【考え方を変えたい人へ】簡単に思考を変える4つの方法
- どうして自分はマイナス思考になってしまうの?
- 考えを変えたいが変える方法がわからない・・・
- 考え方を変えるのは性格を変えるのと違う?
物事をネガティブに捉えてしまう性格で、そんな性格を変えたいと思っているけれど方法がわからずに困っている人もいますよね。
前向きで毎日を楽しく生きている人と自分は何が違うのかと悩み、落ち込んでしまうと、ますます深みにはまってしまうでしょう。
今の苦しい状況を抜け出すには、いきなり性格を変えるのではなく、まずは考え方を変えることに意識を向ける必要があります。
そこで今回は考え方を変えるための準備や方法、コツを紹介します。
考え方が変われば、おのずと性格も変わりますよ。
思考を変えるとは?考え方を変える準備をしよう!
考え方を変えたいと思うのは、人生に生きづらさや息苦しさを感じているからです。
毎日を楽しく過ごしている人は、自分の思考を変えたいとは思いません。
マイナスの考え方を変えるには、「自分を苦しめているのは自分である」ことに気づき、思考を変える準備を整えていく必要があります。
思考を変える2つの準備を詳しく解説します。
準備①考え方のクセに気づく
同じ出来事でも、Aさんはネガティブに捉え、Bさんはポジティブに捉えることがあります。
たとえば、職場で同僚が大きな仕事に抜擢されたとしましょう。
Aさんは「自分は上司に嫌われているから、大きな仕事を任せてもらえない」と感じ、一方のBさんは「今の自分では実力不足と判断されたのだから、もっと仕事を頑張って任せてもらえるように成長しよう」と考えます。
こうしたように、出来事に対して瞬時に浮かぶ思考を自動思考といいます。
自動思考はこれまでの経験や、あなたを取り巻く環境などから身に着けているもので、蓄積された考え方のクセがあります。
自動思考に歪みがあるとネガティブな感情が強くなり、ストレスにさらされやすい状況を自ら生んでしまうのです。
ただし、ネガティブな感情になること自体が悪いわけではありません。
自動思考が歪んでいると気づかないままだと、必要以上に自分を苦しめ、不安になってしまうのが問題です。
特にこのような思考のクセがある人は注意しましょう。
- 物事を白か黒かで見てしまう
- 失敗を拡大解釈し、成功は過少評価してしまう
- リスクばかりをとりすぎてしまい、挑戦することを諦めてしまう
自分の考え方のクセが分かれば、負のループに陥る前に踏み止まることができます。
考えすぎをやめる方法については、こちらの記事を参考にしてください。
準備②価値観を変えることと理解する
マイナス思考から脱却するには、経験や環境などによって培ったこれまでの考え方、つまりは価値観を変える必要があります。
価値観とは「何に価値を見出すのか」という考え方です。
今までと同じ価値観では、自動思考が歪んだままなので、マイナス思考は直りません。
価値観を変えるために、自分にとって何が重要なのかを今の瞬間から改めて考え、構築していく作業が必要です。
すぐできる!誰でも簡単にマイナス思考を変えられる4つの方法
物事に対してマイナス思考が浮かんだときに、「今のこの考え方に、思考のクセが影響していないか?」を自分に問いかけてみましょう。
自分の思考を客観視できれば、ネガティブな感情に飲まれすぎず、冷静に対処できるようになります。
マイナス思考自体を浮かびにくくすれば、考え方を変えていくきっかけを掴みやすくなるでしょう。
マイナス思考を変える4つの方法を、それぞれ詳しく解説します。
ネガティブな自分に勝つ方法については、こちらの記事を参考にしてください。
方法①最初から正解を求めない
マイナス思考の人は、物事を選んだり決めたりする場面で、最初から「正解」を求めがちです。
「正解」を求めてしまう心理の裏には、「失敗したらどうしよう」「間違いたくない」といった不安があるためです。
そこで、最初から「正解」は求めず、「正解」ではなく「自分が選びたいほうを選ぶ」ことに意識を向けてみましょう。
そして、「自分が選んだほうを正解」にするよう、考え方を変えてください。
たとえば、世の中では「一軒家は購入すべきか、それとも一生賃貸のほうが得か」という論争がよく起こりますよね。
このとき、「一軒家と賃貸のどちらが正解か」ではなく、「一生賃貸に住む」ほうを選んだのならそう思えるように生きていくという思考に持っていきます。
これだけで、自分の選択に対する不安が払拭され、生きやすさを感じるはずです。
方法②理想を言葉や文字にしてみる
自分はどんな考え方になりたいか、理想の考え方をイメージしてみましょう。
自分がどんな考え方になりたいか、よく分からないという人は、自分が変えたいと思っているマイナス思考から導き出してみます。
たとえば、人の成功を妬んでしまう考え方を変えたいのであれば、自分もそうなりたいと素直になれる考え方に変えていくことを理想にする、といった感じです。
理想の考え方は文字にして書くのが良いでしょう。
人は潜在的に変化を嫌い、未知のものを受け入れない心理傾向にあり、これを「現状維持バイアス」といいます。
たとえ有益なことであっても否定的に捉えてしまいやすいため、情報を客観的にかつ冷静に判断するには、文字にして可視化するのが効果的です。
声に出して読めば、耳からも情報が入るのでさらにおすすめですよ。
頭の中が整理できない原因と思考整理術については、こちらの記事を参考にしてください。
方法③失敗しても理由を深く追求しない
多くの人は、失敗すると、どうして失敗したのか理由を掘り下げて考えてしまいます。
失敗した理由を考えることは大切ですが、深く掘り下げて考えるのはあまり意味はありません。
理由をたくさん並べたところで、失敗した事実は変わらないからです。
失敗した理由を考えるのは、どうすれば次は失敗しないかを学ぶために行うものです。
過去を振り返る時間に割くよりも、これから何をすべきかに目を向けてみましょう。
方法④他人と自分を切り離して考える
自分は自分、他人は他人と切り離して考えたいと思っても、マイナス思考で自信を失っているときほど、他人を羨ましく感じてしまいますよね。
しかし、他人と自分を比べて落ち込んでいるとき、起こった出来事は事実ですが、そのときの感情は事実ではありません。
たとえば、友達が宝くじに当選したとしましょう。
話を聞いた瞬間「羨ましい!」と思ったのと同時に、「自分には宝くじを買うほどのお金の余裕がない」「友達は親が資産家で本人も上場企業に勤めて給料も高いのだから、そもそも宝くじ買う必要ある?」とネガティブな感情が沸いてきました。
このとき、事実は友達が宝くじに当選したことだけで、その後はただの感情に過ぎません。
ですが人は事実と感情を一緒に考えやすく、人が羨むような生活をしているのに宝くじに当選した友達に対して、ネガティブな感情を持つところまでを事実と誤認してしまいます。
自分は自分、他人は他人と考えられる人は、友達が宝くじに当選したことのみを事実と認識しています。
その上で、「羨ましい!今度ご馳走して」と思うか、「自分ばかり運が悪い」と思うかはあなた自身が選べる感情ですよね。
ここを切り離して考えられるようになると、他人を羨ましがりすぎることなく、自分は自分と割り切って物事を捉えられます。
人と比べることについては、こちらの記事を参考にしてください。
負の連鎖を断ちきってポジティブ思考になれる3つのコツ
ポジティブ思考の人は、失敗しても原因を考えるために時間を使い、クヨクヨと落ち込んでいません。
次への切り替えが早くでき、失敗を挽回するチャンスや新しいことにチャレンジする時間の余裕が持てます。
いつも前向きで明るいので周囲に人が集まりやすく、交友関係が広がります。
ネガティブ思考はマイナスの思いこみによって引き起こされますが、反対にポジティブ思考もプラスの思いこみによって生み出すことができますよ。
つまり、人は誰でもポジティブ思考になれるのです。
自分の考え方をポジティブ思考に持っていくための3つのコツを、それぞれ詳しく解説します。
コツ①ポジティブな人のまねをする
何事も「上達への近道は、上手い人のまねをすること」といいますよね。
ポジティブ思考になる場合も同じです。
近くにまねをしたいと思えるポジティブ思考の人がいるのであれば、一緒に行動してみましょう。
自分との考え方、捉え方の違いに気づきやすくなります。
ポジティブ思考の人と一緒にいると、変化にも柔軟に前向きに受け入れてくれます。
「考え方を変えるのが怖い」と思っていた自分自身の気持ちにも、変化が生まれるはずです。
なりたい人の真似をするべき理由と影響については、こちらの記事を参考にしてください。
コツ②ポジティブな言葉に置き換える
最初に、考え方を変える準備段階で、価値観を変える必要があるとお伝えしました。
ネガティブ思考になってしまう考え方のひとつに、自分の短所に対する価値観があります。
たとえば、自分は心配性で緊張しやすいと思うのは、ネガティブ思考から見た価値観です。
一方で、心配性は慎重、緊張しやすいのは真面目であると、ポジティブにも捉えられますよね。
短所をポジティブな言葉に置き換えてみると、おのずと価値観も変わります。
コツ③周囲への感謝を忘れない
「ありがとう」と他人に言える人は、物事を肯定的に捉えられる人です。
物事を肯定的に捉えられるということは、自分のことも否定せず受け入れられるため、自己肯定感が高く、前向きです。
反対に、「ありがとう」と他人にいえない人は物事を常に否定的に捉えるので、自分のことも受け入れられません。
自己肯定感が低く、ネガティブ思考に陥りやすいです。
物事や人に対して、たった一言感謝をするだけでもポジティブ思考は生れます。
考え方が変われば性格も変わる?!「考え方を変える」と「性格を変える」の違いとは?
考え方は、今日から意識して変えようと思えばすぐに変えられます。
考え方がネガティブからポジティブに変わるだけで、人は行動が変化し、新しいことに挑戦したり他人を敬えるようになるからです。
一方で、性格は考え方のように簡単には変わりません。
性格は生まれ持った気質に、育ってきた環境や経験などによって形成されるため、本人が変えたいと思ったからといって急に変えられません。
ただし、性格を変えるには思考を変えるのが第一歩になります。
たとえば人に流される性格を直したいなら、他人の顔色で決めていたことを自分自身の価値観で決める、思考のクセをつけます。
周りに感謝してみる、不安よりも挑戦をとってみるなど、考え方や行動が変われば性格も変わるでしょう。
まとめ
この記事では、考え方を変えたい人に向けて、思考を変える方法やコツを紹介しました。
最後に、これまでの内容を簡単にまとめます。
- 考え方を変える前に、自身の思考のクセに気づく
- 思考を変える方法は「正解」を求めすぎす、失敗した「理由」を深追いせず、「理想」を可視化して、「他人」と自分を区別すること
- ポジティブ思考になるコツは人のまねをして、ネガティブな言葉をポジティブに変えてみること
- 性格を変えるには、まずは考え方を変えるところから始めてみる
「記事を読んだくらいでは何も変わらない」と思うのか、「これをきっかけにできることから始めてみよう」と思うかは自分次第です。
考え方を変えたいと思った積極的な気持ちを大切に、小さなことから行動し変化していきましょう。
本記事を読み終えたあなたなら、読む前とはきっとなにかが変わっているはずです。