価にもつながります。
「何をやってもやっぱりダメな自分」と無意識にすりこまれてしまうような経験だったとしても、違う視点で振り返ってみると、ポジティブな側面もあるはずです。
リフレーミング思考で過去を振り返り、無意識にやってしまう思考パターンや言い方を置き換えてみましょう。
方法②「いつでもやれる」から「今やってみる」へ
「いつでもできる」からと後回しにすることが増えると、セルフイメージは低くなってしまいます。
行動できる自分を実感できずに終わるので、「自分は積極的に行動できない」というセルフイメージを持ってしまうからです。
セルフイメージを高めるなら、「いつでもやれる」と思えることを完了させるクセをつけましょう。
行動したという事実や達成感は、自分が行動できる人だというセルフイメージに置き換える助けになりますよ。
たとえば、机の周りを片付けたり、ごみ箱を空にしたりすることは、小さなことに見えても達成感を積み重ねる良い経験となります。
「いつでもやれるから」を「今やってみる」に変えていきましょう。
なかなか行動に移せないと悩んでいるなら、こちらの記事を参考にしてください。
心理的理由と対策について詳しく解説しています。

方法③アファメーションで自分を高める魔法の呪文を考える
アファメーションは、「自己宣言」とも言われ、自分に肯定的なフレーズを繰り返し語りかけることで理想の自分や目標に近づいていく効果があります。
私たちの脳は言葉から強い刺激を受けやすく、繰り返し聞く言葉を事実として受け入れる傾向がありますよ。
低いセルフイメージを持ちそうになった時に、下記のような自分を高める言葉を宣言してみましょう。
- 積極性を求められた時に「私は自信をもって行動できる」と宣言する
- プレゼンや面接の時に「私は落ち着きと安心感で満ちている」と宣言する
- 新しいスキルを学ぶ時に「私は目標に向かって毎日成長できている」と宣言する
ポイントは、肯定的ですでに達成しているという表現にすることです。
肯定的ですでに達成しているという表現にすることで、否定的な思考パターンのクセをポジティブな思考に置き換えていく助けになります。
さらに、自分は達成している、成長しているという気持ちで自分に語りかけることも意識しましょう。
一日の始まりや、就寝前の一人で落ち着けるときに毎日繰り返し行なってみてください。
ストレスが和らぐとともに、少しずつセルフイメージが高まっていくことを実感していきますよ。
方法④セルフイメージを高める環境をつくる
セルフイメージを高める際は、ポジティブなエネルギーを持つ人たちとの時間を大切にしましょう。
一方で、ネガティブな影響を与える人とは距離を置き、自分の環境を整えることも大切ですよ。
セルフイメージは、周囲で聞く言葉や見られる態度に大きく影響を受けるものだからです。
セルフイメージを高める環境作りでは、心理学や教育で利用される「モデリング」もおすすめですよ。
モデリングとは、理想の人やその道で成功した人を見て真似をする、というシンプルな方法です。
自分の理想に近い人が使う言葉や行動を真似すると、自分のセルフイメージが少しずつ書き換えられるでしょう。
セルフイメージを高める際は付き合う人、関わる相手や環境を見直してみるのも方法のひとつです。

方法⑤自分を否定する口癖を直す
セルフイメージの低い人は、自分を否定する口癖が多くなりがちです。
失敗したり、挑戦しようとしたりするときについ、「どうせ」「自分なんか」「無能だから」「何をやっても無理」など自分を否定してしまう口癖がありませんか。
無意識に使ってしまう口癖ですが、セルフイメージを高めるためには意図的な言い直しが必要です。
口癖を直すときは、下記のように新しいフレーズに置き換えるのがポイントになりますよ。
- 「どうせ失敗する」は「失敗しても次に生かせばいい」
- 「自分なんか」は「自分のペースで進めていこう」
- 「無能だから」は「試してみなければ結果はわからない」
自分の高めたいセルフイメージを叶える行動や可能性に結びつくフレーズを使ってみてくださいね。

まとめ
この記事ではセルフイメージの意味と、セルフイメージを高める具体的な方法を紹介しました。
最後に簡単にまとめますね。
- セルフイメージとは「自分はどんな人か」と自分に抱くイメージで、人生にまで影響を与えるもの
- セルフイメージを高めるには、リフレーミング思考がおすすめ
- 理想の人が使う言葉や行動を真似するのも、セルフイメージを高めるのに効果的
- 自分を否定しがちな口癖は前向きなフレーズに置き換える
セルフイメージは思い込みでもあり、意識的に変えていくことが可能なものです。
今はセルフイメージが低いと感じても、ステップを踏み、セルフイメージを高めてなりたい自分に近づいていきましょう。