キャリアコーチはいらない?!意味がない理由とキャリアコーチングの必要性
- 今の仕事が自分に合っているかわからない・・・
- 自分はこの先どうなりたいのだろう?
- 仕事もプライベートも充実した人生を送りたい!
社会人になったばかりの頃は、目の前の何もかもが新鮮に見えていたのに、あるとき急に「自分のなりたかったものはこれなんだろうか」と思った経験はありませんか。
キャリアコーチングは、目標が見えなくて迷っている人、すでに目標に向かって努力している人のどちらにもマッチします。
キャリアコーチは、これまでの自分を見直し、目標を立て、目標を達成するための行動をサポートしてくれる人です。
キャリアコーチングは「ためになる」とする一方で、「いらない」「意味がない」と言われるケースもあります。
そこで、この記事ではキャリアコーチングの必要性を解説しています。
最後まで読むことで、キャリアコーチングの仕組みが理解できますよ。
自分のやりたいことやなりたいものに、キャリアコーチングがどう影響するかを一緒に考えていきましょう。
最近注目されている「キャリアコーチ」とは?
キャリアコーチとは、仕事を軸に個人の生き方をサポートしてくれる人です。
自分が何がしたいかを一緒に考え、仕事でスキルアップをするために必要なことや、転職活動の支援など、目標に向けたアドバイスをさまざまな角度から提案してくれます。
単なる転職サービスとは違い、個人の考え方を尊重し、目標に向けた内面的なサポートを受けられるのが特徴です。
ここからは、キャリアコーチングの目的や、よく似た名前の「キャリアコンサルタント」との違いについても解説していきます。
キャリアコーチングの特性を理解し、知見を深めましょう。
キャリアコーチングの目的
キャリアコーチングはキャリア形成や生き方、転職などに対する価値観や目標、持っている力を引き出すことが目的です。
キャリアコーチは、次のような自分の中で抱えている言葉にしにくい部分を対話によって引き出してくれます。
- 気質や性格、価値観などの理解
- 目標や将来へのビジョン
- 仕事や人生へのモチベーション
たとえば「なんとなく最近仕事が面白くない」と思って身近な友人に相談しても、得られるのは共感で、自分の中の仕事が面白くない理由は解決できないことが多いですよね。
キャリアコーチは「どうして面白くないと感じたか」「何をしたら面白くなると思うか」など自分の内面にフォーカスし、一緒に答えを導きだしてくれます。
潜在的なキャリアへの悩みまで明確にし、新たな目標を立て、ゴールまで一緒に走り切ることがキャリアコーチングの目的です。
キャリアコーチングによって、言葉にならないモヤモヤした気持ちをクリアにすることが、自己実現への第一歩となるでしょう。
キャリアコーチングで得られる効果
キャリアコーチングによって、今後の方向性が明確になります。
コーチングによって自分の考えを自分の言葉で引き出されることで、解決に向けた思考が自然と身につくからです。
先ほどの「なんとなく仕事が面白くない」の例で言うと、キャリアコーチはまず、「なんとなく」の部分を一緒に考えてくれます。
次に、どうしたら仕事が面白くなるかを考える手立てを講じてくれます。一つの答えを求めるのではなく、個人にあわせた最良のゴールに向け、さまざまなアドバイスを受けられるでしょう。
キャリアコーチングでは、自分の意思を尊重しながら、目標に向けた支援を受けることで、言葉や形にできない心の充実した生き方を手に入れられます。
キャリアコンサルティングとの違い
キャリアコーチングとキャリアコンサルティングの違いは、資格と内容になります。
キャリアコーチは資格を持つことが必須ではありませんが、キャリアコンサルタントは国家資格です。(※1)
また内容について、キャリアコンサルティングは下記のように定義されています。
「キャリアコンサルティング」とは、労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行うことをいいます。(※2)
つまり、キャリアコンサルタントは「仕事」「キャリア」に対して、アドバイスをしてくれる人のことです。
キャリアコーチは目的や効果でお伝えしたように、「仕事」「キャリア」だけでなく「生き方」「人生の豊かさ」などもアドバイスし、相談者の気づきを促すような存在です。
キャリアコーチとキャリアコンサルタントは「よりよいキャリアの選択や相談に応える」といった大きな目的は同じですが、資格やアドバイスの仕方に違いがあります。
(※1)よくある質問『キャリアコンサルタント試験とはなんですか』
(※2)厚生労働省『「キャリアコンサルティング」とは』
キャリアコーチは意味がない・いらないと言われている3つの理由
「キャリアコーチなんて意味がない」と言われる理由は、そもそもキャリアコーチに対する理解が深まっていないからです。
利用したけどコーチとの相性が合わず、しっかり自分を開示できなかったケースもあるでしょう。
ここからは、キャリアコーチングは意味がないと言われる理由を3つ紹介します。
意味がないと感じた理由を通して、自分の今持っているキャリアコーチングに対する認識を再確認しましょう。
理由①キャリアコーチングについての知識がない
キャリアコーチングという言葉だけのイメージで、スピリチュアル的な怪しいサービスと決めつけられてしまうことがあります。
キャリアコーチングという単語だけを聞いてもどんな仕事かイメージしにくく、目指すところが、より良い生き方や充実した人生などの形のない目標だからです。
どんなサポートが受けられるのか知らないままコーチングを受けると、本来の効果は十分に感じられません。
求めていることと、提供されるサービスが違うので、「意味がなかった」となってしまいます。
たとえば、キャリアコーチングは転職先を紹介するサービスではありません。
「営業マンとしてスキルアップのために転職がしたい」と相談した場合、コーチングではまず、営業マンとして「どのようなスキルアップを果たしたいのか」と問われるでしょう。
コーチングを理解していない人は「どうして早く転職先を紹介してくれないのだろう」と戸惑ってしまいますね。
キャリアコーチは、自分の漠然とした目標に一緒に向き合ってくれ、目標達成に向けた根拠のある地道なサポートをしてくれます。
先入観を持たず、自分の言葉で理解したうえで、キャリアコーチングの意味を考えてみてくださいね。
理由②料金が高いわりに効果を実感できない
料金が高いことをデメリットに感じ、費用の割に効果を実感できないという気持ちから、意味がないと言われることもあります。
キャリアコーチングは、4〜8回のセッションで20〜30万円程度の費用がかかり、比較的高い印象を受ける人が多くいます。
さらに「コーチングを受けた結果、自分はこうなる」という、明確な答えがはじめから用意されていません。
高い料金を払うのに効果の確約がないのが不安な人は、まずは無料体験でコーチングを受けてみることをおすすめします。
無料体験をしても効果への不安が大きいなら、あなたの悩みを解決できる他のサービスを検討するほうがいいでしょう。
目に見えないものにお金を払うことは不安でしょうが、良いコーチは価格に見合う責任をもったコーチングをしてくれます。
コーチングの性質上、相手に寄り添い答えを探すことが目的のため、明確な答えは用意されていませんし、効果を実感できるまでの期間は目標によって違うことを理解しましょう。
理由③コーチとの相性が合わなかった
コーチングは、キャリアコーチとの相性によって効果を実感できないと感じる人がいます。
相性とは、価値観が近くお互いに共感し信頼し合える感情を持っているという意味です。
人対人のサービスであるコーチングでは、コーチとの信頼関係の構築が満足度に直結します。
自分と同じ目線で話を聞いてくれると思わないと、自分の本当の考えや夢を語ることは難しいですよね。
キャリアコーチングでも、コーチを一人の人間として信頼し、本当の自分の考えや想いを伝えられる関係性が必要です。
キャリアコーチとの相性の良し悪しで、自分のことを伝えることができなければ、自分の考えや目標を十分に引き出してもらうことは難しいでしょう。
信頼できるコーチを見つけ、しっかり自己開示できることで、キャリアコーチングへの印象は違うものになるはずです。
キャリアコーチの必要性
キャリアコーチは、これからの多様な働き方を生き抜くための案内人のような存在です。
これまでの常識にとらわれない働き方が認められていく一方で、自分の生き方に合った働き方を選ぶ努力が必要になった現代に、キャリアコーチングはぴったりのサービスでしょう。
ここからは、キャリアコーチングの必要性について紹介していきます。
自分の悩みが、キャリアコーチングによってどのように解決され、より良い働き方や生き方になるか想像してみましょう。
必要性①多様な働き方ができるようになったから
多様な働き方ができることによって、自分に合った働き方を選ぶ基準に迷ったとき、キャリアコーチの力を借りることをおすすめします。
キャリアコーチングによって自分の理想を明確化し、より理想に近づいた人生を見つけられるからです。
たとえば、将来を見据えてもっと収入を上げたいと思ったとき、次の選択肢で迷ったとします。
- この会社で上を目指すべきか
- 今の会社で安定した収入のもと、副業を始めるか
- より条件の良い会社への転職をするか
なぜ迷うかというと、自分の本当の強みや適性を知らないからです。
キャリアコーチは自分の強みや適正を自覚させ、「自分は本当はどうしたいか」を引き出してくれます。
終身雇用制度が崩壊しつつある現代では、一つの職業にとらわれず、より条件の良い仕事に転職をしたり、副業をしたりと、多様な働き方が自分で選択できるようになりました。
キャリアコーチングは、より良い人生を歩むための、自己理解を補ってくれるサービスでもあります。
自分のあり方に悩んでいる人は、ぜひこちらの記事も参考にしてください。
必要性②人との接触機会が減少傾向にあるから
コロナ禍以降、人との接触機会が減ったことで、キャリアコーチングは注目のサービスとなりました。
会議やミーティングの簡素化により、必要以上に人と関わらなくて良い環境に移り変わったことにより、仕事の悩みやキャリアについて相談する機会が減ったからです。
リアルな場での会議では、始まるまでこそ静かかもしれませんが、終わったあとに個人的に質問をしたり、隣の人と意見交換や雑談をしたりする様子がみられます。
オンラインの場合、ボタン一つで退出となるため、ガヤガヤしたあの数分間の雰囲気は体感できませんよね。
何気ない時間のように感じられますが、そんな些細なコミュニケーションから人間関係は広がっていくものです。
人との接し方が変わってきたのに伴い、キャリアの相談もなかなかしづらくなってきたのが現状です。
そんな時代だからこそ、仕事の悩みを相談でき、根本から解消するための具体的なアクションを一緒に考えてくれるキャリアコーチングが選ばれるようになっています。
必要性③働き方だけでなく生き方を考える時代だから
働き方だけではなく、生き方を考える時代になった現代では、自分自身をしっかり見つめるためにキャリアコーチングが役立ちます。
キャリアコーチは現代人の抱える「漠然とした不安」に対し、明確なビジョンを描く手助けをしてくれるからです。
たとえば、AIの台頭によって窓口業務や運転士などは将来必要なくなると言われています。
「今の自分の職業がこの先無くなる」と言われると、仕事に対しどうモチベーションをどう維持すべきか迷ってしまいますね。
キャリアコーチは、将来の展望を見据えた「今の自分」を見つめるサポートをしてくれます。
自分の個性や強みを理解し、自分らしい生き方や確固たる軸を持つことで、冷静に自分の取るべき行動を判断しましょう。
自分の個性を理解し、自分だけの強みを見つける方法については、こちらの記事もあわせてご覧ください。
キャリアコーチングが必要な人の具体的な特徴
キャリアコーチングが必要な人は、次のような人です。
- 将来に不安がある20〜30代
- キャリアについて相談できる人が身近にいない人
- 出産・育児・介護などの理由で仕事から離れている人
- リーダーとして自己マネジメントを向上したい40代
- セカンドキャリアを見つけたい50代
キャリアコーチングでは、漠然とした不安を持つ人から、キャリアアップを目指す人まで、個人の抱える悩みに応じたコーチングが受けられます。
大切なのは、具体的な悩みがある・ないではなく、コーチとの相性です。
各コーチングサービスごとに得意分野や対象とする属性が違うため、自分の悩みに合ったコーチングサービスの利用をおすすめします。
相性の良いコーチと出会えれば、これまで抱えていたモヤモヤがすっきり晴れていくのを体感できるでしょう。
40代向けのキャリアコーチングの選び方については、こちらの記事をあわせてご覧ください。
キャリアコーチングが必要ない人の特徴
キャリアコーチングが必要ない人の特徴をみてみましょう。
- すでに目標が明確で、自己理解ができている人
- 自分自身を商品としてとらえ、世に売り込んでいくセルフブランディング能力に長けている人
- 現状に満足していて、良くも悪くも変化を望まない人
「この先こうしていこう」「このまま良い状態を維持しよう」という明確な目標が自分の中である場合は、キャリアコーチングの力は必要ないように感じるでしょう。
しかし、目標があるからこそキャリアコーチングによって自分の目標や現状を言語化することで、これからの行動の精度がより高まります。
そのうえで、客観的な視点が加わると、新しい発見やこれまでと違った方向性が見えてきます。
自分から変化を望んでいなくても、時が経つにつれて周りの環境は変化していきますよね。
変化に対応し、高いモチベーションを維持する場合も同じように、キャリアコーチは力になってくれます。
安全なキャリアコーチングはどこで受けられる?キャリアコーチの選び方
自分に合ったコーチングサービスを選ぶポイントを紹介します。
- 実際のコーチングの実績
- 料金形態やサービス内容が明確か
- サービスの提供元が信頼できるか
残念ながら、コーチングサービスを名乗る怪しいサービスも存在します。
自分が納得できるコーチングを受けるためには、まずは無料相談などを利用しながら、安全なサービスを見極め、信頼できるコーチを探すとよいでしょう。
キャリアコーチングはその性質上、目標も効果も人によってさまざまです。
自分の目で見て、この先の選択肢を広げていきましょう。
詳しいコーチングサービスの選び方については、こちらの記事をご覧ください。
キャリアコーチングを効果的に受けるコツ
キャリアコーチングを効果的に受けるコツは、相性の良いコーチを見つけることです。
コーチにも得意分野があり、自分の悩みとコーチの得意分野がマッチすることで、双方にとってより良い関係を築くことができるからです。
相性の良いコーチを見つけるには、自分の中でコーチングを受ける目的を明確にしましょう。
「目的」と聞くと、「転職したい」「資格を取りたい」といった具体的な結果を想像しがちですが、そうではありません。
「今の仕事が自分に合っているか」「グループをまとめるリーダーシップを学びたい」など、今の自分をステップアップさせることも立派な「目的」です。
目的をもってコーチングサービスを見比べることで、より自分に合ったコーチと出会う確率が上がるでしょう。
良さそうなコーチを見つけたら、無料相談を利用するなどして、積極的に行動を起こし、自分の目指す未来をつかみましょう。
自分の目指す未来をつかむためにやるべきことについてを、こちらの記事にまとめているので、あわせてチェックしてくださいね。
まとめ
この記事では、キャリアコーチがいらないと言われる理由を解説しました。
今回の記事のまとめです。
- キャリアコーチングは自分の目標を明確にし、目標に向けた具体的なサポートをしてくれるサービスである
- 正しい知識や目的をもって探すことで、良いキャリアコーチや自分に合ったサービスを見つけられる
- 今の自分を変えたい人にキャリアコーチングはおすすめのサービス
- 目的意識がはっきりしている人ほど、客観的な意見が得られるキャリアコーチングは有効
- 納得いくまでしっかりキャリアコーチ選びをすることが大切
キャリアコーチングを、他人から聞いた話や自分のイメージだけで怪しいサービスととらえてしまうのはもったいないです。
自分の中で目的意識をもってキャリアコーチ探しができれば、きっとあなたの人生を大きく変える出会いになります。
コーチングを検討中であれば、自分が納得できるまでしっかり時間をかけて調べ、信頼できる素敵なキャリアコーチと出会ってくださいね。