
コモンプレイスとは?仕事の質を高めるコモンプレイスの書き方
- 思いついたこと、どこに書き留めたらいいの?
- 頭の中がごちゃごちゃして上手くまとまらない・・・
- 「コモンプレイス」ってよく聞くけどどうやって書くの?
仕事や日常で「考えたことは、まとめておいたほうがいい!」とわかっていても、忙しくて時間が取れない方もいますよね。
そこで、今回は簡単に思考整理ができる、コモンプレイスについて紹介します。
仕事のスピードや質を上げたいと感じたとき、頼れるのが「コモンプレイス」というノート術です。
この記事では、コモンプレイスの基本から活用のコツまでを具体的に紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
そもそもコモンプレイスとは?

英語では「commonplace」は、「ありふれた」「一般的な」「平凡な」という意味になります。
この記事で解説している「コモンプレイス」とは、自分のなかで「気になる」と感じたことや、「おっ!」と感じた情報を記録しておくノート術のひとつです。
コモンプレイスといわれることもありますが、コモンプレイス手帳、コモンプレイスブックなどと、呼ばれるケースも多いですよ。
記憶だけに頼ると、文章やアイデアは時間とともに埋もれてしまいがちですよね。
コモンプレイスで頭の中に浮かんだ気づきや心に残った言葉を記録しておけば、知識や発想をまとめて、取り出しやすくなります。
たとえば、読書で気になったフレーズや会話の中で感じた学びを一冊のノートに集めていけば、情報が点ではなく線としてつながっていきますね。
知識のストックとアウトプットの両方に役立ち、記録を通じて自分だけの知識データベースを築けるのが、コモンプレイスの魅力です。

【基本編】コモンプレイスの書き方

コモンプレイスは、気づきや学びを自分の言葉で記録し、仕事に活かせるノート術です。
知識や情報をため込むだけでなく、自分の視点で整理・再構成することで、理解と応用の力が育ちます。
とはいえ、書き方が難しそうに感じる人もいますよね。
ここでは、初めての方でもできる基本の書き方を紹介します。
ステップ①気になった情報や言葉をメモする
まずは、心に残った言葉やアイデアを気軽にメモします。
最初にテーマやカテゴリなど、キーを決めておくやり方もありますが、そもそも「どんなことに自分は興味を持っているのか」がわからない場合、キーを決めるのが難しいですよね。
なので、はじめは完璧に書こうとせず、「気になる」「面白い」と感じた直感を大切に記録しましょう。
ノートだけでなく、アプリやテンプレートなど、自分に合ったツールを使うと習慣化しやすくなりますよ。
ステップ②自分の視点でコメントや解釈を書く
次に、自分が感じたことや疑問、どのように活かせそうかといった考えを添えます。
たとえば「この言葉、最近の仕事で感じたモヤモヤ解消に使えそう」「どうしてこの言い方が心に残ったんだろう?」など、ふと浮かんだ気持ちをそのまま書いておくイメージです。
タイトルや見出しをつけてみるのもおすすめですよ。
自分の視点や解釈を書き加えることで、あとで読み返したときの理解が深まるでしょう。
ステップ③テーマごとに分類・整理する
そして書いた内容は、活用しやすいようにカテゴリーやテーマ別に分類します。
タグやタイトルをつけたり、色分けで、情報を整理しましょう。
情報を整理しておくことで、記録が増えても、必要な情報をすぐに見つけられて便利です。
ステップ④定期的に見返す
コモンプレイスは書いて終わりではなく、定期的に見返すことが何より重要です。
週に1回など振り返りの時間を設けることで、自分の思考を整理したり、新たな発見やアイデアにつなげたりできます。
振り返りで気づいたことを追記していくと、さらに価値のある記録になっていくのでおすすめですよ。
【応用編】仕事の質を高めるコモンプレイスの書き方3選

基本の使い方に慣れてきたら、仕事の実務にもコモンプレイスを活かしてみましょう。
日々のメモをただ残すだけでなく、実践の中で「使える情報」として活用することがポイントです。
工夫次第で、仕事の質やスピードが大きく変わってきますよ。
ここでは、ビジネスに活かすためのコモンプレイスの書き方を紹介します。
方法①打ち合わせや会議メモを情報資産に変える
打ち合わせや会議のメモをただの記録で終わらせず、情報資産として蓄積していくことが大切です。
たとえば、「誰がどんな意見を出したか」「そのときどんな反応があったか」「次に何を決める予定か」といったポイントをメモしておくことができます。
過去の経緯や決定事項がすぐに確認できるようになるため、引き継ぎ作業がスムーズになるでしょう。
結果として、自分の成長はもちろん、チーム全体のパフォーマンス向上にもつながりますよ。
方法②プレゼンや企画書のアイデアのもとにする
コモンプレイスで日々記録した中から、アイデアの断片を丁寧に拾い上げることで、プレゼン資料や企画書の質が向上します。
心に引っかかった一言や、小さな驚き、ちょっとした違和感などはアイデアにつながる場合があり、メモをしておくならのちのち企画のヒントや伝え方の工夫につながることが多いですよ。
継続的に取り組んでいると、アイデアの引き出しがどんどん豊かになっていくでしょう。
ふとした思いつきも「使える形」に変換できるようになり、表現や発想の幅が自然と広がっていくはずです。
方法③フィードバックを記録して改善のヒントを見つける
コモンプレイスでは、上司や同僚からのフィードバック、自分自身の行動や感じたことなどを記録しておくことも効果的な使い方です。
記録として残しておくことで課題が言語化しやすくなり、自分の改善のヒントを見つけやすくなるからです。
効率よく、実践的な改善策を見つけられるようになると、自分自身の成長につなげやすくなりますよね。
成長できる人と成長できない人の違いについて知りたい人はこちらの記事を参考にしてください

バレットジャーナルとコモンプレイスの違い

簡単に、バレットジャーナルとコモンプレイスの違いをまとめたので、みていきましょう。
バレットジャーナル | コモンプレイス | |
---|---|---|
おもな目的 | スケジュール管理 タスクの整理 | 思考や知識の蓄積 |
記録内容 | 日々の予定 タスク 習慣トラッカー | 気づき 引用 アイデア 学びなど心に残る内容 |
書き方 | 箇条書き シンボルによる整理型 | 自由形式 自分にとって意味のある表現での記録 |
ノートの使い方 | 日々の進行にあわせてページを順次更新 | 関心ごとやテーマ別に整理されることが多い |
活用タイミング | 日々の行動や計画の確認時 | 考えをまとめたいとき 知識を振り返りたいとき |
バレットジャーナルは、毎日のスケジュール管理やタスクを整理したい人にぴったりなノート術です。
一方で、コモンプレイスは、ふと思いついたことや大切にしたい気づきをためておき、あとから読み返して活かすのに向いています。
目的や使い方が違うので、自分の用途に合ったスタイルを選ぶことが大切です。
次に、それぞれのノート術がどんな人に向いているのかを見ていきましょう。
コモンプレイスが向いている人とは?
思考を深めたり、記録をあとから活用したい人には、コモンプレイスが向いています。
記録することで頭の中の情報が整理され、必要なときに活用しやすくなるからです。
たとえば、読書で印象に残った言葉や日々のアイデアをノートに書き留めておけば、後から振り返ることで新たな発想につながる場面もあるでしょう。
インプットした情報を活かし、知的資産として育てていきたい人にとって、コモンプレイスは心強いツールになってくれます。
バレットジャーナルが向いている人とは?
日々の予定やタスクを効率よく管理したい人には、バレットジャーナルが役立ちます。
やるべきことを視覚化することで、タスクの整理や優先順位の把握がしやすくなるからです。
スケジュール管理やライフログとして活用すれば、行動パターンの振り返りにもつながりますよ。
1日の予定や達成できたタスクを記録しておくと、自分の時間の使い方が明確になるでしょう。
バレットジャーナルは、日常をすっきり整えたい人にとって、使いやすく続けやすいノート術です。
バレットジャーナルについて知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
まとめ
この記事では、仕事で役立つコモンプレイスの書き方について詳しく紹介してきました。
要点を振り返ってみましょう。
- コモンプレイスとは、自分が気になった情報や気づきを記録・蓄積し、後から活用するためのノート術
- まずは、心に残った言葉やアイデアを気軽にメモすることから始めてみる
- タグやタイトルをつけたり、色分けを取り入れたりすると、あとで活用しやすい
- 少しずつでも、日々の継続・蓄積でコモンプレイスの価値を実感できる
コモンプレイスは、今日から気軽に始められるシンプルなノート術です。
完璧を目指さず、まずは「気になる」から書き留めてみましょう。
少しずつ続けることによって、楽しみながら自分だけの知的資産を育て、日々の仕事に役立ててください。