運営者プロフィール

矢嶋 美由希

株式会社Re Prism 代表取締役

累計1万人以上を指導してきた「強み覚醒」専門の心理コンサルタント。「才能を持ち腐れしている原石を見つけて、人生のブレイクスルーを経験させる」をコンセプトに活動しています。著書「ふだん使いのマインドマップ」etc

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自分に甘い自分が嫌い?!自己嫌悪に陥ったときの対処法と甘い考えの直し方

  • 自分に甘い人とはどんな人?
  • 自分に甘い自分が嫌で自己嫌悪に陥ったときの対処法はある?
  • 自分に甘い考えの直し方が知りたい!

自身について「自分に甘い」と認識したときに、適度にプレッシャーを与えながら軌道修正できる人ばかりではありませんね。

むしろ、自分に甘い自分はだめなんだと自己嫌悪に陥り、必要以上に自分を追い込んでしまい、生きづらさを抱えてしまっている人もいるでしょう。

自分に甘い自分を変えるには、自分に甘いという状況について正しく把握し、自己嫌悪にならずに甘い考えを修正していく道筋が必要です。

そこで本記事では、自分に甘い自分を変えるための方法を紹介します。

自分に甘い自分が嫌で自己嫌悪に陥ってしまうと落ち込んでいる場合は、ぜひ本記事を参考に正しい方法で意識や行動を変えていきましょう。

目次

自分に甘いとはどういう状況のこと?

自分に甘いとはどういう状況のことなのか?

自分に甘い人に対する一般的な認識は、面倒なことを後回しにしたり、誘惑に負けやすい、楽なほうに流れやすい人です。

しかし、それ自体は誰しも生きていれば、何度か経験がある状況ですよね。

問題なのは、面倒だからと放棄したら周囲に迷惑がかかるとわかっていても、頑張ることができないケースです。

そして、自分の無責任さゆえに招いたトラブルや問題に対し、「忙しすぎて手が付けられなかった」「もっと余裕のあるスケジュールを組まない相手が悪い」など、他人や周囲へ責任転嫁するプライドの高さも自分に甘い人の特徴でもあります。

たとえば仕事の場合、自分に割り当てられた作業が面倒だからと先延ばしにしてしまえば、関わる人すべての仕事もストップしてしまいますよね。

自分自身も目標や目的を達成できず、成功体験が得られていないので、自己嫌悪に陥りやすく、自己評価が低くなります。

また、いつも誰かのせいにしているので逃げ癖がついてしまい、何事もすぐに諦めてしまうようになり、それすらも「会社が悪い」「社会のせいだ」と感じているでしょう。

逃げ癖から抜け出すための具体的なステップについては、こちらの記事を参考にしてください。

自分に甘い自分が嫌で自己嫌悪に陥ったときの3つの対処法

自分に甘い自分が嫌で自己嫌悪に陥ったときの3つの対処法

自分に甘い自分が嫌だと自己嫌悪に陥ったときは、今の自分を変えるチャンスと捉えましょう。

そんな状況から脱するには、具体的に次の3つの対処法があります。

それぞれを詳しく解説します。

対処法①自己改善のきっかけだと捉える

自分に甘い自分が嫌で自己嫌悪に陥った場合、本当の意味では自分に甘い人ではないので、まだまだ改善の余地があります。

本当に自分に甘い人は、自分にとって不都合な状況はすべて自分以外に原因があると思っているからです。

自己嫌悪に陥るのは、自分の甘さを認識しているという証拠でもあるので、自分ひとりで抱え込まずに友人や家族・同僚・上司など、信頼のおける人にまずは相談をしてみましょう。

第三者の意見を得ることで、周囲が感じている以上に自分自身を低評価してしまっている事実や、変えるべき行動が明確になります。

もちろん、胸のうちを話すことで気持ちが楽になり、がんじがらめに縛り付けていた自分を解放でき、行動自体がしやすくなるメリットもありますよ。

本音がなかなか言えないと悩んでいる人は、ぜひこちらの記事も参考にしてください。

対処法②相手へ感謝の気持ちを伝える

自分に甘い自分が嫌だと感じ、そのことについて周囲の人に相談したときは、話を聞いてくれることやアドバイスをくれることに感謝しましょう。

自分に甘い人の特徴として、自分が危機に陥ったとき、当然のように周囲の人は自分を助けてくれる・助けるべきといった思考が働きやすくなります

それが人としての道理という価値観なのですが、実際には自分を犠牲にしてまで他人を助けてくれる人はそう多くありません。

あなたの相談や悩みを聞いているとき、相手は時間をあなたに使ってくれていることになりますよね。

誰にでもできるわけではないので、感謝の気持ちを忘れず、アドバイスを受けて改善する姿勢を見せるのが誠意であり、お互いの信頼関係を壊さないためには必要な姿勢です

また、周囲から「自分に甘いよね」と指摘を受けたときも、反発したり必要以上に落ち込んだりしてしまうのではなく、冷静に受け止めて改善する機会を与えられたと考えてみましょう。

少しでも前に進もうとする姿を見せることも、アドバイスをくれた相手に対する感謝や経緯を示す方法になりますよ。

対処法③ジャーナリングを行う

自分に甘い自分が嫌で自己嫌悪に陥ったときは、自分を甘やかしすぎてしまう原因や、反対に自分に対して厳しすぎてしまうことが原因にあります。

しかし、混沌とした頭の中でいくらその原因を追究しようと思っても、なかなか見えてきません。

そこでおすすめの方法がジャーナリングです。

ジャーナリングは別名「書く瞑想」ともいわれており、一定の時間を決めてその中で頭の中に浮かんだことをノートなどに書き出していくことです。

頭の中の情報を書き出すことで、自分の感情を整理し、奥深くにある本音などを見つけていくものになりますよ。

内容はポジティブ・ネガティブを問わず、表現方法なども決まりはありません。

頭の中に浮かんだ言葉をひたすら書き出していくことで、自分の考えが明確化され、自己嫌悪に陥ってしまう原因を見つけやすくなります。

頭の中が整理できない原因と思考整理術については、こちらの記事も参考にしてください。

「自分に甘い」考えを直すための5ステップ

「自分に甘い」考えを直すための5ステップ

自分に甘い自分に自己嫌悪に陥らない対処法をいくら取得しても、自己嫌悪を回避できるだけで、根本の問題である自分に甘い考えは変わっていません。

自分に甘い考えを変えるには、どうしたらよいのでしょうか。

ここでは、自分に甘い考えを直す方法を、以下の5つのステップで解説していきます。

ステップ①自分の甘さを認める

自分の甘さを認めるときに大事なのは必要以上に厳しくなりすぎたり、「自分も確かに甘いけれど、周りの人も自分に甘いのだから気にすることはない」と間違った方向に捉えたりしないことです。

そのためには、周囲の人の声を聞くのがとても大切で、冷静に自分の甘さを認識することが、自分に甘い考えを直す第一歩になりますよ。

自分に甘い自分を正しく認められれば、あとはそんな自分を変えていくだけです。

今の辛い状況から脱することができるので、まずは一歩進んだと前向きに考えましょう。

ステップ②甘えられない環境を作る

他人の意見を聞いて受け入れるのは間違いなく自分の成長につながりますが、「周りがなんとかしてくれるだろう」という甘えは、いつまで経っても成長できません。

自分の甘さを認め、誘惑に流されやすいのであれば、誘惑の元となるものと一定の距離を取りましょう。

たとえば、やらなければならない仕事や勉強があるのに、ついスマホやテレビを見てしまうといった場合は、スマホやテレビの時間を制限してみてください。

このとき、スマホやテレビの時間を完全になくしてしまうと、ストレスになってしまうので注意しましょう。

人の集中力は1回で最大45分しか続かないといわれているので、45分経ったら15分スマホやテレビを見るのは許可するなど、メリハリを持たせるのが大事です。

もし、つい15分過ぎてもスマホやテレビがやめられないのであれば、仕事や勉強をしている部屋からスマホやテレビを物理的に遠ざけてみましょう。

すぐに甘えられない環境を整えていくと、自分にとってよい距離感や方法が見つかります。

ステップ③理想の自分になるための我慢を覚える

甘えられない環境を整えて、少しずつ自分の甘えにブレーキをかけられるようになったら、次は必要な我慢を知りましょう。

「こうなりたい」と思い描いている理想の自分になるために、楽なほうを選ぶのではなく、あえて厳しくしんどいほうを選んでみてください。

それは、あなたがなりたい自分になるためには、必要な我慢です。

「これだけは我慢すべきところ」「しんどい努力が必要」と知って覚悟してからとりかかれば、やらざる負えない理由がわかっているのですぐに楽なほうに流れたりしなくなります。

ステップ④自分の力でやりきる経験を少しずつ増やしていく

なりたい自分になるためにやるべきことがあるのに、それをしなかった自分は、自分との約束を破ったことになります。

それは、再び自己嫌悪に陥る苦しい状況に戻ることを意味しています。

人はある日突然、いきなりなりたい自分になれるわけではありません。

毎日の自分との約束を果たし続けることで、なりたい自分になるためにやるべきことがルーティン化し、気が付いたらなりたい自分になれています。

どのような小さなことでも、「こうなりたい」という自分を達成できると、自己肯定感が上がって自信が持てるようになりますよ。

楽なほうに逃げたくなっても自分で自分を信じられるので、「私ならやれるはずだ」と軌道修正ができるようになります。

行動力を鍛える方法と注意点については、こちらの記事を参考にしてください。

ステップ⑤定期的に自分を振り返る

自分の成長のためには、自分を客観視できる冷静さが不可欠です。

自分の行動を言語化したり、自己嫌悪に陥ったときの対処法で紹介したジャーナリングを行ってみましょう。

文字にすることで、客観的に自分を見られるので問題点や改善点がわかりやすくなりますし、当初のときの異なる言葉が頭に浮かんでいることに成長を感じられたりします。

なりたい自分や目標・目的にズレや生じていないかのすり合わせもできるので、定期的に自分を振り返る時間を設けるようにしましょう。

自分に甘い自分を克服したら「自己成長」につながる

自分に甘い自分を克服したら「自己成長」につながる

自分に甘い自分から、自分との約束をしっかりと果たせるようになれば、次は自然と周囲に対してもきっちりと約束を果たせるようになります。

知識やスキルを習得して自分の成長につながるだけではなく、周囲からの信頼も得ることができるので、仕事や人間関係も円滑になるでしょう。

自分に甘い自分を克服すると、「ここは甘やかしてもいい部分」と「これは甘やかさずに厳しく向き合う部分」の線引きができるようになります。

自分に甘すぎず厳しすぎでもないので、持っているポテンシャルを最大限に生かせ、いつも前向きな選択や行動が取れるようになりますよ。

いつも自分の選択を疑ってしまう人は、ぜひこちらの記事もご覧ください。

まとめ

この記事では、自分に甘い自分が嫌で自己嫌悪に陥ったときの対処法や、自分に甘い考えの直し方について解説しました。

最後に、これまでの内容を簡単にまとめます。

  • 本当の意味で自分に甘い人とは、周囲に迷惑をかけても原因は他人や環境のせいだと思っている人
  • 自分に甘い自分に気づいたときは改善のチャンスととらえ、周囲への感謝やジャーナリングを行ってみる
  • 自分に甘い自分を直すには、そんな自分を認めて甘えられない環境を作ったり、なりたい自分になるために必要な我慢をする
  • 自分に甘い自分を変えるには、小さな成功体験を積んで自分に自信を取り戻すことが大切
  • 定期的に自分を振り返りながら、自分に甘い自分を克服することが自身の成長につながる

人は誰でも楽なほうに流されやすく、誘惑に弱いものです。

そのため、すべてを0か100かで考えず、そんな自分も自分であるとまずは認めることから始めてみましょう。

自分に甘い自分を変えたいなら、「絶対に我慢すること」や「やり遂げること」を見極め、どんな小さなことでもいいので必ずやりきってください

その一歩があなたの意識を少しずつ変え、自信を取り戻してくれるでしょう。

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