運営者プロフィール

矢嶋 美由希

株式会社Re Prism 代表取締役

累計1万人以上を指導してきた「強み覚醒」専門の心理コンサルタント。「才能を持ち腐れしている原石を見つけて、人生のブレイクスルーを経験させる」をコンセプトに活動しています。著書「ふだん使いのマインドマップ」etc

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他の事を考えてしまう?!目の前のことに集中できない原因と対処法

  • 気が散って集中できない!
  • 作業に集中して効率よく終わらせたい!
  • 目の前のことに集中できる方法ってあるの?

「仕事や資格の勉強に集中したいのに、他の事が気になってなかなかはかどらない」と悩む経験は誰しもあるものですよね。

目の前のことにしっかり集中できる方法があれば、もっと効率よく物事を進められるのに、と感じることもあるでしょう。

この記事では、集中力を妨げてしまう原因と対処法を詳しく解説していきます。

自分に当てはまる原因を理解し、適切に対処することで、集中力を身に着けることができます。

ぜひこの記事を参考にして、日々のパフォーマンスを高めていきましょう。

目次

目の前のことに集中できない4つの原因

目の前のことに集中できない理由は、「意志が弱い」と気持ちの持ちようだと考えている人もいますよね。

実は、環境や心身の影響を受けて、集中できないケースもあるのです。

自分がなぜ集中できないのか、その原因を知ることが改善の一歩となりますよ。ここでは、集中力が低下する原因を詳しく紹介します。

原因①周囲からの刺激が多い環境にいるから

周囲からの刺激が多い環境は、集中力を妨げる要因のひとつです。

刺激の種類は人それぞれですが、騒音や散らかった作業スペースなど聴覚や視覚から入る情報が多いと、脳は負担を感じ、集中力が低下してしまいます。

特に、手元にスマホを置いておくことは、多くの人にとって集中力が途切れてしまう行動とされていますよ。気づかないうちに意識がスマホに向いてしまうからです。

自分にとって刺激となるものが多ければなおのこと、集中力の維持が難しくなります。

原因②身体や心が疲れているから

寝不足や体調不良で同じミスを繰り返したり、効率が落ちたりする、ということは誰でも経験がありますよね。

睡眠時間が十分に取れない場合、認知能力や集中力が低下することが知られています。

睡眠不足や長時間の作業で疲れがたまるとエネルギー不足を招き、脳が効率的に働けなくなってしまうのです。

不安やイライラ、過度のプレッシャーといった精神的ストレスも心のモヤモヤにつながりやすく、集中力が低下する原因になりますよ。

身体や心の疲労は、集中力を低下させる要因のひとつなのです。

原因③やることが多すぎるから

やるべきことが多すぎることも、集中できない原因となります。

やるべきタスクが多いと、何から手をつけたらいいのか分からなくなったり、やり始めた作業以外のことが気になったりと、他の事に意識が向いてしまいますよね。

あれもこれも完了していない状態が続くと、焦りや不安からストレスを抱えてしまうこともあるでしょう。

先ほどもお伝えしたように、ストレスから心身ともに疲れてしまえば、さらに目の前のことに集中できなくなってしまいます。

マルチタスクは避け、今すべきことを絞ってひとつひとつ着実に作業を進めることで集中力を保ちましょう。

原因④目の前のことに興味を持てないから

やらなければならないと分かっていても、作業がつまらない、自分にとって興味を持てないといった場合、他の事を考えてしまい集中力は下がります。

自分にとって興味を持てない作業や同じ作業の繰り返しは脳が退屈を感じやすく、やる気がなくなって集中できなくなってしまうのです。

脳のやる気を刺激するのが、脳内の「報酬系」という仕組みです。

喜びや達成感を得られると、やる気がアップしますが、単調な作業ではこの仕組みが働きにくく、意欲を保つのが難しくなるとされています。

たとえば、単純作業中に他のことを考えたりスマホを見てしまうのは、作業が脳に刺激を与えないためと考えられますよ。

目の前のことに興味を持てないと、脳が退屈を感じ、集中力を維持することが困難になるのです。

他の事を考えて集中できない時の対処法4選

集中できない原因があると、どれだけがんばっても他の事を考えてしまいがちです。

ですが、適切な対処法で、集中力を取り戻すコツを掴むことができますよ。

ここでは、他の事に気を取られず、目の前の作業に集中するための具体的な方法を紹介するので、ぜひ活用してみてください。

対処法①自分が集中できる環境に整える

集中したい時は、作業スペースの整理整頓や周囲から聞こえる音、温度や明るさといった点で、自分にとって集中できる環境を整えてみましょう。

集中できる環境は人によって違うので、自分にあった環境を作ることがポイントです。

たとえば静かな方が落ち着く人もいれば、音楽やラジオなど適度な音のある方が集中できる人もいますよね。

椅子や机の高さ、座り心地も自分の体に合ったものを選び、長時間の作業でも体に負担がかからないよう工夫しましょう。

また集中しやすい環境づくりでは、つい気になってしまう物と物理的に距離を置くことも大切です。

スマートフォンやパソコンを仕事や勉強で使うとしても、関係ない通知はオフにしておく、使わないのなら視界や手の届かない場所に置いておきましょう。

集中力を妨げるきっかけとなるものを見つけ、他のことに気を取られない環境づくりを意識することが対処法のひとつです。

環境を変えたいけれどどうしたらよいか悩んでいるなら、こちらの記事をぜひチェックしてみてください。

対処法②やるべきことを可視化する

やるべきことを可視化することも、集中できない時の対処法です。

タスクが曖昧なままだと、「あれもこれもやらないと」と焦りが生じ、やるべきことや目の前のことに集中できません。

そこで、やるべきことや気になることをメモに書き出し、目で確認できるようにしてみましょう。

可視化する時のポイントは、大きなタスクを分解することです。

タスクを細かく分解することで、今自分が何をすべきかが明確になり、取り組みやすくなりますよ。

たとえば「資格勉強をする」を分解すると、「参考書を5ページやる」「第●回の過去問を30分で解いてみる」というように、今集中してやるべきことが具体的にわかります。

このように、すべきことを具体的に把握できる状態を作り出し、目の前の作業に集中していきましょう。

対処法③ポモドーロ・テクニックを活用する

「ポモドーロ・テクニック」とは、作業を短い時間に分けて進める時間管理法です。

作業を短い時間に分けることで、あれこれ思考が彷徨うことを減らし、目の前のことに集中しやすくなりますよ。

ポモドーロ・テクニックのやり方としては、25分間の集中と5分間の休憩という流れを繰り返し4回繰り返したら20〜30分ほどの長めの休憩を取ります。

シンプルな方法ですが、作業を小分けにできることで達成感も得やすく、休憩を取るので疲労の軽減にも役立ちます。

ポモドーロ・テクニックは、取り組みやすいアプローチなので、ぜひ試してくださいね。

対処法④ストレス緩和を意識する

ストレスを和らげることも、集中力を高めるために効果的です。疲労やストレスを抱えたままでは、集中し続けるのが難しくなりますよね。

心身のコンディションを整えるには、自分がどんなストレスを感じているのかを整理しましょう。

ストレスの原因は仕事でやることが多すぎたり、締め切りがプレッシャーになったり、人間関係で悩んでいたりと、人によってさまざまです。

問題を明確にすることで解決策が見つけやすくなり、漠然とした不安や心の負担が軽減されれば、目の前のことに集中しやすくなりますよ。

さらに、ストレスを緩和させるためには良質な睡眠で、身体と脳を回復させることが大切です。

姿勢を正したり、軽く体を動かすことは血流を良くしたり、心身をリフレッシュして、より集中しやすいカラダづくりをしましょう。

集中できなくて「やる気」が出ない時はどうしたらいいの?

やる気が出ないことの原因のひとつに、目的や目標を見失って、モチベーションが下がってしまっていることがあげられます。

なので集中できなくて「やる気」が出ない時は、モチベーションアップを意識しましょう。

モチベーションを上げるには「なぜその作業をするのか」を、改めて考え直してみることをおすすめします。

単に「やらなければ」と感じるだけではなく、その作業が自分にとってどんな価値があるのかを具体的に考えることで、作業を行うモチベーションを見つけやすくなるからです。

たとえば「昇給につながって給料が上がる」「転職で有利になってやりたい仕事ができる」など、その作業が自分の目標や成長につながるポイントを考えてみましょう。

今すぐのメリットだけでなく、将来得られる成果を思い浮かべると、やる気がアップしやすくなりますよ。

また、今取りかかっている作業が「誰かの役に立つ」「感謝される」など、周囲に与える良い影響をイメージすると、作業に対して前向きな気持ちも湧いてくるでしょう。

それでもやる気が出ない場合は、「これが終わったらデザートが待っている」と自分へのご褒美を用意するのも方法のひとつです。

目的や意義をはっきりさせ、目の前の作業への興味を引き出すことで、自然とやる気につなげていくことができます。

目の前のことに集中できない状況が引き起こすリスクとは?

目の前のことに集中できない状態は、仕事や生活にネガティブな影響を与えるケースもあるので注意が必要です。

たとえば集中できず、うっかりミスやエラーが増えれば、作業効率が下がってしまいますね。

仕事が終わらず「何だか上手くいかない」と落ち込んでしまい、自信ややる気まで失ってしまう人もいるでしょう。

やるべきことが終わらないこと自体に焦りや不安、ストレスを抱えてしまう人もいますね。

このような状態が続くと、精神的な負担が大きくなり、生活全体に悪影響を及ぼす可能性が高くなります。

日々の習慣や環境を見直して、目の前のことに集中して取り組む力を養っていくことが大切です。

自分はなにもできない、情けないと悩んでいるならこちらの記事をご覧ください。取るべき対策について詳しく解説しています。

まとめ

この記事では、目の前のことに集中できない原因と対処法について解説してきました。

最後に簡単にまとめますね。

  • 騒音や散らかった作業スペースなどは気が散りやすく集中できない原因となる
  • 睡眠不足や心身の疲労はエネルギー不足を生じさせ集中するのを難しくさせる
  • やるべきことを細かく分け、さらに可視化することは作業に取り組みやすく集中力アップにつながりやすい
  • 目の前の作業が自分にとってどんな価値があるのかイメージすることで、モチベーションを上げ集中力を維持しやすくなる

誰でもコツを掴むなら集中力を取り戻すことができます。

気が散ってしまう原因を把握して、自分の周りの環境を見直してください。日々の作業が効率よくなり、より充実した時間を実感できるようになりますよ。

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