
得意なことが分からない?!自分の得意なことが見つかる3ステップ
- 自己PRで使える長所がない・・・
- 自分の得意なことを分析してみたい!
- 自分の得意なことは分かってたほうがいいの?
自分の得意なことが分からない、自分には誇れるような強みがないと悩んでいる人もいますよね。
しかし実際には、得意なことがない人はおらず、自分自身が気づいていないだけです。
自分には得意なことがないと思い込み、落ち込んだり挑戦する気力を失って、本来の能力や時間を無駄にしてしまっては、もったいないですよ。
そこで今回は、自分の得意なことが見つかる自己分析の仕方について解説していきます。
自分の得意なことに気づき、仕事や生き方に活かしてみましょう。
「自分の得意なこと」とは?

自分の得意なこととは、自然にやってうまくできることや、成果をあげられることです。
goo辞書によると、得意とは『3 最も手なれていて自信があり、じょうずであること。また、そのさま。』とあります。(※1)
たとえば会社であれば、プレゼンテーションが得意、商談相手との距離の詰め方が上手いなどが、自分の得意なことになり得ますね。
得意なこととと言うと、長所や好きなことは似ているとされますが、必ずしも一致するわけではありません。
長所が「思いやりがある」であっても、「思いやりがある」のが得意なことにはなりませんよね。
また周りから褒められたり、評価されたり、仕事などで継続して成果が出せることも「自分の得意なこと」になり得ます。
このように「得意なこととは?」を考えてみると、自分の身近に引き出しがあり見つけやすい一方で、得意なことが分からないと悩む人も多くいます。
なぜ自分の得意なことが分からないのか、その理由と、得意なことを見つけるべき理由をもう少し詳しくみていきましょう。
(※1)goo辞書 得意(とくい)とは?
なぜ自分の得意なことが分からないのか?
自分の得意なことが分からないのは、他人と比較しすぎてしまい、得意といえるハードルを上げすぎてしまっているからです。
他人から褒められても、「もっとすごい人がいるから、自分は得意とはいえない」と、他人よりもさらに優れていなければ得意と認められず、自分で制限をかけてしまっているのです。
また、比較するクセがあり自分に自信がないケースでは、自分のできる部分よりもできない部分に意識がいきがちです。
本当は自分の得意なことになり得ることであっても、「こんな自分でもすんなりできるのだから大したことがない」と当たり前に思ってしまう傾向にあります。
こうしたさまざまな認識の間違いは、根本的な原因に自己分析や自己理解が不足していることが考えられます。
先ほど得意なこととは他人に評価されたことでもあり、評価を受けたかは関係なく、自分で自信を持っていることでもあるとお伝えしましたね。
自分の得意なことを理解するためには、自分にフォーカスし、他人からの評価を一度置いておくことが大切ですよ。
自分の得意なことを見つけるメリット
自分の得意なことを見つけるメリットは、自分の土台をしっかり作れることにあります。
自分の得意分野や強みがわかっていれば、おのずと、苦手や弱みも見えてきますね。
自分で自分をわかっている状態になるので、職場や転職でも自分らしくいられるでしょう。
たとえば、自分の得意なことを認識できれば、それを活かせる仕事に就こうと方向性が決まりやすくなります。
また、不得意なことや苦手な分野を仕事にして、苦労するリスクも避けられるでしょう。
さらに、自分の得意なことは向上心や積極性を持って仕事に臨めるので成果や、やりがいが得られるようになります。
自分の得意なことを見つけるということは、仕事だけではなく人生の選択においても、将来なりたい自分になるためのポイントになるでしょう。
自分の持っているスキルや能力全般について知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

自分の得意なことが見つかる自己分析の仕方を3ステップで解説

自分の得意なことを見つけるには自己分析が不可欠ですが、何をすればいいのかよく分からない人は多いですよね。
そこでここでは、自分の得意なことが見つかる自己分析の仕方を、3ステップにして解説します。
ステップ①「自分の得意」を洗い出す
まずは自分にも得意なことが「ある」と意識を変え、続いて「強み」や「得意な分野」という視点を持ちながら探ってみましょう。
自分の得意なことを「ない」と思い込んでいては、いつまでも見つけられません。
得意なことは自分が考えている部分と、他人から「優れている」と評価される部分があるため、自分視点だけではなく他人視点からも探ることが大事です。
自分視点と他人視点について、もう少し詳しく解説します。
自分視点:過去の成功体験を振り返る
自分が無理をせずに成果が出たことや、他人は続けるのが辛いというけれど自分は継続できていることなどをリストアップしてみましょう。
無理をせずに成果が出るのは、その仕事があなたにとって適正である可能性が高く、他の人にはない強みやスキルが隠れているからです。
成果の有無に関わらず、努力し続けることを苦に思わないくらい熱中できるのであれば、それもあなたにとって得意なことになり得ますよ。
また、周りからの評価や数字としての成果がイマイチだったとしても、自分のなかで成功体験としている経験もリストに加えましょう。
たとえば失敗してもそこから何度も修正や工夫をした経験を成功体験のひとつとしてあげるのなら、集中力がある、忍耐力があるなどが得意なことのタネとして考えられますね。
自分の過去をリストアップして、得意なことを洗い出しましょう。
他者視点:周囲からの評価やアドバイスを参考にする
人から褒められたり高く評価されることは、自分が気付いていない自分の得意なことです。
同僚や上司、家族、友人など自分以外の人に、自分についてどう思うか聞いてみるのもよいでしょう。
自分の得意なことを見つけるには自分を客観視する必要がありますが、自分自身を正しく認識していないと、自己評価が低すぎたり、逆に高すぎたりしてしまいます。
自分を評価する際に「自分なんか」と考えてしまったり、「できて当たり前」と考えてしまったりと、自分を客観視できていないケースが多いです。
そのため、自己分析は自分自身のみが行うだけではなく、他者からの他己分析も行うことがポイントです。
他己分析の際に受けた評価やアドバイスは素直に受け止め、自分の得意なこととして認識することも大切ですよ。
客観的に自分を見る方法ついては、こちらの記事を参考にしてください。

ステップ②自己分析ツールを活用する
自己分析と他己分析を終えたら、感情を抜きにして冷静かつ多角的に自分を分析できる自己分析ツールを活用してみましょう。
自分が自分を顧みるのも、他人が自分を評価するのも、どちらも人である以上感情に左右される点は否めません。
ストレングスファインダーやMBTI診断などの自己分析ツールは、得意なことだけではなく性格や特性、強みや弱みなど自分の内面を客観視できますよ。
簡単に説明すると、ストレングスファインダーとは才能診断ツールと言われ、MBTI診断は性格診断ツールと言われています。
どちらも用意されている質問に直感的に答えていくことでタイプ分けされ、自分の根本的な価値観であったり、得意・苦手の傾向を知れるツールです。
自己分析、他己分析、診断ツールを活用して、より自己理解が深めていきましょう。
ストレングスファインダーのやり方や活かし方については、こちらの記事を参考にしてください。
ステップ③「好きなこと」と「得意なこと」が重なるポイントを見つける
最後に得意なことと、好きなことが重なるポイントを探してみましょう。
自分の得意なことが自分の好きなことでもあれば、継続的に努力を続けるのが辛いとは感じません。
得意ではあるけれど特に好きなことではない場合、長期的に高いモチベーションを持ち続けられない可能性がありますよね。
せっかく見つけた自分の得意なことも、磨こうとしなければ、自分の得意なこととして認識しにくくなってしまいます。
さらに、自分の得意なことを磨き上げることで、人よりちょっと得意なことを、自分だけの強みへと変えられるでしょう。
自分の得意なことを見つける際に注意すべき3つのこと

自分の得意なことを見つけるときは、やり方を間違ってしまうと自分自身を見失ったり、思っていたような成長が望めなくなるリスクもあります。
自分の得意なことを見つける際に注意したいことを、詳しくみていきましょう。
注意点①「理想の自分」に縛られすぎない
自分の得意なことを見つけるための自己分析を始めるときは、理想とする自分や他人から期待されるイメージを手放しましょう。
理想の自分を持つこと自体は大切なものの、そこに縛られてしまうと、最初からゴール地点を設定した上で自己分析を始めることになるからです。
理想の自分に近づきたいという気持ちから、本来の自分にはない得意なことを「自分は得意だ」と思い込んでしまったり、本当に自分の得意なことが見えたときに見逃してしまう可能性があります。
自分の得意なことを見つけるときは、現実を冷静に見て知ろうとする意識を持つのがポイントですよ。
今持っている得意を今後、理想の自分に近づけるためにどう活かすかに焦点を置くようにしましょう。

注意点②自己分析を一度で終わらせない
自分の得意なことを知るために自己分析をする際は、定期的に行うことが大事です。
自分の得意なことを見つけるための自己分析は、それを行う年齢やライフステージなどによって変わるからです。
経験値が上がると、それまでは十分に掘り下げたと思っていた自分の得意なことがさらに奥深いと気づき、より得意なことを絞り込んでいく作業ができるようになります。
苦手としていたことが、社会経験を通して得意に変わる可能性もあるでしょう。
自分の得意なことで悩んだときは、「就活でやったときは・・・」と過去の診断をひっぱってくるのではなく、今の自分を分析してみることが大切です。
注意点③「得意なこと」を漠然と考えない
自分の得意なことを大枠で捉えてしまうと、仕事やキャリアなどに落とし込みにくくなります。
たとえば、「人と円滑なコミュニケーションをとるのが得意」という中には、「説明に説得力がある」「相手に寄り添った会話ができる」「聞き上手である」などが含まれ、自分はどれが得意なのか曖昧になりますよね。
自分の得意なことは細分化し、具体的なスキルや能力を意識したほうが、仕事などに活かしやすくなります。

まとめ
この記事では自分の得意なことが分からない人に向けて、自分の得意なことが見つかる自己分析の仕方や注意点を解説しました。
最後にこの記事をまとめます。
- 自分の得意なこととは上手くできることや、成果を出せること
- 自分の得意なことが分からないのは、他人と比較しすぎていたり、得意とするハードルを上げすぎているから
- 自分の得意なことが見つかるとキャリアや人生の選択がスムーズになる
- 自分の得意なことを見つけるための自己分析は得意なことを洗い出し、自己分析ツールを使い、好きなことと得意なことが重なるポイントを見つける
- 自己分析は定期的に行い、得意なことを細分化することが大切
自分の得意なことを見つけることは、同時に自分の不得意なことや苦手なことを見つけることにもつながります。
やりたい仕事を選んでいるのになぜか上手くいかない場合は、好きなことだけど不得意なことを選んでいないか、振り返ってみましょう。
不得意なことを一生懸命努力して克服するのも大切ですが、自分の得意なことと重なる好きなことを突き詰めて伸ばしていくほうがストレスがなく、自分を肯定しながらキャリアを築きやすくなります。