ぶれないとは?ぶれない自分を作る5つのポイント
- ぶれない自分になるにはどうしたらいいの?
- そもそも「ぶれない」とはどういうこと?
- ぶれない自分を作るのに役立つマインドセット方法が知りたい
ぶれない人は、前向きで明るく、人生を自分軸で生きています。
反対にぶれやすい人は、周囲の目や評価を気にしすぎてしまい、自分の人生なのに他人軸で生きています。
相手によって意見が変わるので、周囲から信用されにくいという面もあるでしょう。
何となく上司や先輩、家族、友人などの言葉に流されているままでは自分の価値が下がってしまいます。
本記事では、ぶれない自分を作るためのポイントや大切さを紹介します。
ぶれない自分になりたい人は、ぜひ参考にしてください。
「ぶれない」とは?
ぶれない人とは、自分のなかで決まっている価値観に沿って生きる人のことです。
自分の持っている価値観に対して、他人から反対意見をいわれたり、状況的に達成するのが難しい場合だと、多くの人は「自分が間違っているのか」と気持ちが揺らいでしまうでしょう。
しかし、ぶれない人は他人の意見や状況によって、価値観が変わることはありません。
Goo国語辞典で「ぶれ」と検索すると、「態度、考え方、方針などがあれこれ揺れ動く」との意味と書かれていますね。(※1)
ぶれない人はどのような場合でも、態度や考え方、方針などが揺れ動かない人のことを指します。
ぶれない自分を作る重要性
ぶれない自分があれば、他人や状況などに心が揺れず、自分の価値観を軸に生きられます。
何かを決定するときも迷いがなく、発言や行動に一貫性が生まれるため、周囲からは信頼されやすくなります。
ただし、ぶれない自分は良い面だけではありません。
自分の意見・意志がはっきりしているため、時には周囲から自分勝手だと捉えられることもあるからです。
長所と短所は表裏一体であり、言い換えれば、ぶれてしまうのが必ずしも悪いとは言い切れない面もあるということです。
新たな局面を迎えた場面で自分の成長の成長につなげるために、より良い選択をするためにぶれるのは悪いことではありません。
本当の意味でのぶれない自分とは、ぶれてもいい軸とぶれてはいけない軸の見極めができ、物事を柔軟に捉えることなのです。
ぶれない自分を作る5つのポイント
ぶれやすい人からすると、ぶれない自分を持っている人は元々の性格が強い意思の持ち主であり、前向きで明るいと考えてしまいがちです。
しかし、実際にはそのような人は稀であり、多くは自分を変えたいと努力をした人たちです。
ぶれない自分になりたいと思えば、誰もがなれるチャンスがあります。
ぶれない自分になるポイントを紹介するので、それぞれ詳しくみてみましょう。
ぶれない人の特徴と自分軸の作り出し方については、こちらの記事を参考にしてください。
ポイント①自分の価値観を明確にする
- 食事は栄養を摂るために行う/食事は人とのコミュニケーションツールのひとつ
- 早く結婚して子どもがほしい/仕事第一でキャリアアップしたい
- 老後は田舎で静かに暮らしたい/老後は都心で便利な生活をしたい
このように価値観には「何に対し、どのような考えや感じ方を持つか」という意味があります。
自分のなかで確固たる価値観があり、しっかりと言語化されていると、壁に当たってぶれそうになったときに気持ちの切り替えや修正に役立ちます。
たとえば、結婚や仕事に対して明確な価値観がなければ、友人が次々と結婚してしまうと「年齢的に焦ったほうがいいのかな」「結婚して親を安心させるべきか」などと悩むでしょう。
しかし、仕事を最優先に生きると決めている人は自分の気持ちを大切にして、周囲の状況や言葉に心が揺れません。
ぶれない自分を作る際は、あなたの価値観をベースに考えたり、行動したりすることが大切です。
なりたい自分になるためのシンプルな法則については、こちらの記事を参考にしてください。
ポイント②セルフイメージを高める
自分に対し良いセルフイメージをたくさん持っている人は、自己肯定感が高く、自分のやりたいことや目指す道が明確になり、軸がぶれません。
ぶれない自分を作るときは、間違ったセルフイメージやネガティブなセルフイメージに注意しましょう。
本当は違うのに、間違ったセルフイメージに捕らわれてしまうと、それが仕事や人生にも影響を与えるようになってしまうからです。
セルフイメージとは、自分に対して「自分はこういう人」だと感じているイメージのことです。
「私は緊張しやすい」「僕は曲がったことが大嫌い」「足が速くて力持ち」など、誰もが自分について自分自身で抱くイメージがありますよね。
セルフイメージの多くは、幼い頃から親や友人などからかけられた言葉が経験として積み重なって作られています。
たとえば自分はそこまで緊張していないと思っていたのに、親から「緊張しなくても大丈夫よ」と励まされ育つと、自分では気づかないうちに緊張していたのだなと認識し、それが緊張しやすいというセルフイメージに変わっていきます。
「緊張しやすい自分」というイメージができあがってしまうと、プレゼンに苦手意識を持ったり、新しい交流を避けたりするでしょう。
ネガティブなセルフイメージを持っている場合は、ポジティブなセルフイメージに変えていくことが大切です。
セルフイメージを高めるには、自己否定をしないポジティブ思考の人との交流や、理想となる人に近づく努力を行うのが効果的です。
ぶれない自分を作る際は、自己否定や、自己肯定感の低さにつながるセルフイメージを書き換えていくことがポイントですよ。
なりたい人の真似をするべき理由と影響については、こちらの記事を参考にしてください。
ポイント③自分の心が揺れるタイミングを知る
人の心が揺れやすいタイミングには、次のようなものがあります。
- 周りの意見や評価が気になったとき
- 今よりもいいやり方を見つけたとき
- 壁にぶち当たったとき
- 一般的なルールや観念と自分の考えが違うとき
自分軸がある人でも、こうしたときに心がまったく揺れないというわけではありません。
しかし、「自分の心が揺れそうになっている」ことを認識できるので、冷静に対処し、軌道修正が行えます。
反対に、自分の心が揺れていると認識できずにいると、対処が遅れてしまったり、対処がとれないケースが多いでしょう。
何が起きてもぶれない人になるのではなく、心が揺れるのはある程度しかたないと割り切り、ぶれた後に自分はどう行動すべきか常に考えられる人になりましょう。
ポイント④達成したい目標を定める
ぶれない自分を作るときは、目標を決め、達成するためになにをすべきかを考えるのがポイントです。
選択肢が複数出てきても、おのずと選ぶべき道がわかりやすくなります。
ぶれない自分を作るために意識を変えていくには、小さな目標を立てるのも大事です。
目標は頭に思い浮かべるだけではなく、紙に書いておくと、いつでも目につくのでモチベーションの維持に役立ちますよ。
たとえば、「1日5分だけ掃除をする」なら、仕事で忙しくまとまった掃除をする時間がない人でも立てやすい目標ではないでしょうか。
達成しやすい小さな目標をクリアすることで成功体験を積みやすくなり、「次は10分、15分」とさらなる目標が生まれてきます。
現実的な目標を定めて、できることから行動していきましょう。
現状を変えたい人がやるべき行動については、こちらの記事を参考にしてください。
ポイント⑤自分の言動に責任を持つ
ぶれない自分を持っている人は、自身の言動に責任を持ち、「口に出した以上はやり遂げる」強い意志を持っています。
発言に一貫性がなく、ただ自分のやりたいように振る舞ってしまうのは、ぶれない自分を持っているのではなく、単なる我儘にすぎません。
周囲に流されて発言をコロコロと変えたり、有言不実行では信頼を得るのも難しいでしょう。
ぶれない自分になるなら、行動や発言に責任を持つことが大切です。
影響されやすい性格の直し方については、こちらの記事を参考にしてください。
ぶれない自分作りに役立つ!実践したい2つのマインドセット
マインドセットとは、経験などによって培われた無意識の思考(潜在意識)のことです。
まったく同じ局面に立たされても、「ピンチ」と感じる人もいれば「チャンス」と捉える人もいますが、これには潜在意識の違いが大きく影響していますよ。
ぶれない自分を作るには、潜在意識をポジティブに変えることが大切です。
ポジティブ思考のマインドセットになるのに役立つ2つの方法について、それぞれを詳しく解説します。
潜在意識を書き換える方法は、こちらの記事を参考にしてください。
マインドセット①アファメーション
アファメーションとは、理想の自分を宣言することです。
ただし、「こうなりたい」といった願望ではなく、「私は海外を旅しながら仕事をしている」「私は社長になってお金持ちになっている」のように、理想を叶えたかのような言い方にするのがポイントですよ。
アファメーションを習慣にすると、自分はすでに理想の自分になっていると思い込みます。
そして、その思い込みが、潜在意識をポジティブに変えていきます。
失敗するイメージばかり想像していたら、いつもの実力の半分も出せずに本当に失敗してしまったという経験は、誰もが一度はあるでしょう。
アファメーションを行うと、プラスへの思い込みによって実力を100%出し切ることができます。
継続していくと、自分が思っていた以上の実力を発揮できるようにもなります。
マインドセット②マインドフルネス
マインドフルネスとは、過去の失敗や未来への不安ではなく、今に意識を目を向けた状態のことをいいます。
マインドフルネスの状態を作るひとつの方法として、よく挙げられるのが瞑想ですね。
瞑想は、呼吸に集中することで、頭のなかに渦巻く雑多な情報から解放され、心が穏やかになるリラックス方法です。
瞑想によって頭のなかがすっきりすると、集中力が高まりますし、不安や心配事を抱えていたストレスから一時的に距離を置けるので、心身の健康状態を整えやすくなりますよ。
雑念で心が乱れている状態では、ぶれない自分の軸は作れません。
マインドフルネスで心が平穏に保てれば、自分自身にしっかりと向き合うことができます。
まとめ
この記事では、ぶれない自分を作るためのポイントや意味を紹介しました。
最後に、これまでの内容を簡単にまとめます。
- ぶれない人とは自分の価値観に沿って生きている人のこと
- ぶれない自分を持つことで、ぶれてもいい軸とぶれてはいけない軸の見極めができるようになる
- ぶれない自分を作るには潜在意識をポジティブに変えることが大事
- 目標を立て、自分の言動に責任をとって、一貫性のある意志を持つ
- アファメーションやマインドフルネスで心を穏やかに保ち、自分自身の気持ちに向き合う余裕を作る
ぶれない自分を作りたいと思うと、一度決めたら絶対にぶれない固さをイメージしてしまいがちです。
しかし、それでは心に余裕がなく、ある日突然ポキッと折れてしまうかもしれません。
それよりも、たとえぶれてしまっても、ぶれた自分に気づいて軌道修正ができる柔軟さを目指すことが大切です。