
ついつい後回しにしてしまう原因とは?先延ばし癖を克服する5つの方法
- 何でも後回しにしちゃうのは性格のせい?
- 先延ばしが癖になってしまったのはなぜ?
- 先延ばし癖の克服方法を教えて!
「やらなければいけない」と感じているのにいつも先延ばしにしてしまい、そんな自分を変えたいと悩む人もいますよね。
先延ばし癖は原因を知り、意識的に行動することで改善できます。
この記事では、後回しにしてしまう原因や先延ばし癖の克服方法を詳しく紹介します。
最後までお読みいただければ、後回しのクセの直し方がわかり、すぐやれる自分に近づけるでしょう。
特徴から考える!ついつい後回し・先延ばしにしてしまう原因とは?

先延ばし癖とは、やらなければいけないことがあるのに、後回しにしてしまう習慣のことです。
仕事や生活のどの場面でも起きることですが、先延ばし癖があると「だらしない」「自己管理ができていない」とネガティブな印象を持たれてしまうので注意が必要ですよ。
無意識のうちに先延ばしにしているケースもあり、「面倒だから後でやろう」「完璧にしたいからもっと準備しよう」など、後回しの原因は人によってさまざまです。
ここでは、先延ばし癖がある人の特徴から考えられる、物事を後回しにしてしまう原因を詳しくみていきましょう。
原因①自分のやるべきことが不明瞭だから
仕事でも日常でも、やるべきことを、ついつい後回しにしてしまうのは、自分がやるべきことを明確にできていないことが原因です。
先延ばし癖のある人は、「自分が今何をやるべきか」が漠然としか分かっていないという特徴があります。
「あれをやらないと」とは思っていても、やり方やいつやればいいのかを具体的に考えていないので行動に移せません。
たとえば朝の電車で「プレゼンの資料作りを始めなきゃな」と考えていても、実際にはデスクに置いてあった仕事から取りかかって、なかなか資料作りができないケースもありますよね。
「プレゼンの資料を作ろう」と考えていても、どんな情報を集める必要があるのかや具体的な構成などまで考えてはいないので、つい目の前の仕事から片づけてしまうのです。
やることがはっきり分かってない人は「後でいいや」「時間がもう少し空いたら」と考えてしまい、結果的に先延ばしになってしまいます。
原因②やろうとしていることに抵抗感があるから
物事を後回しにしてしまうのは、「やりたくない」「失敗するかも」という気持ちから、やろうとしていることに抵抗感があることも原因です。
先延ばし癖のある人の特徴には、新しいことに挑戦するのが苦手という傾向があります。
いざ始めようとするときに、失敗の不安や最悪の事態ばかりが頭に浮かびなかなか前に進めません。
一般的に苦手なことや難しいことを、積極的にやりたいと考える人は少ないですよね。
人は面倒くさいことや退屈なことはなるべく避けたいと考え、どうしても得意なことや興味があることを優先します。
嫌なことや自信がないことをやることに強い抵抗を感じ、やるべきことを先延ばしにしてしまうのです。
自分には逃げ癖があると悩む方は、こちらの記事をぜひお読みください。

原因③目の前の誘惑に負けてしまうから
やるべきことがあるのに他のことに目移りしてしまうと、後回しの原因になります。
先延ばし癖のある人は、集中することが苦手な傾向があるのが特徴です。大事な作業をしていても集中力が途切れ、周りが気になってしまいます。
日常生活ではSNSやゲーム・テレビなど楽しいことがたくさんあるので、油断するとすぐに引き込まれてしまい、本来やるべきことを先延ばしてしまいます。
他の事に気を取られがちな人は、ぜひこちらの記事もあわせてご覧ください。

原因④目標をうまく立てられていないから
先延ばし癖のある人は、ゴールを見据えて過程を描くことが苦手という特徴があります。
ゴールが抽象的で大きすぎたり、長期的すぎて現実味がなかったりすると、思うように行動できません。
モチベーションを保つことも難しくなり、「今は実現できなさそうだから」と後回しにしてしまうのです。
克服しよう!先延ばし癖を直す5つの方法を紹介

先延ばし癖を克服するには、「やらない」から「始める」ということに対する自分のハードルを、いかに下げられるかが大切です。
ここからは、先延ばし癖を直す5つの方法を詳しく紹介していきます。難しく考えずに、できることからはじめたり、簡単なことから取りかかっていきましょう。
方法①「最初の一歩」を明確にする
先延ばし癖を直そうと考えたら、とにかく一歩踏み出すことが大事です。小さな一歩でも、すべてを進める原動力になりますよ。
最初の一歩に何を選ぶかが肝心で、誰にでもすぐに簡単にできることを選ぶことがポイントです。
たとえば、パソコンをつけたりテキストを開くなど、ハードルの低いことから始めましょう。
先延ばし癖のある人は何となく物事を避けてしまうので、パソコンのスイッチを入れたら資料を作る、というように意識づけることが大事です。
「これを始めたらやる」と明確にして意図的に気持ちを切り替えていければ、後回しすることがなくなり先延ばし癖克服につながります。
方法②デッドラインを設けて行動を促す
先延ばし癖があっても、締め切りを設定することで「早くやらなければ」と感じて行動に移しやすくなります。
締め切りを設定する際は「何となくここまでに仕上げたい」と決めるのではなく、状況や内容を把握して、デッドラインを決めましょう。
デッドラインは、出版業界では「この日までにできなければ出版不可能」という意味合いで使われる言葉で、ギリギリの締め切り日を指します。
そして、先延ばし癖を直す際は本当の締め切りと、自分で決めた早めの締め切りの2段階の締め切りを設定するのがコツです。
締め切り日を区切ることで、「まだ時間があるからやらない」と甘えてしまう自分にストップをかけましょう。
たとえば現在が1日だとして、「納期は5日、デッドラインは15日」と設定した場合、5日の完成を目指して取り組むので、のんびりしていられませんよね。
しっかり締め切りを定めてその日をデッドライン、途中の1日を1回目の締め切り日と決めると最後までやり遂げることが可能です。
方法③タスクに取り組む順番を工夫する
先延ばし癖を直すなら、タスクに取り組む順番を工夫することが大事ですよ。
先延ばし癖がある人は、タスクに取り掛かる順番を間違えているケースがあるので、やりづらいことから始めてしまい「できないから後にしよう」と諦めてしまうからです。
なので、最初に簡単なことや自分が取り組みやすいことを行い、勢いをつけてから苦手なことや難しいことに取り組むことをおすすめします。
勢いややる気が高い状態で苦手なことや難しいことに取り組めば、自分自身の能力やスキル、意欲などといったリソースを最大限に活用できますよ。
また、苦手なことや難しいことをやるときは、エネルギーが多い朝や自分が集中できる時間帯に行うとより効果的です。
ただし、どの順番が良いのかはその人のタイプや状況によって異なるので、自分に適した取り組み方を見つけることが大切ですよ。
方法④形にすることを優先する
先延ばし癖を直すなら、何事に対しても、とりあえず完了させることを意識しましょう。
最初から100%を求めてしまうと、時間がかかり、モチベーションを維持できない可能性があるからです。
また「完璧なゴール」という大きすぎる目的を持つと、なかなか自分自身で納得ができず、最後までやり切ることが難しくなってしまいますよ。
まずはとりあえず形にしておいて、徐々に改善していき、自分が本当に納得できる形にしていけばいいのです。
何かに取りかかる際は、「6割ぐらいできたら上等」というスタンスで形にすることを目指してみましょう。
方法⑤取り組んだ後のご褒美を設定する
作業した後のご褒美を決めてモチベーションを上げることも、先延ばし癖の克服方法のひとつです。
たとえば、プレゼン資料ができたら「ランチにデザートをプラスしよう」、プレゼンの結果契約できたら「週末に旅行しよう」と自分へのご褒美を決めておきましょう。
設定したご褒美は自分のなかで決めておくだけでなく、見える化するとよりやる気を引き出すことができます。
モチベーションが上がるご褒美を考えて、カレンダーに書き入れたりパソコンに付箋を貼るなど、事前に視界に入るようにしておきましょう。
後回しにしない!先延ばし癖を直すためのコツ

先延ばし癖を直すコツは、今すぐ行動できる環境を整えることです。
そもそも人には楽な方へ流れる傾向があり、先延ばし癖まではいかないにしても、「面倒だから後回しにした」という経験がある人は多いですよね。
極端ですが、楽な方へ流されやすいのであれば、楽な方から意識的に距離を取れば、流されにくくなりますよね。
要は「●●だから後にしよう」「●●だし面倒だな」などの、やらない理由を潰していけば行動しやすくなるということです。
たとえば下記など、やらない理由は簡単に取っ払うことができますよ。
- スマートフォンを見てしまうなら、使用制限の設定や管理アプリなど使う
- 家だとさぼってしまうなら、カフェや図書館を利用する
行動に移せると「やれた」という小さな成功体験になり自信がつきます。そして次の行動にもつながりやすくなりますよ。
それでも後回しにしてしまうときは、「今やる」ことによるメリット・デメリットを考えることをおすすめします。
メリットがあるとやる気が出て、デメリットには「すぐやらないと」という危機感が生まれるので、後回しにする可能性を下げられますよ。
今すぐできる環境を整えて、先延ばし癖を改善していきましょう。
やらないツケは大きい!?先延ばし癖による仕事・人生への影響とは?

やるべきことを先延ばしにしていると、できていないことに罪悪感を感じたり「やらなければならない」と考えプレッシャーを抱えてしまうでしょう。
メンタル面だけではなく他人からもルーズに見られるなど、先延ばし癖は自分にとってマイナスな影響が多くあります。
たとえば仕事を後回しにした結果、時間が足りずいい加減な仕事をしてしまえば、チームに迷惑をかけたり、自分の信用や評価も落ちたりしてしまいますよね。
自分の「今」に焦点を合わすと、無理にやらずに先延ばしする方が「楽」ですが、長期的に見ると「やるべき時にやらない」ことで失うものがあるでしょう。
どんな影響が出るのかをしっかり理解して、先延ばし癖を克服することが大事です。
やらなければと分かっていても、行動に移すことができないと悩む人は、ぜひこちらの記事もあわせてご覧ください。

まとめ
この記事では、先延ばし癖を克服する方法を紹介しました。
最後に簡単にまとめます。
- 後回しにするのはやることが分からない、苦手だからやりたくないのが原因
- 集中力がないのも後回しの原因
- 先延ばし癖を直す方法はとにかくやり始める、できそうなことから取りかかる
- 先延ばし癖を直す方法はクオリティーを気にせずひとつづつ完成させること
- 先延ばし癖を直すコツは今すぐ行動できる環境を整えること
「今何をやるのがベストなのか」考えて行動しているうちに、周囲からの信頼が得られ自分の自信にもつながるでしょう。