運営者プロフィール

矢嶋 美由希

株式会社Re Prism 代表取締役

累計1万人以上を指導してきた「強み覚醒」専門の心理コンサルタント。「才能を持ち腐れしている原石を見つけて、人生のブレイクスルーを経験させる」をコンセプトに活動しています。著書「ふだん使いのマインドマップ」etc

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頭の中が整理できない人とは?3つの原因と思考整理術

  • なぜ頭の中がごちゃごちゃになるの?
  • 頭の中を整理する方法が知りたい!
  • 頭の中を整理するのに役立つフレームワークは?

私たちの暮らしの中にはたくさんの情報があふれており、すべてを受け入れていると頭の中がいっぱいになってしまいますよね。

しっかり整理していかないと物事を考えるゆとりがなくなり、頭の中がごちゃごちゃになるでしょう。

この記事では、考えがまとまらずに悩んでいる方に向けて、頭の中を整理する方法を紹介していきます。

最後まで読んでいただいたら頭の中がスッキリとまとまり、自分の考えが明確にわかるようになるでしょう。

目次

頭の中が整理できていない人3つの特徴

頭の中が整理できていない人は、多くの情報を抱えすぎて優先事項がわからなかったり、大切なことを忘れることがあります。

自分の考えをうまく話せないことも整理ができていないからです。

ここでは、頭の中が整理できていない人の3つの特徴を紹介します。

特徴①すぐに行動できない

頭の中が整理できていない人は、やるべき事があっても何から始めればよいのかわからず、すぐに行動に移せません。

頭の中がごちゃごちゃしていて順序立てて考えることができず、不安で動けないこともあるでしょう。

すぐに行動できたとしても、大抵は思い付きで行動するのでうまくいかないケースがほとんどです。

思い通りにいかないときの対処法も整理できていないため、冷静になれずイライラしたり焦ってパニックになることもあります

すぐに行動できずに悩む方は、こちらの記事をお読みください。

特徴②忘れっぽい

忘れっぽいことも、頭の中が整理できていない人の特徴です。

人は脳の性質上、新しい情報が入ってくると古い情報を忘れてしまいます。

しかし頭の整理が上手な人は、新しい情報の必要性や置き場所を考えているので、古い情報だからといって大事なことを忘れません

整理が苦手な人ほど「自分は忘れないから大丈夫」と過信して、ミスをしてしまいます。

頭の中が整理できていないと、大事な情報が上書きされて消されてしまうのです。

「忘れっぽいよね」と周囲から言われた経験のある人は、頭の中が整理できていない可能性があります

特徴③話にまとまりがない

話にまとまりがなく、自分の考えが相手に伝わりづらいことも、頭の中を整理することが苦手な人の特徴です。

結論を言うまでに時間がかかったり、話が回りくどくなったり、自分でも何を言っているのかわからなくなることもあるでしょう。

結果、相手からは「結局何が言いたいのだろう」と、理解してもらえないことが多くなります。

話し上手な人は、頭の中で整理して明確にした自分の考えを言葉にして伝えることができています。

相手に伝わらないときは、思考を整理してから話してみましょう。

頭の中がごちゃごちゃになる3つの原因

頭の中がごちゃごちゃになるのは、考えることが多すぎて頭の中がいっぱいになるのが原因のひとつです。

何でも一度に済ませようとするのも、考え事を増やすことにつながります。

ここからは、頭の中がごちゃごちゃになる3つの原因を詳しく見ていきましょう。

原因①インプットする情報が多い

情報を取り入れすぎると考えることが増えてしまい、頭の中がごちゃごちゃになってしまいます。

人は日常的に頭の中で連想を続けているので、新しい情報に反応して自分とは無関係なことでも無理に関連付けて考えてしまうのです。

スマートフォンやパソコンで自ら得ている情報以外にも、テレビやラジオから自然に入ってくる情報も考え事を増やす要因になります。

一日のなかで短時間でもスマートフォンやテレビなどの情報を遮断していければ、頭の中を整理する時間ができるでしょう。

頭の中の情報が多くなりすぎると処理が間に合わず、本来の目的を見失ってしまうので注意してくださいね。

考え事が多いと悩む方は、こちらの記事を参考にしてください。

原因②マルチタスクを繰り返している

マルチタスクを繰り返していると、複数の事柄を処理しようとして考えることが多くなり、頭の中がごちゃごちゃしてしまいます。

複数のことを同時に進行するマルチタスクは効率的に感じますが、実際のところ生産性は落ちているので注意しましょう

たとえば商談しながらメールのチェックをすると、2つが同時にできている気になりますよね。

ですが脳内では、「商談」と「メールチェック」を切り替えて処理するだけで、2つ同時に行っている訳ではありません

切り替えに失敗すると商談相手への返答が遅れたり、大事なメールを見逃すことになります。

ひとつのことに集中できないため、どちらかがおろそかになりミスにつながるでしょう。

ひとつひとつ集中して片付けると、頭の整理がつき効率も上げられます。

原因③考えていることが漠然としすぎている

考えていることが漠然とし過ぎていると、考え事がどんどん増えていくので、頭の中が整理できません。

特に考えていることのテーマが大きすぎると、なかなか結論に至らず、時間だけが過ぎてしまうでしょう。

たとえば、食事に招待しようとして「おいしいものが食べたい」と相手に漠然と言われても、どこのお店にするか考えるのは大変ですよね。

ですが、「おいしいイタリアンが食べたい」と言われたらお店探しも簡単です。

テーマが具体的にわかっていると結論が早く、考える量も少なくて済みます

頭の中がごちゃごちゃしてきたときは、考えているテーマの範囲を絞ってみましょう。

頭の中を見える化しよう!思考整理術の基本3ステップ

ごちゃごちゃを解消するために、頭の中にある「考え」を見える化しましょう。

同じ考えが重なっていたり間違った解釈をしていないかなど、調べる必要もあります。

考えを分析してまとめていくと頭の中は整頓できますよ。

思考整理術の基本3ステップを詳しく紹介します。

考え方を変える方法を、こちらの記事にまとめてあるのでお読みください。

ステップ①考えを思いつくままに書き出す

まずは、考えていることを思いつくままに書き出してみましょう。

書くときは、ノートや付箋など紙に手書きすることがポイントです。

手書きすると、意識していなかったことに気がついたり思い出したりと、考えをまとめやすくなります。

自分の頭の中を目で見ることができ、書き出しただけでも頭の中はスッキリしますよ。

ステップ②書き出した考えを仕分ける

次は、書き出した考えを仕分けしていきましょう。

グループに分けて深堀していくと、同じような事柄なのに違うものとして認識していることに気がつきます

たとえば、仕事の効率が上がらない原因を深掘りすると、下記の2つは違う言い方をしているだけで同じ理由を指しています。

  • 原因A:転職したばかりで、やり方を他の人に聞く必要がある
  • 原因B:先輩へ確認してから進めなければいけない仕事が多い

どちらも「確認作業に時間がかかるから」という理由ですよね。

また、その逆に違うものなのに同じと認識しているケースもあります

「確認作業に時間がかかるから」と認識していたけれど、「転職したばかりで、スキルや経験が足りていないから」といった違う原因が隠れているケースもあるでしょう。

独自のやり方でまとめようとすると、大事なことが抜けたり重複することもあり本質が見えづらくなりますよ。

情報をまとめるフレームワークを活用すると根本的な問題が明確になってきます。

おすすめのフレームワークを3つ紹介するので利用してください。

おすすめのフレームワーク:ロジックツリー

ロジックツリーは、ビジネスなどで起きる問題を特定したり解決策を見つけることに最適なフレームワークです。

論理上関係のある事柄をつなげて階段状に発展させながら図を作るので、対処法や解決法が見えやすくなりますよ。

引用元:筆者作成(MindMeister使用)

おすすめのフレームワーク:マインドマップ

自分の頭のなかで常に続けている連想を、放射状につなげた図で表し可視化することで、まとまりがつかなかった考えを整理できるのがマインドマップです

最初に白紙の中心にメインテーマを書き入れ、そこから連想する言葉をブランチ(枝)でつなげ放射状に広げながら作っていきます。

引用元:筆者作成(MindMeister使用)

すべての言葉から思いつく連想を書き出すことで、記憶力や発想力を高めることもできます。

おすすめのフレームワーク:なぜなぜ分析

なぜなぜ分析は5Why分析とも呼ばれ問題の原因究明に有効なフレームワークです。

なぜそうなるのかという疑問を5回以上繰り返し、根本的な原因を探していく分析方法です。

  • ①なぜ頭の中が整理できないのか?
  • (考えることが多すぎるから)
  • ②なぜ考えることが多すぎるの?
  • (仕事がキャパオーバーだから)
  • ③なぜ仕事がキャパオーバーになったの?
  • (退職した人の分を担当することになったから)
  • ④なぜ退職した人の分を担当することになったの?
  • (課長に言われて断れなかったから)
  • ⑤なぜ課長に言われて断れなかったの?
  • (断ると角が立ちそうだから)

このように繰り返し質問をしてみると頭の中が整理できないことよりも、流されやすい自分の性格であったり、コミュニケーションの取り方が原因としてみえてきましたね。

5回以上、質問を繰り返すことで本当の原因や対策を分析できます。

ステップ③タスクや問題点をまとめる

最後に、タスクや問題点をまとめると頭の中の整理は完了です。

考えを書き出して仕分けや分析をした結果、頭の中で考えていたことに対しての根拠や優先順位がわかります。

整理した問題の解決策や今やるべきこと、これからやるべきことなどをタスクとして管理することが大事です。

スッキリ整理してもしっかりと管理ができなければ、頭の中はすぐに情報でいっぱいになりごちゃごちゃした状態に戻ってしまいます。

タスクや問題点がまとまっていれば、状況が変化しても対応しやすく考える負担も少なくなりますよ。

頭の中を整理するときの大事なポイント

大切なのは自分のことや自分が何を目的とするかに焦点をあてて、考えをまとめる作業を習慣化することです。

人の頭の中には情報が入り続けるので、その都度整理していかないとすぐに散らかってしまいます。

毎日意識して時間をとり「今日の課題はできたのか」などと振り返って、整理する習慣を身につけていきましょう。

自分を基準に考えるための自分軸の作り方は、こちらの記事で紹介します。

まとめ

この記事では頭の中を整理する方法を紹介しました。

最後に簡単にまとめます。

  • 何から始めて良いのかわからなかったり、何が言いたいのかわからないのは頭の中が整理できていない人の特徴
  • 情報を入れすぎたり、マルチタスクをすると頭の中がごちゃごちゃする原因になる
  • 頭の中の整理には、考えていることを見える化してわかりやすくまとめる
  • フレームワークは思考を整理するのに役立つ
  • 頭の中を整理するときは自分を基準に考え整理を習慣化することがポイント

頭に中がごちゃごちゃするときは考えることや情報量を減らすだけでも楽になります。

思考整理術を実践できたら自分の考えや思いが明確に見えてきますよ。

この記事を参考にして、自分がやるべきことを見つけて挑戦してください。

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