
覚悟を決めるのが怖いと感じる原因とは?覚悟の決め方も解説
- 覚悟を決めたい!
- 覚悟を決めるのが怖いと感じるのはなぜ?
- どうやって覚悟を決めたらいいの?
人生の中で、就職や転職、受験や結婚など、覚悟を決める場面は数多くありますよね。
何のためらいもなく覚悟を決められる方もいれば、「覚悟を決めるのが怖い」と感じる方もいるのではないでしょうか。
そこで、この記事では、そんな覚悟を決めるのが怖いと感じている人のために、覚悟を決める方法を解説しています。
覚悟を決めるのが怖くなってしまう原因も解説しているので、その原因を知った上で、大事な場面で覚悟を決められるよう考えていきましょう。
覚悟を決めるのは、勇気のいることですが、きっと一歩を踏み出せますよ。
覚悟を決めるのが怖いのはなぜ?5つの心理的な理由

覚悟を決めるのが怖いと感じてしまう理由は、あれこれ先に予想して過度に心配をしてしまうからです。
そもそも「覚悟」という言葉自体に、どちらかと言うと大変な物事を予想や予測して、心の準備をしておくという意味があります。
要は「大変そうだな」「キツイだろうな」という物事に対して、「よし!やるぞ!」と決断することなので、怖いと感じるのは当たり前ともいえるでしょう。
ここでは、覚悟を決めるのが怖いのが当たり前の部分を深掘りして、怖いと感じる心理的な理由を詳しく解説します。
理由①失敗することへの不安があるから
覚悟を決める時に多くの人が、失敗や挫折などリスクに対する不安を抱えます。
なぜなら覚悟を決めて行動を起こしたところで、すべてがうまくいく訳ではないからです。
たとえば失敗をすると、自分の評価が下がってしまったり、努力してきた時間やお金が無駄になってしまうのではないかと感じたりしますよね。
覚悟を決めるのが怖いと感じる裏には、チャレンジや行動した結果の失敗を恐れる気持ちがあるのです。
新しいことを始めるのが苦手な人は、ぜひこちらの記事も参考にしてください。

理由②責任の重さによるプレッシャーを感じるから
覚悟を決めるのが怖いと感じてしまう理由は、覚悟を決めなければいけない事柄に対して、責任感を強く感じていることにもあります。
覚悟を決めるとは、自分の行動に対して責任を負うということであり、起こった結果は受け止め、対処をしなければなりませんね。
また、責任を負う立場でなかったとしても、周りからや自分自身に対する期待がプレッシャーとなり、責任感が強くなる可能性が高くなります。
「頑張ってね」と言われたら応えたくなりますし、せっかく始めるのであれば結果を出したいと考えますよね。
「覚悟を決めることは責任を負うことや期待に応えることである」と分かっているからこそ、怖いと感じ、ためらってしまうのです。
理由③結果を予測できないから
覚悟を決めることが怖いと感じる原因は、覚悟を決めたことによって訪れる未来を予測できないことにもありますよ。
特に人間関係では、相手の気持ちを正確に知ることは難しく、結果も相手の気持ち次第のケースが多いため覚悟を決めるのが怖いと感じやすいでしょう。
人は「知らない」「分からない」ことに対して、「怖い」と感じてしまうのです。
理由④自分の能力やスキルに自信がないから
覚悟を決めるためには、覚悟を決めるだけの根拠が必要ですね。
根拠とは「自分の英語力があればA大学を受験できる」「自分のスキルにはB社の方が適切だ」などといった、覚悟を決められるのか決められないのかを判断する基準です。
判断する基準である能力やスキルに自信がないことも、覚悟を決めるのが怖いと感じる理由になります。
理由⑤周囲の反応を気にしすぎているから
自分のやりたいという意志よりも、周りからどう見られるかを気にしてしまうことも、覚悟を決めるのが怖いと感じる理由ですよ。
新しいチャレンジをしようとしている人に対して、周りの人は応援もしますが、「あなた●●だけど、大丈夫なの?」「やめたほうがいいんじゃない?」と心配や否定をする人もいますよね。
周りの反応をどう受け取るかは自分次第ですが、覚悟を決めるのが怖いと感じる人は、否定をストレートに受け取ってしまう傾向があります。
周りから否定や反対をされるのが「面倒」「不安になる」と感じて、覚悟を決められないケースもあるのです。
どうしても他人からの評価が気になって覚悟を決められない人は、こちらの記事もぜひお読みください。

覚悟を決めることの重要性

覚悟を決めることの重要性は、覚悟を決めたその先にあります。
覚悟を決める必要がある時は、結婚や進学など人生の岐路に立つ瞬間や、転職や企業などの社会の中で訪れる人生の分岐点となるような場面です。
また新しく目標を見つけて動き出そうとする時や、失敗から再び立ち上がろうと奮起する時なども覚悟が必要になりますね。
不安や悩みを乗り越えて覚悟を決められれば、自分の自信となり糧となります。
覚悟を決めることで自分から選ぶ力や、実行する力、経験が得られるなどのメリットがあるのです。
行動力で悩んでいる方は、ぜひこちらの記事も参考にしてくださいね。

覚悟を決めて行動するための5つのステップ

覚悟を決めることが大切だと分かっていても、なかなか決断はできませんよね。
繰り返しになってしまいますが、覚悟を決める瞬間は悩みや不安を感じて当然です。
なので「怖い」と感じてしまったときに、自分はどうすれば一歩を踏み出す力が出せるのかを知っておきましょう。
ここからは、覚悟の決め方を詳しく解説します。
- ステップ①自分の本音を言語化する
- ステップ②覚悟を決めることで生まれるデメリットを考える
- ステップ③覚悟を決めることで得られる未来を考える
- ステップ④失敗やリスクに備える
- ステップ⑤今すぐに「やってみる」
ステップ①自分の本音を言語化する
まずは覚悟を決める必要があることに対して、素直に自分がどうしたいのかをはっきりとした言葉にしてみましょう。
たとえば「新しいプロジェクトチームへの参加」に対して、「参加したい」のか「参加したくない」のか「参加できないのか」を言語化していくと下記のようになります。
参加したい | 自分のマーケティング分析のスキルが十分に発揮できる場所だから、今の仕事を調整してでも、参加したい |
---|---|
参加したくない | スキルは発揮できるが、プライベートを充実させる1年にしたいから、参加したくない |
参加できない | スキルは発揮できるが、今持っている仕事の量で手一杯なので、参加できない |
どれも同じようですが、自分のスキルアップ/プライベート/現在の状況と、重視しているポイントが異なります。
環境や他人のことを考えると、本音を言えなくなりますよね。
それでは覚悟を決める以前に、自分のやりたいことと向き合うことができません。
覚悟を決めるシーンでは、まずは自分の考えを明確な言葉にしてみましょう。
ステップ②覚悟を決めることで生まれるデメリットを考える
覚悟を決める必要があることに対して「知らない」ということが、漠然とした不安につながり、「怖い」とためらってしまう可能性を高めます。
なので自分の気持ちをはっきりとさせたら、次はデメリットやリスクを考えていきましょう。
実際にはもっと深堀りしていく必要はありますが、イメージとして先程の「新しいプロジェクトチームへの参加」を例にあげますね。
参加したい →参加 | ・仕事量が増える ・今以上に勉強が必要 ・新しい人との関係の構築に時間がかかる |
---|---|
参加したくない参加できない →不参加 | ・成長のチャンスが減る ・仕事量は増えないが、減りもしない |
もちろんプレッシャーによって精神的に負担を感じてしまうのであれば、無理をして覚悟を決める必要はありません。
ただ漠然とした不安をはっきりさせると、「意外と大丈夫」「これは●●で対応、改善できそうだな」など、思っているほどではないケースも多いですよ。

ステップ③覚悟を決めることで得られる未来を考える
デメリットを整理したら、次は覚悟を決めた後にあるメリットを考えていきます。
この先に素晴らしい未来が待っているとしたら、自分が覚悟を持って選択しようとしている事柄が正しいと感じることができますね。
ここでいうメリットとは、覚悟を決めた結果に迎えるポジティブな未来です。
たとえば「この大学に入学したらあの先生の講義が聞ける」や「あの会社に転職すれば今より評価してもらえる」のようなイメージです。
ポジティブな未来を手に入れるためなら、ワクワクしたり努力するための力も湧いたりもします。
自分のプラスとなる未来を想像して、覚悟を決める後押しをしましょう。
ステップ④失敗やリスクに備える
覚悟を決める場面だけに限らず、人生やビジネスにおいて、失敗や予期せぬ事態はいつでも起こりうるものですよね。
そのため覚悟を決める前には、失敗や不測の事態を予測しておく必要があります。
たとえば、取引先からの要望を事前に予測して対処法を考えておくと、不測の事態が起こっても慌てることなく対応できますよね。
客観的な視点から、もしもに備えておくと、一歩が踏み出しやすくなります。
ステップ⑤今すぐに「やってみる」
自分の気持ち、その行動に対するメリット・デメリットが明確になり、リスク管理もできたなら、今すぐに行動に移しましょう。
覚悟を決めるうえで大切なのは、最後の最後で「後でまた考えよう」と先延ばしにしないことです。
もちろん新たなリスクや不安が生まれる可能性はゼロではありませんが、すでに、ここまでに覚悟を決める必要があることに対して、しっかりと考えてきましたよね。
もし覚悟を決める必要があることが大きすぎるのであれば、そこをゴールとして、今すぐにできる小さな行動からはじめてみましょう。

覚悟を決められる人になるための4つのコツ

どんなに前向きに気持ちを整え、覚悟の決め方を知ったとしても、怖いものは怖い人もいますよね。
ここでは覚悟を決められる人の特徴から、覚悟を決める際のコツをみていきましょう。
コツ①裏付けされた自信を持つ
「自分の決断が間違っていたのではないか」と心が揺らいでしまっては、積極的に行動できませんよね。
覚悟を決められる人は、自分の能力やスキルを正しく理解し、自信を持っています。
悩んだり、迷ってしまった時は「自分なんて」という否定的な考え方ではなく、「自分なら」といったようにプラスに捉えられる、自信になる要素を増やしてみましょう。
特に数字や資格など、具体的で分かりやすく、目に見える要素を増やすのがおすすめです。
たとえばTOEICで点数が上がれば英語力がアップしたとわかりますし、簿記の資格を取れば経理職が選択できるようになりますよね。
客観的な根拠のある自信は周囲にも伝わりやすいので、周りも「あなたは●●な人だ」と認めやすくなります。
自分で自分を認められるだけでなく、周りからも正しく評価してもらえることで、覚悟を決める力が湧いてくるでしょう。
こちらの記事では、自分は何もできない・情けないと悩んでいる人のために、自信を付ける方法を解説していますので、あわせてお読みください。

コツ②視点を変えてみる
覚悟を決められる人は、失敗を「自らの経験値を上げる経験、次の行動への糧」とプラスに捉えられます。
覚悟の決め方で紹介したリスク対策をしていることも理由のひとつですが、さまざま視点から物事をみるのが得意な人でもあるからです。
失敗を「ダメだった」と捉えて終わるか、「よい経験だった」と捉えるかは自分次第ですよね。
覚悟を決める際に、漠然とした不安や恐怖を感じてしまったら、結果や行動の見方や捉え方を変えてみましょう。
視点の変え方について、こちらの記事でも詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。

コツ③小さな積み重ねで覚悟を決めていく
覚悟を決められる人は、ゴールまでの道筋を上手に描けます。
多くの人は、覚悟を決めるというと、大きなゴールを意識してしまいがちです。
ですが遠く、大きな未来ばかりを見ていると、現実からかけ離れた行動をして失敗したり、モチベーションが続かず途中で挫折してしまうかもしれません。
なので、小さな目標をクリアしながら覚悟を決めていくことをおすすめします。
たとえば「やりたいことをやるために、会社を辞めて起業をしたい」なら、「スキルアップの資格を取る」「部署異動を相談する」「より自由な働き方ができるところに転職をしてみる」といったように、「起業(覚悟)」へ向けて小さな階段を上っていくイメージです。
一歩ずつ行動を進め、覚悟を決められる人になっていきましょう。
コツ④周りの意見は参考程度にとどめておく
覚悟を決められる人は、周りの意見を受け止める寛容さがありつつも、自分軸をしっかりと持っていますよ。
覚悟を決め、新しいことを始める時には、環境の変化が伴います。
そのため時には周囲を巻き込み、批判や否定をされることがあるかもしれませんね。
ですが決断を先延ばしにしたとしても、周囲への影響が大きく変わる訳ではありません。
極端な例ですが、「会社を今辞められたら困る」と言われ退社を1年延ばしたとして、1年後には「せっかく慣れたのに辞められたら困る」と言われる可能性もありますよね。
もちろん常識やルールはありますが、自分を優先する意識も持ってみましょう。
環境や他人に左右されず、自分の気持ちに正直になってから、やりたいことをどう実現していくかを考えるのが、我慢や後悔をしないためには大切です。
まとめ
この記事では、覚悟を決めるのが怖いと感じる原因と、覚悟を決める方法について解説してきました。
まとめます。
- 覚悟を決められないのには、覚悟を決めたあとでやってくる未来に対する不安や自信のなさが影響している
- 未来や現在の状況に不安があるからこそ、次の行動を起こすために覚悟が必要となる
- 覚悟を決める瞬間は人生やビジネスの転機であることが多いため、プレッシャーを感じて覚悟を決められない
- 覚悟を決めたことで得られるポジティブな未来を想像したり、失敗や壁にぶち当たった時のシミュレーションをしておくと、覚悟を決めやすくなる
- 小さな成功体験を積み重ねて、自分の覚悟をより強固な意志へと変化させる
怖いと感じたときこそ、行動やプロセスに目を向けて、今できる最善策を考えていきましょう。
この先の未来や結果が分からないからこそ、覚悟を決めなければならないシーンが人生では多いですよね。
結果が予測できないために覚悟をとまどっていては、それこそ時間を無駄にしてしまいます。
今の自分にできることや、これから先まだまだ成長できる自分の可能性、自分で下した決断を信じてみましょう。