運営者プロフィール

矢嶋 美由希

株式会社Re Prism 代表取締役

累計1万人以上を指導してきた「強み覚醒」専門の心理コンサルタント。「才能を持ち腐れしている原石を見つけて、人生のブレイクスルーを経験させる」をコンセプトに活動しています。著書「ふだん使いのマインドマップ」etc

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他人軸で生きている人の3つの特徴とは?他人軸で生きるメリット・デメリットも紹介

  • もしかして自分は他人軸で生きてる?
  • 周りを優先してしまう原因って何?
  • 他の人に合わせてばかりの自分を変えたい!

最近、「自分軸を大切にしよう」「他人軸をやめよう」という言葉をよく見かけますね。

「他人軸=直すべき」というイメージがありますが、実は他人軸で生きている人にもメリットがあります。

この記事ではそんな他人軸で生きることに悩む人のために、他人軸で生きてしまう原因や、他人軸で生きることのメリットを解説しています。

もちろん、他人軸で生きることのデメリットもあるので、注意が必要ですよ。

この記事を読んで、自分を見つめ直し、自分にとってよりよい選択をしていきましょう。

目次

他人軸と自分軸の違いとは?

他人軸とは、自分以外の誰かの判断や価値を基準として、考えたり行動したりすることです。

たとえば多忙な時期に新しい仕事を依頼されたとき、他人軸で生きている人は自分の忙しさより周囲の状況や相手を優先した行動をしてしまいます。

一方の自分軸とは自分の価値観や意志を基準にして、行動したり意見をしたりする考え方です。

たとえば先ほどと同じ状況になった時、自分軸で生きている人は「他の仕事に支障を来たすから断ろう」と自分の状況を優先し断る判断をします。

もし、あなたが「周りに流されてしまう」「人にあわせてしまうと」悩んでいるなら、他人軸を見直すことが解消のヒントになるでしょう。

ただし、自分軸で生きることがいいわけでも、他人軸で生きることが悪いわけでもありません。

その理由については、他人軸で生きることのメリットで解説しているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

自分軸については、こちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてください。

他人軸で生きている人の3つの特徴

他人軸の特徴として、決断や行動の理由に、自分の価値観や考えがないことがあげられます。

ここでは具体的に、他人軸で生きている人の特徴を解説します。自分の行動や考えを振り返りながら、みていきましょう。

特徴①相手によって態度や発言が変わる

他人軸で生きている人は、人の意見に左右されやすい傾向があります。

人の意見に左右されやすいということは、自分の意見より他人の意見に影響を受けて行動したり発言したりしているということです。

たとえば自分は「①案がいい」と思っていても、②案を推すAさんには「②案がいい」、③案を推すBさんには「③案がいい」と、人や状況で意見を変えてしまうのです。

言うことがコロコロと変わると、周囲が不信感を抱く原因となるので注意が必要ですよ。

態度や意見が人によって変わることから、「調子のいい人」や、皮肉をこめて「八方美人」などと言われてしまうケースもあるでしょう。

こちらの記事では、人の意見に流されやすい性格の直し方について詳しく解説しているので、ぜひあわせてお読みください。

特徴②自己主張できない

他人軸の人は、普段から自分の意見を持つことに慣れていないため、意見を求められた時に自分の言葉で伝えることが苦手です。

周りの反応を見て、人に合わせた意見を言うクセのある人は、自分の意見が何なのかわかっていないケースもあるでしょう。

周りの反応を知った上で意見を伝えるのは平気なのに、突然意見を求められると答えられなくなるのは、他人軸で生きている可能性がありますよ。

特徴③自分を否定してしまう

考えの中心に他人軸があると、自分よりも他人の考えや価値観を尊重するため、無意識のうちに自分より他人のほうが正しいと考えてしまいます。

周りと違う部分があるとネガティブに捉え、「やっぱり自分はダメだ」と自分を否定してしまうのです。

自分を否定してしまう人は自分に対する評価が低すぎるので、仕事で巡ってきたチャンスを逃してしまう傾向があります。

たとえば新しい仕事を任そうと言われても、周囲にその仕事をやりたいと言っている人がいたら、身を引いてしまうのです。

他人軸で生きている人は、実際にそうであるかどうかに関わらず、「周りよりも劣っている」「自分なんか」と、自分自身を否定してしまいます。

なぜ他人軸で生きてしまうの?4つの原因を解説

他人軸で生きてしまう原因は、今の自分をつくった過去にあるケースが多くありますよ。

ここでは他人軸で生きてしまう原因を紹介するので、自分に当てはまる物がないか見てみましょう。

原因①褒められた経験が少ない

褒められた経験や体験の少ないことが、他人軸で生きてしまう原因としてあげられます。

特に子どもの頃は、「テストの結果を褒めてもらえた」「●●ができてエライね」など、褒められるシーンが多いですが、なかなか自分の意見が通らない場面もありますよね。

褒められる経験は、自分が認められたと実感でき、自分の行動意見自信を持つための大切な要素のひとつです。

なので今までに褒められた経験が少ないと、自信が持ちづらくなり、自分の意志で行動するのを躊躇するようになってしまいます。

選択や判断を周りにゆだねるクセがついてしまうと、他人軸で生きる人になってしまうのです。

自分の意見に自信が持てずに悩んでいるなら、こちらの記事をぜひ参考にしてください。

原因②自分で決断する機会がなかった

自分や周囲が気が付かないうちに「決断をする機会」を失うことも原因になります。

たとえば、下記などが他人軸で生きてしまう原因になり得る環境です。

  • すぐに手を差し伸べてくれる人がいる
  • 自分の意思に関係なく、道を切り開いてくれる人がいる
  • 親が決めたことが絶対だと考えている

このようなことが当たり前の環境では進学や就職、恋愛などで、自分で決断をしなくても進む道が決まり、選択する必要がありませんね。

周りが決めてくれるからと、誰かの言う通りにするのが普通になってしまう可能性があります。

原因③自分らしく振舞えない環境にいる

強い同調圧力が生じる環境にいることも、他人軸で生きてしまう原因になります。

強い同調圧力が生じる環境とは、少数意見を持った人が多数派になることを強いられて、自分の意志や意見を消されてしまう環境のことです。

そこまで強い同調圧力でなくとも、学校や会社など集団の中では、数が多い方の意見が認められ、少数派は我慢をするシーンも多いですよね。

自分の意見が通らなかったり、間違っているという経験を重ねたりしてしまうと、少数派になったときに「言ってもムダだ」と、自分の意見を持たなくなります。

同調圧力については、こちらの記事をぜひ参考にしてください。

原因④過去の失敗がトラウマになっている

挫折や大きな失敗という経験が、他人軸で生きてしまう原因になる場合もあります。

たとえば良かれと思って行動したことで他人に迷惑をかけてしまったり、自分の意見が意図したこととは違う状況で伝わったりしたらどうでしょうか。

自分の行動を悔み、自分の発言を取り消したい気持ちになりますよね。

新たに行動するときや発言するときには、その後悔やショックが頭に浮かび、行動や発言を止めてしまうかもしれません。

失敗やトラウマがある人は、あえて自分の意志を表に出さず、他人軸で生きていくようにしているケースもあるのです。

【デメリット】他人軸で生きることでリスクが高まる3つのこと

特徴や原因でもお伝えしたように、他人軸で生きると、本来の自分や自分の価値が分からなくなってしまうなどのデメリットがあるので注意が必要ですよ。

ここでは、より詳しく他人軸で生きることのネガティブな影響をみていきましょう。

リスク①仕事で評価が下がってしまうリスクがある

仕事でネガティブな評価を受けてしまうことが、他人軸のデメリットのひとつです。

他人軸で生きると「何を選択したらいいか」「どう判断すべきか」「自分はこれについてどう考えているのか」など、日常や仕事で迷う場面が増えてしまいます。

いつも迷ってばかりだと行動や実行までに時間がかかり、仕事の生産性が落ちてしまうでしょう。

他人軸で生きることで「仕事が遅い」と言われてしまったり、「自分でできるのにやらない人」「積極性がない」とネガティブな評価をされたりするリスクが高まってしまうのです。

リスク②自分の価値が低いと勘違いしてしまう

他人軸で生きると、周りの言葉を意識しすぎてしまい、「Aさんの意見と違う私はやっぱりダメだ」と自分を否定してしまいます。

自分を否定することがクセになってしまうと、落ち込みやすくなってしまったり、何となく自分が嫌になってしまったりと、ネガティブな影響がでてくるでしょう。

そもそも、自分の価値は周りが決めるものではありません。

しかし他人軸で生きてしまうと、正しく自分自身を評価し、自分に価値を感じることが難しくなってしまうのです。

自分の存在価値で悩んでいる方は、ぜひこちらの記事も参考にしてください。

リスク③ストレスを抱え込んでしまう

周りに合わせることにストレスを感じる人もいますよね。

本来の自分を抑え、ストレスを抱え込んでしまうことも、他人軸で生きているデメリットのひとつです。

「本当は●●だけど」と言う気持ちを抱えつつ、反対の行動をとっていると心が疲れてしまいます。

また「仕事が嫌だ」「今の生活に疲れた」など、漠然とした不安や焦り、嫌悪感が生まれやすくもなりますよ。

他人軸で生きることで、ストレスを抱え込んでしまうと、冷静に物事を見れなくなってしまうケースがあるので注意しましょう。

他人軸で生きるメリットはある?

冒頭でもお伝えしたように、自分軸で生きているからいいわけでも、他人軸で生きることが悪いわけでもありません。

なので、他人軸で生きることにもメリットはあります。

たとえば、苦手なことに挑戦するというシーンで考えてみましょう。

自分軸がある人は自分の価値観や理想から「やらない」と判断しがちですが、他人軸だと「Aさんが言うならやってみようかな」となるケースが多くあります。

結果論にはなってしまいますが、行動に移したのは他人軸で生きている人のほうですね。

他人軸で生きている人は、他人の意見を素直に受け入れられるので、行動しやすいことがメリットのひとつです。

他にも、他人軸で生きる人は、どんな人にも波長を合わせられるため、波風を立てることなく人と接することができるのもメリットになるでしょう。

他人軸であれ、自分軸であれ、ポイントになるのは「自分を大切にしているか」ということです。

先ほどの例なら、苦手なことに挑戦した先の出来事に対して、「失敗したけど学べた」と糧にできるなら、他人軸で生きていてもメリットがありますよね。

一方で「失敗したのは挑戦しろといったBさんのせいだ」とネガティブな気持ちを抱えてしまうなら、他人軸で生きることが苦しくなってしまう可能性が高いでしょう。

このように他人軸で生きることにもメリットがあり、他人軸と自分軸のどちらが正解というわけではないということを覚えておいてくださいね。

まとめ

この記事では、他人軸で生きる人の特徴や原因について解説してきました。

最後にこの記事で伝えてきたことをまとめます。

  • 他人軸で生きている人は、自分らしさを表現するのが苦手
  • 他人軸で生きてしまう原因は、過去の経験や体験にあるケースが多い
  • 他人軸で生きる人は、自分を見失ってしまうことがあるので注意が必要
  • 他人軸で生きることには、メリットもある
  • 他人軸でも、自分軸でも、自分を大切にしたり、優先したりすることが大切

他人軸で生きていることは、決して悪いことではありません。

他人軸で生きる、自分軸で生きる、どちらを選択するにしても、自分らしさや自分自身を見失わずにいきましょう。

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