運営者プロフィール

矢嶋 美由希

株式会社Re Prism 代表取締役

累計1万人以上を指導してきた「強み覚醒」専門の心理コンサルタント。「才能を持ち腐れしている原石を見つけて、人生のブレイクスルーを経験させる」をコンセプトに活動しています。著書「ふだん使いのマインドマップ」etc

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【自分の軸がないと悩む人へ】ぶれない人の特徴と自分軸の作り出し方

  • 自分の軸がある人とは?
  • 自分軸の作り出し方を知りたい!
  • わがままではない自分軸の生き方とは?

最近、インターネットなどでよく目にする自分軸ですが、自分の軸を持っている人とは一体どのような人なのでしょうか。

この記事では自分の軸がある人の特徴や、自分軸の見つけ方などを紹介しています。

他人の軸で生きている状態から抜け出し、自分軸で人生を歩んでいきましょう。

目次

自分軸がないとどうなる?

自分の軸がない人は、自分の言動よりも他人への配慮を優先してしまいます。

結果、いつも自分の気持ちをないがしろにし、他人の目を気にしながら生きなければいけません

自分軸とは、世間体や他人の目ではなく、自分がどうしたいかを優先して行動することを指します。

これに対し、他人軸は他人の考えや気持ちを優先して行動することです。

たとえば、あなたは友人のAさんBさんと洋服を買いにお店に行き、下記のようにおすすめされたとしましょう。

  • Aさん「白が似合うよ」
  • Bさん「黒がいいよ」
  • 店員さん「人気はピンクです」

このとき、自分軸のある人は、他人の意見ではなく自分が選びたい色を選びます。

もし「それは似合わないよ」といわれても、黄色の服が良ければ自分の意思を優先します。

しかし、他人軸で生きている人は他人の意見を優先し、AさんBさん店員さんの気持ちを汲める着地点を探そうとするでしょう。

自分の軸がないと「周りがどう思っているのか」ばかりが気になり、小さなことでも自分で決断や判断できなくなる可能性があります。

人に流されやすい性格を直す方法については、こちらの記事を参考にしてください。

自分の軸がないのはなぜ?他人軸で生きている原因とは?

人は、赤ちゃんとしてこの世に生を受けたときは、みな自分軸で生きています。

お腹が空けば泣き、眠くなれば寝るといったように他人を気にしません。

それがいつからか、周りを気にしながら生きる他人軸へとシフトしてしまう人が出てきます。

自分軸ではなく、他人軸で生きてしまう人には次のような原因がありますよ。

  • 人に嫌われたくない
  • 失敗したくない
  • 承認欲求が強い
  • 褒められた経験が少ない

他人軸で生きている人の多くは、人に嫌われたくないという思いが強い傾向にあり、嫌われないために自分の本音を抑えて周りに合わせてしまいます

子どものときに親や先生などから褒められた経験が少ないと、他人からの評価を気にしすぎるあまりに、失敗を恐れてしまうようになるのも原因でしょう。

つまり、生まれたときは誰もが自分軸であったはずが、他人に認められることに重きを置く思考になると、他人軸へと変わってしまうのです。

他人の影響を受けない、自分の軸がある人4つの特徴

他人の顔色ばかりを伺ってしまう他人軸で生きてしまう人がいる一方で、自分の気持ちを大切にして他人の意見に振り回されることのない自分軸で生きている人もいます。

自分の軸がある人には、以下のような特徴があります

それぞれについて詳しく見てみましょう

特徴①行動や考えに一貫性がある

自分軸がある人は誰と話しても意見が変わりません

「こうしたい」「自分ならこうする」など思いに沿って行動するからです。

また、他人の意見に簡単に賛同したり適当に返答しません。

こうした姿勢は自分らしく生きやすいだけではなく、周囲からは強い信念を持っていてブレない人と見られ、信頼されやすくなります。

特徴②決断力がある

自分軸がある人はなにかを決めるとき、自分の意思が最優先され迷いがありません。

日頃から自身が掲げる目標や目的を意識しながら生きているので、チャンスを生かして、進むべき道に向かって前進します。

失敗して人からどう思われるかではなく、自分にとって挑戦する価値があるかどうかを基準に判断するので、すぐに決断できるのも自分軸を持つ人の特徴です。

特徴③感情に流されない

自分の軸がある人は、他人の意見や顔色、その場の雰囲気などに流されません。

相手が望む言動を選択せずに相手から不躾な態度をとられても、不安にならずにいられるので、常に物事に対し冷静な判断や対処ができます。

自分軸があれば進む道を自分の意思で決められるため、やりたいことを我慢したり他人に指示された人生を歩む必要がないのです。

特徴④いつも前向き

自分らしい生き方を肯定できるのが、自分軸のある人の特徴です。

他人を羨ましく思ったり、嫉妬したりすることがありません。

また、自分の考えや責任において決定を下すという経験をしているので、自立が早く、結果的に周囲よりも早く成功を手にしやすくなります。

そして、自分軸があると他人の考えに対して寛容になり、頭ごなしに否定しません。

「自分には自分の考えがあるように、他人には他人の考えがある」と考えるので、意見の相違があっても相手を尊重できます。

ネガティブな自分に勝つ方法についてはこちらの記事を、ぜひ参考にしてください。

自分らしく生きるトレーニング!自分の軸の見つけ方

他人軸で生きてきたこれまでの毎日から、自分軸で生きるこれからの毎日に変えるには、まずは自分が他人軸で生きていることに気づくことが大事です。

そして、他人軸で生きていると気づいたら、次は自分軸へと生き方を変えていきましょう。

自分軸の見つけ方を4つ紹介します。

それぞれについて詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてください。

見つけ方①自分と向き合い本音を確認する

自分の軸を見つけるときは、自分についてできるだけ細かく考えてみることから始めましょう。

他人軸で生きてきた人は、自分がどんな人なのか、実は自分が一番よく分かっていないからです。

好きなことや興味のあること、やりたいことなどをノートなどに書き出してみてください。

頭で思うだけより文字にしたほうが、自分の気持ちが可視化されやすくなるのでおすすめです。

さらに、ポジティブな気持ちだけではなく、嫌いなことややりたくないことなどネガティブな気持ちも確認してください。

なぜなら、ネガティブな気持ちも自分の本音だからです。

自分の本音が明確ではない状態でいくら自分軸で生きようと思っても、物事に対して「するか・しないか」の判断ができません。

どうしても他人の決定に従うほうが楽になり、他人軸で生きる道を選んでしまいます。

自分が心の底では、どのようなことを考えているのかを書き出すと、本来の自分が見えてくるでしょう。

本音については、こちらの記事を参考にしてください。

見つけ方②目標を決める

目標を持つと、目標を達成するためになにをするべきか主体性を持って考えるようになるため、おのずと他人軸での生き方を変えられます。

目標を決めるときは世間体や他人の目を気にせず、自分がどうしたいかを優先してください。

目標は、大きなものだけではなく、その目標に辿り着くための小さい目標を合わせて設定しましょう。

小さな目標をひとつずつクリアしたほうが、その都度達成感や自己肯定感が高まるからです。

たとえば、将来はWebデザイナーを目指したいなら、養成校に入学したり、デザイン会社でアルバイトをして経験を積むなど目標に向かって進むべき道が分かりますよね。

また、大きな目標だけを持っていると日々の過ごし方が疎かになりがちです。

先ほどの例なら、Webデザイナーに必要な資格取得といった小さな目標も持つことがポイントですよ。

優先すべきことを決めると、勉強中に友人から遊びに誘われても、はっきりと断れるようになります。

小さな目標を立てて、自分を優先する癖をつけましょう。

見つけ方③自分で決断する機会を増やす

人生は日々、選択の連続です。

ケンブリッジ大学のバーバラ・サハキアン教授の研究では、人は一日で35,000回もの選択を行っていると分かりました。

朝6時に起きる、起きる手段は目覚ましを利用する、起きたらすぐにカーテンを開けるなど、1分にも満たない時間のなかでさまざまな決断を人は行っているのです。

しかし、他人軸で生きていると、こうした小さな選択も他人任せになっていきます。

「どうする?」と聞かれたときに「なんでもいいよ」のような曖昧な返事が多くなっていませんか。

決断の多くを他人に委ねてしまう癖がつくと、自分ではなにも決められなくなってしまいます。

ランチに食べたいもの、見たい映画、待ち合わせの時間など、いつも他人任せにしているのだとしたら今日からは自分で決めてみましょう。

小さな選択を習慣にすると、やがて自分軸が育ち、自分の生き方は自分で決めていると思えるようになります。

現状を変えたい人がやるべき行動は、こちらの記事を参考にしてください。

見つけ方④環境を変えてみる

他人軸で生きる自分を変えるには、人と一緒にいて常に他人の気持ちを尊重しなければならない環境から脱するのもよい方法です。

それには、ひとりで過ごす時間を積極的に持つのがおすすめですよ。

たとえば、読書や映画鑑賞は新しい価値観を得られ、終わったあとにどう思ったかを考えることで自分の本音や考えに触れる機会にもなります。

これまではひとりでいても楽しめないと思い込んでいた自分から、ひとりでも楽しい時間を過ごせた経験が、自分軸を作っていくのに役立つでしょう。

「自分軸」は「わがまま」ではなく、自分も他人も大事にすること

自分軸とは、自分の気持ちを優先するために、自分とは違う考えを持つ他人を拒絶したり、同じ価値観を強要するものではありません。

こうした間違いによって、自分軸=わがままという誤ったイメージを持たれてしまいます。

自分軸で生き、自分の気持ちを大事にするには、自分の気持ちと同じくらい他人の気持ちも大切に扱わなければなりません。

自分と他人は違う意見や考えを持っていると認識し、自分とは違う価値観を持つ相手を尊重するのが、自分軸で生きる上で大事なことです。

ついつい人と自分を比較してしまう人は、こちらの記事もあわせてチェックしてみてください。

まとめ

この記事では、自分軸を持つことの大切さを紹介しました。

最後に、これまでの内容を簡単にまとめます。

  • 自分軸で生きるには、人に嫌われたり失敗を恐れないことが大切
  • 自分軸で生きると他人の感情に流されず、前向きな決断ができる
  • 自分軸を作り出すには本音を認識し、目標を決めて決断し、環境を変えてみる
  • わがままではない自分軸とは、自分だけではなく他人の考えを尊重すること

自分軸がないと悩んでいる人の多くは、自分軸がないのではなく見出せていないだけです。

自分の本音と向き合い、自ら決断していく勇気を持つことができれば、おのずと自分軸で生きられるようになるでしょう。

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