
虚無感に襲われるのはなぜ?「満たされない」から抜け出す5つの方法
- 心が満たされない原因とは?
- 虚無感から抜け出す方法が知りたい!
- 急に虚しくなるときに気を付けたいことはある?
仕事で評価されて生活も安定しているのに、心にぽっかりと穴が空いたような虚しい気持ちが消えないと悩んでいる人もいますよね。
そこで今回は、虚無感に襲われる原因や抜け出す方法について解説します。
このままでいいのかという不安や、生きている意味がわからないと感じる気持ちは、一体どこから沸き出てくるのでしょうか。
ぜひ最後までお読みいただき、虚無感と正しく向き合う方法を知り、自分を責めすぎない生き方のヒントを得てくださいね。
虚無感に襲われるのはなぜ?心が満たされない3つの原因

虚無感とは、世の中のあらゆるものに虚しさを感じている状態を指す言葉です。
「人生になんの意味もない」「自分は無価値である」と暗い気持ちを感じている一方で、「どうして虚無感を抱いているのか、自分でもよくわからない」人は多いですよね。
虚無感に襲われる原因を詳しく見てみましょう。
原因①自分の存在価値に迷いがあるから
虚無感に襲われる原因の1つ目は、自分の存在価値が揺らぎ、自分としてここにいる意味が見つけられないことがあげられます。
存在価値とはそもそも、「あなたはあなたのままでいるだけで価値がある」という概念です。
しかし現代社会では何かを生み出したり、誰かの役に立っていることが存在価値として考えられていますよね。
無意識に「怠けてはいけない」「周りに合わせなければならない」と自分を律する場面が多くなっているのです。
表面的には上手くいっていても、本来の自分や自分の本音を見失ってしまえば心が満たされなくなってしまうでしょう。
自分の存在価値を見出すヒントが知りたい方は、こちらの記事もぜひご覧ください。

原因②承認欲求が満たされていないから
虚無感に襲われる原因の2つ目は、「他者から認められたい・必要とされたい」といった承認欲求が満たされていないことがあげられます。
承認欲求が満たされないと、自分を肯定できない状態から虚無感を抱くようになりますよ。
昨今、承認欲求はSNSなどで目立ちたがる人といったネガティブなイメージが先行していますが、人なら誰もが持っている自然な欲求のひとつです。
たとえば、「コンペで大きな契約を獲得して上司に認められたい」という承認欲求は、決してネガティブではなく、向上心や積極性を促す大事な要素ですよね。
仕事に関係する承認欲求以外にも、恋人との別れやペットとの死別など、「自分を必要としてくれていた存在を失う」経験によって、承認欲求が満たされず虚無感を抱かせるケースもあります。
認められている・必要とされていると実感しにくい状態であることも、満たされないと感じてしまう原因のひとつです。
原因③目的や目標を見失っているから
虚無感に襲われる原因の3つ目は、目的や目標がなく、やりがいや生きがいを見つけられていないことがあげられます。
極端ですが、毎日が会社と自宅の往復でも、仕事に目標や生きがいを感じている人なら、虚無感に襲われることはありません。
仕事中心の生活であっても、仕事に満足感や納得感を感じているので、楽しさや豊かさを見出せるからです。
目的や目標までいかないにしても、夢中になれる趣味があったり、日常生活が充実していると実感できていたりすると、満たされない感覚は和らぐ傾向があります。
仕事や日常生活において、目標や目的、楽しさや豊かさなどのやりがいを見失ってしまうことも、虚無感を感じやすくなる原因です。
「社会人になってからのやりがいって何?」と悩んでいる方は、ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。

虚無感から抜け出す5つの方法

虚無感に襲われるのは特別なことではなく、多くの人が経験するものです。
仕事やプライベートが充実していても、急に虚しくなることも珍しくはないため、虚無感に襲われたときにそこから脱する方法を知っていることが大事ですよ。
ここでは虚無感から抜け出す方法をみていきましょう。
方法①自分にしかない価値を再発見する
満たされないと感じてしまう原因でもあげましたが、自分で自分を下げてしまうことや、認めてあげられないと、虚無感を感じやすくなります。
なので、虚無感から抜け出すには、自分の存在価値や存在意義を見つけることが大事です。
自分にしかない価値とは、他人の物差しや常識から見つけるものではなく、誰に認められなくても自分らしいと感じる部分や特性、経験のことです。
自分の存在価値や存在意義を見つける際は、下記などの思考をリセットしてみましょう。
- SNSなどを見て他人と自分を比較し、落ち込む
- 周りの人の期待に無理に応えようとする
- 常に「自分なんて・・・」と考えてしまう
- 「世間一般的にはこうだからと」自分に制限をかける
自分の価値や強みから、「自分は自分」といった軸をつくることで、本当に求めているものが見つけやすくなりますよ。
「何となく満たされない」といった曖昧な感覚から、「自分が何を求め、何ができるのか」へと考えがシフトするので、虚無感からも抜け出しやすくなるでしょう。
方法②自己対話で心の空白を埋める
虚無感に襲われる原因は人それぞれ違うので、自分はどうして急に虚しくなるときがあるのか、その原因を自己対話で探っていくことも方法のひとつです。
ノートに自分が思っていることを書き出したり、日記をつけるなどして、感情や思考を言語化してみてください。
頭の中で考えているだけの状態よりも、文字にすることで整理しやすくなり、客観的に物事を判断できるようになります。
虚無感に襲われる原因が見えてくれば、解決の糸口もつかみやすくなりますよ。
自己理解が進み、自分の本音にも気づきやすくなると、自分が虚無感に襲われやすい状況もわかります。
自分への理解を深めて、「満たされない」感覚から深く悩みすぎてしまうことを防ぎましょう。
方法③デジタルデトックスで自分を取り戻す
「SNSは楽しいけど、何だかモヤモヤしてしまう」と疲れてしまう場合は、意識的に距離を取ることで虚無感を抱く回数を減らすことができるでしょう。
SNSは便利なツールですが、情報が多く、無意識の内にSNSを見る他人と自分を比べて劣等感を抱いたりと、疲れてしまう一面もありますよね。
これまでSNSに割いていた時間を自分がやりたいことをする時間に変えると、新しい目標が生まれたり、「こんな風に過ごしていると気分が良い」と気づきやすくなります。
「暇だから」「時間潰しに」といった軽い気持ちでSNSを閲覧するのをやめてみることも、満たされない感覚から抜け出すきっかけになるでしょう。
方法④夢中になれる時間を増やす
虚無感から抜け出すなら、目の前の事象に集中することで、意識を「この瞬間」に持っていくようにしましょう。
なぜなら虚無感を感じているときは、「あれをやっておけば何か違ったのかな」「このままで、将来どうなるのかな」など、ぼんやりと過去や未来を見がちだからです。
夢中になる対象は仕事でもいいですし、趣味などでも構いません。
最初は虚無感に対抗するために始めたことでも、続けていくうちに楽しさを見出したり、違うことに興味がわいてくるなど、思考や行動がポジティブになりますよ。
夢中になれそうなものが見つからないのであれば、食事をゆっくりと味わう・音楽を聴く・映画を見るなどでも大丈夫です。
今の自分に目を向けて、過去の後悔や未来の不安に心が引っ張られる機会を減らしてみましょう。
熱中できるものがない方は、ぜひこちらの記事から、自分が熱くなれるものを見つける方法をチェックしてみてくださいね。

方法⑤人とのつながりを大切にする
人には所属欲求というものがあり、「誰かとつながっていたい」と感じるのはごく自然なことです。
「誰かとつながっていたい」と強く感じるかは人それぞれですが、虚無感に悩んでいるなら、この所属欲求を満たしてあげることも対処法になるでしょう。
信頼関係で結ばれている家族や友人とのつながりは、虚無感に襲われたときに孤独な気持ちを和らげてくれる大事な存在です。
もしも家族や友人との関係が希薄なら、外に出て他人と関わってみるのもいいでしょう。
たとえば駅で困っている人に道を教えてあげたとか、バスの中で妊婦さんに席を譲ったとか、そうした他愛のない小さな優しさに救われる人がいるはずです。
「ありのままの自分でいてもいい」と思える居場所を探し、虚無感を和らげてみましょう。
虚無感に焦らず向き合うために大切な3つのこと

虚無感は、できるだけ早く消し去りたいですよね。
ですが、焦りは禁物です。
心が満たされないと感じたときは、次のポイントを押さえながら対処していきましょう。
ポイント①虚無感をなくそうと力みすぎない
虚無感に向き合うときは、肩の力を抜いてリラックスすることが大事です。
なぜなら、虚無感を抱く自分を否定したり、無理にポジティブ思考に変えようとすればするほど、脳はそれを「大事な情報」と捉えてしまうからです。
悲しいときに泣くのを我慢するよりも、思いっきり泣いてつらい気持ちを吐き出したほうが、悲しいという気持ちが早く消えた経験はないでしょうか。
虚無感も同じです。
虚無感を抱く自分を否定せず、受け入れることから始めましょう。
虚無感を感じたときは、できれば静かな場所に移動し、虚無感を味わうようなつもりで向き合ってみてください。
「虚しいな」「自分に価値はあるのかな」という気持ちを認め、「そう思う自分も自分なんだ」と思うことで心が安定します。
心が落ち着いてくると、「どうして虚無感を抱いてしまうのだろうか」と原因究明に動く力がわいてくるでしょう。
ポイント②一時的な快楽で埋めようとしない
心にぽっかりと空いた穴は、虚無感の原因を突き止めて対処をすることが大切です。
満たされない気持ちを飲酒や過食、ショッピングなどで埋めようとすると、一時的には忘れられても、その後に虚しさが増してしまい余計に落ち込んでしまう可能性があるので注意しましょう。
下記など、思い当たる点があれば、虚無感に陥っていると自覚して、原因を探り、根本を解決するようにしましょう。
- 憂鬱な気分が続いている
- 無表情で過ごすことが多い
- 愛着があった物や人に興味がなくなった
- 自分がいなくなっても誰も困らないと感じる
- 将来に希望が持てない
ゆっくり、自分に合った方法で「満たされない」気持ちを改善していくことが大切ですよ。

ポイント③ちょっとした変化を見逃さない
遠くのゴールを見つめてしまうと、再び虚無感に襲われてしまうので、足元を見ながら一歩ずつ着実に自分を変えていくことが大事です。
虚無感から抜け出したいと思っても、すぐに状況が劇的に変わるわけではありません。
小さな変化を見逃さずに、自分に「前より良くなっている」と声をかけてみてください。
誰に評価されなくても、些細な喜びに目を向けながら進みたい方向へ進んでいけば、虚無感から自然に抜け出すことができるでしょう。
まとめ
この記事では、虚無感に襲われる原因や、「心が満たされない」から抜け出す方法を解説しました。
最後に大事な部分をまとめます。
- 虚無感に襲われる原因には「自分の存在価値に迷いがある」「承認欲求が満たされていない」「目的や目標を見失っている」がある
- 虚無感から抜け出すには、自分にしかない価値の再発見や自己対話、デジタルデトックス、夢中になるものを見つけたり人とのつながりを大切にするといった方法がある
- 虚無感から抜け出すときは焦らず、じっくりと自分と向き合うことが大事
- ショッピングやグルメなど一時的な快楽では虚無感は埋められない
- 満たされない心に気づいたら、劇的な変化を求めず、地道に一歩ずつ自分の思考や価値観を変えていく必要がある
虚無感に襲われることは誰もが経験するものです。
0にしようとせず、時々はそういうことがあっても、必要以上に振り回されずに自分を保っていられることを目指し、抜け出す手段やマインドを手に入れてください。


