運営者プロフィール

矢嶋 美由希

株式会社Re Prism 代表取締役

累計1万人以上を指導してきた「強み覚醒」専門の心理コンサルタント。「才能を持ち腐れしている原石を見つけて、人生のブレイクスルーを経験させる」をコンセプトに活動しています。著書「ふだん使いのマインドマップ」etc

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いつまでも執着してしまう原因とは?未練を断ち切るための5ステップ

  • いつまでも執着しちゃうのはなぜ?
  • 未練タラタラな自分を変えたい
  • 未練を断ち切る方法を教えて!

仕事や人生において、諦めずにチャレンジすることを理想とする方は多いですよね。

挑戦することにおいて、考えや行動を整理して自分で納得できることもあれば、未練が残り「前に進めず辛い」と引きずってしまう方もいるでしょう。

そこで、この記事では、未練を断ち切る方法をわかりやすく紹介します。

最後までお読みいただければ、執着や未練をリセットする方法がわかるので、過ぎたことばかりにとらわれてしまう自分を変えるヒントが得られますよ。

ぜひ前を向いて進む自分を想像して、お読みください。

目次

なぜ未練を断ち切れないのか?未練が生まれる心理学的な背景

未練とは、何かに執着し諦めきれない気持ちになることです。

未練が生まれる背景には、後悔依存などがあります。

たとえば、達成できなかった目標や夢を諦めきれず、「もっとできたはずなのに」「選択を間違えた」と自分の行動を後悔することも未練と呼ばれますよ。

依存とは一般的に、やめたいけどやめられない状態や、相手や物に頼りきっていることを指します。

未練が生まれる依存とは、「過去の出来事や人が忘れられない」「依存の相手や物を手放せない」など、依存している相手や物に心がしばられてしまい諦めきれなくなってしまうケースです。

後悔や依存などにとらわれすぎてしまうと、前に進みたいと感じてはいても、未練を断ち切ることができなくなってしまいます。

未練タラタラな自分を変える!未練を断ち切るための5ステップ

未練タラタラな自分を変えたいなら、自分を理解することが大切です。

何にこだわっているのか、過去に何があったのかをしっかり考えてみましょう。

新しいことを始めるのも大きな変化を生むきっかけになりますよ。

ここからは、未練を断ち切るための方法を紹介します。

ステップ①自分の思考パターンを理解する

自分の思考パターンを理解することが、未練を断ち切るための最初のステップです。

自分のどんな考え方や、価値観が未練につながっているのかしっかりと分析をしましょう。

「あのときこうしておけば、うまくいったのに」と過去ばかり振り返ったり、「あの人と違って自分はダメ」と比較して自分を責めたりなど、人には未練につながるさまざまなクセがあります。

分析をする際は、連想ゲームのように思考を整理できるマインドマップや、ノートに思ったことをとにかく書き出してみるなど、見える形にするのがおすすめですよ。

自分の思考パターンを明確にして、未練につながる感情の背景を理解しましょう。

ステップ②執着と本質的な感情を区別する

感情の背景が理解しやすくなったら、未練の正体をもう少し深掘りしていきましょう。

ここで大切なのは、執着と本質的な感情を見極めて区別することです。

相手や状況への執着が未練の正体のケースもありますが、未練ではなく本質的な感情の場合もあります。

本質的な感情とは、好きになったり感謝や共感するポジティブな気持ちです。

心から大切にしたいと考えるあまり執着していると誤解されますが、「うまくいって欲しい」「幸せであって欲しい」と、離れて見守るような感覚ですよ。

ただし、未来を妨げるような過度にネガティブな感情が混ざっていると、未練が長引く可能性があるので注意が必要ですよ。

未練を断ち切りる際は、本質的な感情と執着をしっかりと見極めて、整理しておきましょう。

ステップ③過去の選択や失敗を認める

自分の思考パターンを分析し、未練と感情も区別をしたら、次に未練を断ち切るために受け入れる準備をしていきます。

特に「未練タラタラで・・・」と悩む方の多くが抱えている、過去の選択や失敗を後悔しているケースで次のステップをみていきましょう。

未練を断ち切るために大切なのが、自分の過去の選択や失敗を責めるのをやめることです。

過去を責め続けると、自分のダメな部分にしか目がいかず、後悔するばかりで未練は消えません。

変えることのできない過去を振り返っても仕方がないと考え直し、過去を経験として受け入れることが大事です。

ステップ④心の空白を埋める

心の余白が戻っても、まだ未練が消えたわけではないので、次のステップでは別のことに意識を向けてみましょう。

極端ではありますが、「あぁしておけば良かった」と引きずってしまう時間を物理的になくすことが、未練を断ち切るためには大切ですよ。

たとえば新しい目標や趣味を持つと忙しくなり、過去を気にする時間が減りますよね。

人に相談したり関わっていくうちに、気持ちが楽になったり、今までとは違う視点が持てたりします。

ステップ⑤未練や執着を少しずつ手放していく

過去を受け入れたり、心の余白をつくったりしていくなかで、未練や執着は少しずつ和らいでいくでしょう。

ただし未練を断ち切ろうとして無理に忘れようとすると、かえって執着や依存が強まることがあるので注意が必要です。

たとえば、恋人と別れたときに相手の嫌なところを思い出して嫌いになろうとすると、余計に相手を意識して執着が強まることがありますよね。

「未練を断ち切る」というと「未練をゼロにする」というイメージですが、未練は「受け入れて薄めていくもの」と考えると、手放すハードルが下がりますよ。

焦らずに自分のペースで心を整理し、未練や執着を手放していきましょう。

【シーン別】未練を断ち切るためのポイント

未練を断ち切るためには、何に対してどんな未練があるのかを明らかにすることが大事です。

そして、本当に必要なのかを考えたり他のことに目を向けてみると、気持ちの変化が期待できますよ。

未練を断ち切った後の明るい未来を想像することも効果的です。

ここでは、未練を断ち切るためのポイントをシーン別に紹介します。

人間関係の未練を断ち切る際のポイント

人間関係の未練とは、離れてしまった相手への心残りや固執することです。

相手に「認められたい」「もう一度つながりたい」という承認欲求や、自分に自信がないために持つ相手への依存心から生まれやすくなります。

未練を断ち切りたいと思うなら、関係性の本質を見極めることが大切です。

「互いに気持ちを尊重し合えているのか」「相手にコントロールされていないか」「程よい距離感がとれているのか」など、冷静に考えてみましょう。

そして、必要のない執着を「今までありがとう」という気持ちで手放すことが、未練を断ち切る際のポイントです。

たとえば疎遠になることを恐れて依存していた連絡やSNSを控えて、自分の時間を大事に使っていくと、相手のことを考える時間が少なくなります。

人間関係の未練を断ち切るには、相手との適切な距離感を保つことが大切です。

仕事やキャリアへの未練を断ち切る際のポイント

転職したのに「スキルを活かせない」「やりがいがない」と感じる人もいますよね。

前職や過去のキャリアに未練があるときは、これまでの経験を自分の学びと受け止め整理することが、未練を断ち切る際のポイントです。

過去の経験により身についた強みが、今の仕事に活かせることもあります。

現在の仕事や新たな挑戦に意識を向けて、未来の選択の幅を広げてみましょう。

人生の選択への未練を断ち切る際のポイント

人生の選択への未練があるときは、今の自分に意識を向けることが未練を断ち切るポイントです。

「あの時違う道を選んでいればこうはならなかったのに」と、後悔することは誰にでもありますが、過去を変えることはできません。

「今」に意識を集中させると過去よりも今が重要になり、後悔する気持ちも薄れていきます。

選択を悔やんで立ち止まるより、今の自分が持っている価値を再確認することが大事です。

自分の現状になんとなく不安になっている方は、こちらの記事をぜひチェックしてください。

まとめ

この記事では、未練を断ち切る方法を紹介しました。

最後に簡単にまとめます。

  • 未練を断ち切るためには、自分の思考パターンを明確にし感情の背景を理解する
  • 断ち切りたいものが本当に未練なのかを確かめることも大事
  • 過去の失敗を認めると心の余白が戻る
  • 自分の過去が客観的に見れると執着や未練は自然に手放せる
  • 人間関係の未練は健全な距離を保つ、仕事や人生の未練は前進力に変えることで断ち切れる

断ち切る方法で紹介したように、時間をかけて未練を薄めていくことが大切です。

ゆっくりでいいので心が整理できたら、前向きな自分に会えることも期待できますよ。

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