運営者プロフィール

矢嶋 美由希

株式会社Re Prism 代表取締役

累計1万人以上を指導してきた「強み覚醒」専門の心理コンサルタント。「才能を持ち腐れしている原石を見つけて、人生のブレイクスルーを経験させる」をコンセプトに活動しています。著書「ふだん使いのマインドマップ」etc

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頑張っているのに報われない原因とは?乗り越え方と疲れた時の対処法

  • 何をやっても上手くいかない・・・
  • こんなに頑張っているのにどうして報われないの?
  • 頑張りに見合った成果が欲しい!

目標に向かって自分なりに頑張っていたつもりでも、誰かに先を越されたり、自分より良い成果を上げられたりすると、心が折れそうになってしまいますよね。

では、頑張っているのに報われない時は何をすべきなのでしょうか。

ずばり、やるべきことは「現状の分析」です。

この記事では、頑張っているのに報われない原因と乗り越え方を詳しく解説します。

最後まで読むことで、報われない原因がわかり、頑張りを成果へつなげるヒントを得られるでしょう。

頑張っている自分に疲れた時の対処法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

目次

【仕事・勉強】頑張ってるのに報われない5つの原因と乗り越え方

「頑張っているのに報われない」と感じるポイントは、人それぞれ違います。

同じ努力をしていても、その先に期待する結果はそれぞれ異なり、状況が同じだからといってその全員が「報われない」と考えているわけではありません。

そのため、自分が何に対して「報われない」と感じているかを理解し、状況を整理する必要があります。

ここからは「報われない」と感じる4つの原因を解説します。

原因①努力の方向性が間違っている

目標設定が曖昧で、周りの意見に左右されたり、楽な方向に流されたりしていては、どんなに頑張っても目的を達成できず、「報われない」と感じてしまいます。

目的(ゴール)を達成するための目標(過程)が曖昧ということは、目的達成までの道筋が描けていないということなので、頑張っても目的へつながりません。

極端な例ですが、ダイエットで明らかに運動量が足りていないのに、低カロリーの食事にばかり力をいれていたら、ダイエットはなかなか成功しないでしょう。

そもそも目標、つまり過程や努力の仕方が違うため、目的へ向かって頑張っていないことになってしまい、どんなに頑張っても報われないと感じてしまうのです。

原因②ゴールを自分以外が設定している

周りや親に決められたゴールを、自分の達成すべき目的だと思い込んでいることも、頑張っているのに報われない原因です。

「期待に応えたい」が頑張る理由になってしまうので、「周りや親から評価されない=頑張っているのに報われない」と感じてしまいます。

頑張っているのに報われないのはなぜなのだろうと悩んだときは、ゴールを設定した時の自分を振り返ってみましょう。

報われないと感じる原因になってしまうので、「親にほめてもらいたい」「上司Aから評価されたい」など、特定の誰かからの評価をもらうことが目的となっている人は注意が必要ですよ。

他人の意見に左右されやすい自分を直したい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

原因③努力が報われない環境にいる

場所や環境が合っていないことで、どれだけ頑張っても報われなかったり、自分の能力が十分発揮できなかったりすることがあります。

具体的には、以下のような環境だと、モチベーションやパフォーマンスが低下し、頑張りが報われにくいでしょう。

  • 批判や否定を唱える人が多い環境
  • 努力にかける時間や資金、情報、ツールなどを惜しむ環境
  • 人間関係の悪い環境
  • 周囲の協力やサポートが受けにくい環境

ネガティブな環境に身を置くと、新しい提案が受け入れられなかったり、挑戦や努力に否定的になったりと、自分自身もその流れに引っ張られてしまう可能性があります

自分のやりたいことや目指していたものが曖昧になって、努力自体が億劫になり報われない環境を作ってしまう原因になりますよ。

原因④効率的な方法を知らない

努力の方法が非効率であるほど余計な時間やエネルギーを費やすため、周囲にも要領が悪いと捉えられ、評価されにくくなります。

仕事で同じ成績を上げても、毎日2時間残業している自分と、業務時間内に成果を上げられる同僚では、要領よく成果を上げた同僚に対する評価が高くなりますよね。

ひたむきな努力は決して悪いことではありません。

加えて効率的な方法を模索することで時間を有効に活用し、さらなる成果や成長が期待できるでしょう。

「好き」という気持ちだけで頑張ってきたけど報われないと悩む方は、こちらの記事もぜひご覧ください。

原因⑤努力の量が足りていない

自分では頑張っているつもりでも努力の量が足りていないと、頑張っても報われません。

人によって量は違いますが、目的達成のためには「これくらいは頑張るべき」といった一定の基準や目安があります

たとえば、うなぎ職人は『串うち3年、裂き8年、焼きは一生』といわれますね。他にも、東大受験生の多くは、1日に5時間〜8時間勉強しているそうです。

頑張りは他人と比べるものではありませんが、努力量の目安にはできますね。

「報われない」と悩む前に、そもそも目的達成のために、自分がすべき努力の量があっているかを精査しましょう。

【仕事・勉強】頑張ってるのに報われない時の乗り越え方

頑張っているのに報われないと、もう努力しても無駄なんだと落ち込んでしまいますよね。

では、「報われない」と感じてしまった時はどうすればいいのでしょうか。

今のやり方で結果を出すのは難しいのであれば、頑張り方を変える・見直すことが簡単な方法です。

今回は、頑張っているのに報われない時のつの乗り越え方を、詳しく紹介します。

方法①SMARTの法則に基づいて目標を設定する

目標が曖昧で、頑張り方を見失っている人におすすめなのが、SMARTの法則です。

「SMARTの法則」とは、目標を達成するための要素を具体的に設定する方法を説いたものです。

以下の5つの要素をもとにした目標設定により、具体的な目標と達成するために必要な努力が明確に見えてきます。

Specific(具体性)具体的な目標の設定
Measurable(計量性)数字などの目に見える目標で、進捗や成功・失敗の測定ができる
Achievable(達成可能性)実現可能な目標設定
Relevant(関連性)自分に関連する目標設定
Time-bound(期限)期限を明確にする

たとえば「本を読んでビジネスの知識を増やすぞ」という曖昧な目標を、SMARTの法則に当てはめて具体的に考えてみましょう。

Specific(具体性)ビジネス書を読もう
Measurable(測定可能性)毎月2冊
Achievable(達成可能性)朝1時間早く起きて、読書の時間にあてる
Relevant(関連性)自己啓発やスキルアップに関連する
Time-bound(期限)来年の3月まで

SMART目標は、「毎月2冊ビジネス書を読んで、スキルアップをはかる」となりました。

SMARTの法則に則ることで目標がより具体化され、必要な行動と努力すべき内容が明確になります。

自分に合った頑張り方を知り、効率的に目的に向かって前進しましょう。

方法②定期的にフィードバックをもらう

他者からの客観的な視点を取り入れることも、目的に沿った頑張り方(目標)がわかる方法です。

先ほどの「毎月2冊ビジネス書を読んで、スキルアップをはかる」目標を頑張ったとして、必要な知識をどのくらい身につけられたのかを判断するのは自分ですね。

結果を出せる頑張り方ができているのかをジャッジしているのが、自分だけでは、行き詰ったときに改善点がわからなくなったり、気付かず間違った方向へ進んだりしてしまいます。

上司や先輩などの自分を評価する立場の人間に、提案や相談をしたり、フィードバックをもらうことで、定期的に努力の方向性を見直しましょう。

ただし原因でもお伝えしたように、上司や先輩にほめられることを目的としてはいけません。

目的と目標を立て、行動し、他者の視点からもアドバイスを参考に、自分で考えることが大切です。

方法③自己分析を行って自分を理解する

頑張りが報われない環境にいる人へは、自己分析がおすすめです。

自分が「報われた」と感じるポイントはどこなのかを分析しましょう。

自分を正しく理解することは、現在の自分となりたい自分の差を明確にし、何をすべきかを考えるきっかけになります。

たとえば「給料アップ」が報われるポイントなのに、自分の会社で給料を上げられる制度がない、もしくは条件が厳しすぎるのなら、そこに居続ける必要はありませんよね。

自己分析を通して、今の環境は努力が報われる環境であるか見直せます。

給料アップの可能性があるなら、次に考えるのは「今の環境でどう自分の強みを活かすか」です。

自己分析を通して、頑張りが報われない環境にいるわけではなく、頑張り方が間違っている可能性もあることに気がつけます。

今の環境と自分への理解を深め、結果につながる頑張り方を知りましょう。

方法④新しい環境で挑戦する

頑張りが報われない環境にいる人は、思い切って環境を変えてもよいでしょう。

自分の力が発揮できる環境を選ぶことで、努力が報われる条件を整えられます。

今の環境で自分の努力が報われない、やりたいことが実現できない気持ちが強いのであれば、転職などで新しい環境へ踏み出す勇気も大切です。

環境を変えるための具体的な方法は、こちらの記事をご覧ください。

方法⑤自分に合う方法を見つける

成功している人のやり方を真似して頑張っている人もいますよね。

その分野で秀でている人のやり方の真似は、効率よくステップアップでき、成功しやすい方法でしょう。

ですが、その成功者の頑張り方が自分にあっているとは限りません。

頑張りを成果につなげたいなら、自分に合った効率的なやり方を見つけることが大切です。

成功者の体験は、自分に合ったオリジナルの方法を見つけるために活用しましょう。

単なるトレースで満足するのではなく、自分に合ったやり方を模索し頑張ることで、成功を評価され努力が報われた瞬間を実感できます。

正しい真似のやり方については、こちらの記事をあわせてご覧ください。

方法⑥タイムマネジメントを実践する

効率の良い頑張り方がわからない人におすすめなのが、タイムマネジメントを意識することです。

タイムマネジメントとは、限られた時間で、生産性を上げるための行動を分析する手法のことです。

タイムマネジメントを取り入れることで集中力が上がったり、優先順位をつけたりでき、効率化が自然に身につきます。

たとえば、1週間後に期限を迎える仕事をしている最中に、急きょ期限が3日後の仕事を頼まれたら、そちらを優先しますよね。

期限に限らず内容や重要度などケースバイケースではありますが、複数の仕事を抱えた場合は優先順位をつけることで、落ち着いて時間を確保しタスクを消化できます。

実際に目の前の仕事や課題が効率良く片付けられれば、「頑張っているのに報われない」と感じることは減りますよ。

タイムマネジメントで集中できる時間の確保や優先順位を決定することで、効率よく頑張れる人になりましょう。

方法⑦頑張りを数値化する

目的達成のための努力量で悩んでいる人は、自分の頑張りを数値化しましょう。

「こんなに頑張っているのに」の「こんなに」の部分が明確になると、冷静に次の行動を考えられるからです。

「毎月5冊本を読んでいる」「週に3回1時間のランニングを欠かさない」など、自分の努力の内容を具体的に数字で書き出して精査してみてください。

報われないと感じるのであれば、「毎月10冊にしてみるのはどうか」「ランニングから水泳に変えてみるのはどうか」など、頑張りの量や方法を見直せます。

他人と比べるのはNGですが、同じ目標を持つ仲間と進捗状況を報告しあうことで、情報交換やモチベーションの維持に役立つでしょう。

「自分は努力が足りないから」と努力の量を増やすことばかりに意識を向けてしまうと、疲れやストレスの原因になってしまいます。

適度に息抜きをしながら、自分に合った努力量を見極めましょう。

頑張っても報われない状態に疲れた時に意識したい考え方

頑張っても報われない状態に疲れてしまったら、これまでの頑張りや自分の成長を振り返ってみましょう。

「報われたい」という思いは、これまで努力を積み重ねてきた過程があるからこそ抱く感情です。

今の報われていない状況ばかりに目を向けず、過去を振り返ることで、まだ成果はなくても着実に成功に近づいている自分に気付くことができます。

ここからは、報われなくて疲れてしまったときに自分を奮い立たせる考え方について詳しく見ていきましょう。

前向きな気持ちを持つことで、自分の中の可能性をさらに引き出せますよ。

考え方①自分の頑張りを認めてあげる

報われない状態に疲れた時は過去の自分を振り返り、どれだけ成長できたかに目を向け、頑張った自分を認めてあげましょう。

自分の成長に目を向けることで、今は報われない状況にいても前向きに未来を考えることができます。

たとえば、月5万円を目指して副業を始めてみたものの、1年頑張っても月1万円に届かないと、報われない状況に嫌気がさしてしまいますね。

しかし、副業を始めたことで新しい知識が増え、実際の経験を通して副業のリアルを知れたことは紛れもない成長です。

人と比べたり、他人の目を気にしたりする前に、自分自身の成長に目を向け、頑張りを肯定することが大切です。

人と比較するクセを見直したい方は、こちらの記事も参考にしてくださいね。

考え方②頑張りが報われるタイミングがくる

今は報われない状況でも、努力を続けていればチャンスがやってきます。

「運も実力のうち」という言葉があるように、運をつかむこともその人の実力の一つです。

努力をあきらめず実力をつけることで、めぐってきたチャンスを逃さずつかめるでしょう。

先ほどの例でいうと、あきらめず副業を続けた結果、少ない実績でも評価が積み重なり、今より良い条件の仕事を紹介してもらえることだってあります。

今の一瞬や、短い期間だけで見たら報われていなくても、長い目で見るとこれまで自分の歩んできた道のりは決して無駄ではありません。

考え方③ポジティブな思考を持つ

どんなことでも、良いときもあれば悪いときもあります。

何事もポジティブにとらえ、困難や課題を楽しむマインドを身につけましょう。

失敗を学びの機会としてとらえたり、困難を乗り越えたときの達成感や成果を考え行動したりと、考え方ひとつで物事の捉え方を変えられます。

失敗をネガティブに受け止めてばかりいては、モチベーションが下がったり、ストレスを感じて諦めやすくなったりしてしまいますよ。

努力の過程や困難を楽しむことで、「辛い・しんどい」「報われない」と考えすぎてしまう自分から抜け出しましょう。

ものの見方を変える方法は、こちらの記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。

まとめ

今回は、頑張ったのに報われない原因と乗り越え方について解説しました。

この記事のポイントについてまとめます。

  • 努力が報われない状況は、目標設定が曖昧であったり、報われにくい環境に身を置いていたりすることで起こる
  • 努力が報われるためには、目標設定や環境を整え、効率の良い方法を模索する必要がある
  • 報われない状況に疲れたら、これまでの自分を振り返り、成長した自分を認める
  • 報われないからといって、頑張ったことが無駄になるわけではない

「報われない」と感じるなかでも、これまでの努力を一番知っている自分が自分を信じてあげましょう。

冷静に自分を見つめ、成長を認めるポジティブな気持ちを大切にし、諦めない気持ちがチャンスを引き寄せるはずです。

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