なりたい人の真似をするべき3つの理由!真似のやり方も紹介
- なぜなりたい人の真似をするべきなの?
- 理想の人の真似をするとどんな影響がある?
- なりたい自分になる方法が知りたい!
なりたい自分になるには、なりたい人の真似をするのが近道です。
しかし、人の真似をしていては自分らしさが失われてしまい、むしろなりたい自分からは遠ざかってしまうと不安になる人もいますよね。
人の真似という言葉になんとなくネガティブなイメージがつきまとっていて、躊躇してしまう人もいるでしょう。
そこで今回は、なりたい人の真似をするべき理由や、理想の人の真似をすることで得られる影響を詳しく紹介します。
本記事を読めば、なりたい人の真似が、なりたい自分になるための近道であるとわかります。
なりたい人の真似をしつつも、なりたい自分になるための一歩を踏み出してみましょう。
なりたい人の真似をするのが良いと言われる3つの理由
真似という言葉を調べてみると、『形だけ似た動作をすること』とgoo辞書に書いてあります。(※1)
世間一般的に真似をすることに対してネガティブなイメージがついているのは、こうした意味合いから、真似は上っ面だけ似ていて中身は伴っていないという認識があるからでしょう。
しかし、人はこの世に生まれたとき、真似をしながら成長していきます。
言葉は親や周りの人たちから、文字はお手本の真似をして覚えましたよね。
つまり真似をすることはネガティブなことばかりではなく、ポジティングなこともあるのです。
なりたい人の真似をするのが良い理由には次の3つがあるので、それぞれを詳しく見てみましょう。
なりたい自分になるためのシンプルな法則は、こちらの記事を参考にしてください。
(※1)goo辞書「真似(まね)とは?」
理由①目標を設定しやすい
自分が目指すべき人物像がイメージしやすいことが、なりたい人の真似が良いとされる理由です。
憧れの対象が同じでも人によって何に憧れるかは違います。
尊敬している部分の違いによって目標は変わりますね。
たとえば、モデルのCさんに対してAさんはスレンダーな体型に、Bさんは日々努力を続けるCさんのストイックさを尊敬しているとしましょう。
- Aさん:Cさんが行っている運動や食事管理を真似する
- Bさん:Cさんの言動や書籍などから生き方や考え方を学ぶ
このように憧れの対象は同じでも、人によって目標が違うので行動が変わってきます。
なりたい人がいて、なりたい人の何を真似したいのかが見えていると、なりたい人に近づくために何をすべきかがわかりやすくなります。
理由②成功までの本質がわかる
あなたがなりたい人の真似をすると「理想としている人が過去にどのような努力をしてきたのか」その過程を知ることができ、あなた自身も成功への道筋や本質がわかりやすくなります。
あなたがなりたい人も、過去には憧れを抱いて誰かの真似をしています。
今の姿は、一夜にして手に入れたものではありません。
本人は意識していなかったとしても、人は周囲の他人に影響を受けながら、今の自分を作っているのです。
なりたい人の真似をすることで成功の要因や失敗したときの対処法、経験値の積み方や役立つ資格など、自分の理想の叶え方がわかるでしょう。
理由③失敗しないための基本
ビジネスにおいて真似をするのは、効率的に事業を行う上での基本です。
世の中には、同じ商品が同じ売り方で販売されていますよね。
- ポテトチップスはどのメーカーも袋に入れて販売している
- 販売されている歯磨き粉のほとんどがチューブ型
ポテトチップスが袋に入って売られているのは、窒素を入れて膨らませることで、空気に触れにくくして酸化を防いでいるからです。
歯磨き粉は粉とあるように元々は粉でしたが、現在主流の練り歯磨きが売られるようになると、ペースト状の中身を出しやすいように日本のライオン株式会社がチューブを開発しました。
どちらも世界各国で採用されている売り方ですよね。
つまり今ある商品の売り方は試行錯誤の結果、それが売れるとわかっているものなので、真似すれば失敗する可能性を低くできます。
ただし、真似をするだけではただの二番煎じとなってしまい、他社との差別化が図れません。
似たように見える商品でも、それぞれ個性やオリジナリティで勝負しています。
なりたい人を真似する場合も、そっくりそのまま真似をするのではなく、あなたらしさを失わないように意識することが大切です。
なりたい人の真似で変わる5つの良い影響とは?
なりたい人を真似するのは、理想や憧れの人に自分を近づけるだけではありません。
次の5つの良い影響を、自分に与えることができます。
それぞれを詳しく解説します。
影響①客観的な視点を持てる
トラブルや悩みに直面したとき、多くの人はそれまでの自身の経験や価値観などから「どうするべきか」「何をしたらよいのか」を考えます。
しかし、なりたい人がいると、「あの人ならどう考えるだろうか」というまったく別の視点で物事を捉えられるようになります。
同時に、自分自身を外から見つめる機会も得られるので、自分の考えが凝り固まってしまっていると気づくことがあるでしょう。
新しい視点から得られた気づきは、新しいことにチャレンジする意欲をくれたり、逆に行動力にブレーキをかけたりします。
これまでとは違う習慣を取り入れることに躊躇する気持ちを和らげてくれるでしょう。
なりたい人の真似をすることで自分とは違う考えや視点など、冷静に判断や選択するための材料が増えます。
簡単に思考を変える方法は、こちらの記事を参考にしてください。
影響②ポジティブ思考になれる
誰かの真似をしたいと思うとき、その人の良い面や明るい部分を自分も取り入れたいと思うものです。
嫌な面や暗い部分を真似したいとは思いませんよね。
つまり、なりたい人の真似をする時点で、真似をしたい人のポジティブな思考が加わり、真似をしている自分も自然とポジティブ思考になっていきます。
思考が変われば振る舞いや行動が変わるので、理想の自分へと近づいているという実感によってモチベーションが上がり、継続する力も身についていきます。
影響③辞めるべきことがわかる
なりたい人の真似をすることで、今まで「何となくそう感じる」と信じてきた価値観が、理想の自分になるためには不要なものだったと気づけます。
なりたい人の真似をする際には、理想とする人が「やらないこと」にも目を向けるからです。
たとえば、あなたは1人でも多くの人脈を持つことが仕事の成功につながり、理想の自分の実現には欠かせないと信じているとしましょう。
そのため、飲み会の声がかかったら面子に関係なく、必ず参加していたとします。
しかし、あなたがなりたい人は、名刺を交換するだけの時間を過ごすくらいなら仕事をしたほうが効率的だと考えているので、浅い関係の人との飲み会には一切参加しません。
あなたとは真逆の考え方です。
なりたい人の真似をしていると、理想の自分になるために足りていないものがわかるだけではなく、今の自分が持っている不必要なものもわかるようになります。
なりたい自分を実現するには、これまでのあなたの考えや習慣を捨てる必要も出てくるでしょう。
影響④スキルを習得できる
最初からホームランを打てるバッターはいません。
初めて描いた絵が、プロ顔負けのセンスを持ち合わせていることもありません。
ホームランを打つためにホームランを打っている選手のフォームを研究したり、プロのイラストをトレースしてテクニックを自分に取り入れていく必要があります。
人の真似をせず、0から積み上げたほうが自分の力になることもありますが、膨大な時間がかかりますよね。
誰かの真似をするということは、その人が長年をかけて培ってきたスキルを短期間で利用させてもらう、ということにもなります。
0から1になるスピードが速ければ、2,3と積み上がっていくスピードも上がりますね。
空いた時間を有効に使えるので、その人以外のスキルも併せて取り入れていけばより多くのスキルを得られるようになります。
なりたい人の真似をすることは0ではなく1からのスタートなので、スキル習得が早く、より深くできるでしょう。
影響⑤周りの環境が変わる
自分を変えたいと思っていても、これまでは周囲にいる自分と似たような人から、「変わるはずがない」とネガティブなことをいわれて諦めていたのではないでしょうか。
そこから脱するには、環境を大きく変えるのが一番の近道です。
あなたがなりたい人が自分とはかけ離れた人の場合、あなたは今までとはまったく違う環境に身を置くことになります。
当然ながら交流する人も変化するので最初は少し戸惑うかもしれませんが、あなたがなりたい人の周辺には、なりたい人に似たポジティブ思考の人がたくさんいます。
自分を変えたいといったら、「きっとできるよ」と前向きに応援してくれるでしょう。
自分を変えることを肯定的に捉えられるので、自分らしくいられるようになります。
なりたい人を真似する5ステップ
なりたい人の真似をするといっても、具体的に何をしたらよいのかよくわからない人は多いでしょう。
なりたい人を真似するには、次の5つのステップを行います。
それぞれを詳しく見てみましょう。
ステップ①なりたい人物像を設定する
なりたい人を真似するには、なりたい人が必要です。
まずは、「こんな人になりたい」と憧れる人を選びましょう。
なりたい人は身近な存在でも、芸能人のような身近な存在ではない人でも構いません。
もっといえば、現在は亡くなっている偉人でも、実在しないキャラクターでも良いでしょう。
身近な存在の場合、積極的にコミュニケーションをとったり一緒に行動する時間を多くすればその分観察することができるので、なりたい人から得られるものは多くなります。
芸能人や偉人、キャラクターであれば、過去のインタビューや書籍などを読み、なりたい人の思考や行動を分析してみましょう。
理想の自分の見つけ方は、こちらの記事を参考にしてください。
ステップ②外的要素を真似する
なりたい人物像を設定したら、外的要素を真似していきましょう。
外的要素とは、たとえば次のようなものです。
- 行動
- 仕草
- 呼吸
- 間合い
- 話し方や意見の言い方
- 声のトーン
- 表情
なりたい人の話し方は耳に届きやすく、説得力もあると感じるのであれば、その話し方を真似できればあなたの話も多く人を納得させられるものになりますよね。
とはいえ、ただ声のトーンや間合いを真似しても、それは単なる真似にすぎません。
行動や仕草のひとつひとつについて、なりたい人が何を伝えたいのか分析することがとても大切です。
ステップ③内的要素を真似する
内的要素とは、行動に至る原因となる性格や思考を指します。
内的要素を真似するには、なりたい人の行動を真似し、なぜその行動をとるのか考えてみるのがよいでしょう。
行動は外的要素にも含まれていますが、内的要素の場合は行動そのものに注目するのではなく、行動に至る考え方に重きが置かれます。
なぜなら、人の行動には潜在意識が深く関わっているからです。
潜在意識とは、人の脳のなかで意識できていない領域を指すものです。
潜在意識は過去の経験や価値観などによって形成されているため、その人の本質の部分であるといえます。
つまり、なりたい人が無自覚で行っている行動を観察し、行動に至る考え方を習慣づけられるようになると、あなた自身の潜在意識がなりたい人の潜在意識と近くなります。
それによって、同じ行動や考え方が自然とできるようになるでしょう。
潜在意識を書き換える4つの方法については、こちらの記事を参考にしてください。
ステップ④自分の型に落とし込む
なりたい人を選び、その人の外的・内的要素を真似するのは、なりたい人を真似してなりたい自分を作るための「ベース」部分です。
ここまでの作業であれば、それはなりたい人に似たような人ができただけですよね。
ここから、あなたらしさを取り入れて「自分」という唯一無二のモデルを完成させましょう。
積極的に行動する憧れの人を真似しつつ、心配性である自分の慎重さも大切にして、「適切に素早く判断できる人になる」のように自分らしさも取り入れてみてください。
ステップ⑤考えるよりまずは行動する
最後に深く考え込まずに、とにかく真似をしてみましょう。
人の真似をするのは、思っている以上に難しいですよね。
人の話し方や行動、思考などを真似するということは、それまでのあなたの生き方や価値観を否定する形にもなります。
真似をする真意をしっかりと掴みモチベーションを保ちながら、考えすぎる前に行動してみましょう。
考えすぎをやめたいときや、行動力を鍛えたいときはこちらの記事を参考にしてください。
まとめ
この記事では、なりたい人を真似するべき理由や、真似をする方法を紹介しました。
最後に、これまでの内容を簡単にまとめます。
- なりたい人を真似すると目標や道筋がわかりやすい
- 真似によって自分以外の視点や価値観が加わる
- ポジティブ思考になれる
- なりたい人を選び、外的・内的要素を真似することから始めてみる
- なりたい人の真似をベースに個性を出す
真似は、人が成長する上でもビジネスでも成功の基本となるものです。
素敵な人を見つけたら、真似したい部分はどんどん吸収し、自分の強みに変えていきましょう。