向いていない仕事を続けたらどうなる?不向きな仕事から逃げたいときの対処法
- 成果を上げられないのはこの仕事に向いていないから?
- 向いていないと感じる仕事を続けるべき?
- 今の仕事に不向きだと思うけどどうしたらいいのか分からない!
今の仕事が自分に向いていないと思いながらも、仕事を続けている人は多くいます。
そもそも転職してまでやりたい仕事がなかったり、自分の特技がわかっていなかったりと、向いていない仕事を続ける理由はさまざまです。
ですが、不安を抱えながらではなかなか仕事は上手くいきません。
そこでこの記事では、不向きな仕事を続けるとどうなるのかや、逃げたいときの対処法について解説しています。
現在の仕事を続けるべきかお悩みの方には、この記事を読んで、今後のキャリア形成の参考にしてみてくださいね。
向いてない仕事を続けた結果どうなる?不向きな仕事を続ける3つの悪影響
現在の仕事が自分に向いていないと感じていても、簡単に投げ出すことはできませんよね。
そのため、悩みながらも仕事を続けている人が多いはずです。
だとしてもこのような悩みを抱えたまま、向いていない仕事を続けていくと人はどうなってしまうのでしょうか。
ここでは不向きな仕事を続けた結果、どのようなリスクがあるのかを解説します。
悪影響①心身に不調をきたす
向いていない仕事を無理して続けていると、不満やストレスを常に抱えた状態になります。
不満やストレスがどんどん蓄積していくと、身体だけでなく心も疲弊していきます。
その結果、不安状態が続き、最悪の場合は心の病へとつながってしまうこともありますよ。
心身の不調が悪化してしまうと、健康な状態に戻るまでに時間がかかります。
精神的、体力的に限界を感じる前に、早めに現在の自分を見つめ直す時間を確保するようにしましょう。
悪影響②モチベーションが低下する
向いていないと感じる仕事を続けると、努力してもどうせ注意されてしまうと感じたり、仕事に意欲的に取り組めなくなったりします。
「自分が不得意とする業務だから」と、ミスをしないように慎重に作業を進めていると、その分時間もかかってしまうからです。
ミスせず作業をしたとしても、「なぜその仕事にこんなに時間がかかるの?」と上司などから指摘されるケースがあるでしょう。
指摘や注意ばかりでは、仕事に対するモチベーションは下がり、仕事に対する意欲も低下します。
向いていない仕事を無理をして続けていると、全てが悪循環に陥ってしまうのですね。
悪影響③充実した人生を送れなくなる
向いていない仕事を続けた結果、ストレスを抱えたり、残業時間が増えたりすることで、プライベートな時間がなくなるケースもあります。
ストレスは、仕事の時間だけにかかってくるものではありません。
ストレスで不眠状態が続くと、休みの日でも身体の疲れが取れず寝て過ごすことになる可能性がありますよね。
業務時間内に終わらなかった仕事を、休みの日にしなければならない状況になることもあるでしょう。
社会人になると、生活時間の大半が仕事です。
仕事だけでなくプライベートな時間も有意義な時間になってこそ、充実した人生となりますよね。
仕事で得た給与や知識、スキルをいかに自分自身のステップアップにつなげられるかが、仕事を続ける意味としては大切です。
不向きな仕事から逃げたいときの4つの対処法
全ての人が自分に向いている仕事に就ければいいですが、そう簡単な話ではありませんね。
「自分の性格に合っていると思ったのに」「環境が違ったら・・・」と、やってみて初めて気がつくこともあります。
向いていない仕事を、続けるか悩むことは逃げではありません。
ここからは不向きな仕事から逃げたいと考えたときの対処法を4つ紹介するので、ぜひ参考にしてください。
対処法①仕事に向いてないと感じる原因を明確にする
今苦手だと感じていることでも、向いていないと感じる原因を具体的に考えると、もう少し努力と経験を積めば解決できるかもしれません。
続けるか悩んだときは、仕事に向いていないと感じる原因を具体的に挙げてみましょう。
「なぜ」を繰り返し、自分に問うと本当の原因が分析できます。
たとえば入社後にコールセンターに配属され、電話応対が苦手で電話に出るのが嫌だと感じているとします。
- なぜ電話応対が苦手なのか
- →答えに戸惑ってしまう機会が多いから
- なぜ答えに戸惑ってしまうのか
- →まだまだ会社や商品の知識が足りないから
まだまだ考える余地はありますが、この場合は会社や商品の知識を積み上げることによって自信をつけ電話応対もしやすくなれば、「電話対応が苦手だから向いていない」と落ち込む必要はなくなりますね。
多くの人は、繰り返し経験や時間を積み重ねることでできるようになります。
一時の感情だけで、結論を出してしまうのはもったいないですよ。
まずは現在の不満や悩みを整理し、仕事を変えれば解決できることなのか、自分が変われば解決できることなのかを分析してみましょう。
対処法②休みを取ってリフレッシュする
仕事のことを考えすぎると悩みばかりに意識が向いてしまい、うまくいくこともいかなくなってしまいます。
ストレスは、さらなるストレスを呼び悪循環を引き起こすからです。
そんな時には悩みの原因から離れる時間を確保して、一旦リセットする時間を持ちましょう。
有給休暇などで休みを取る方法もあれば、休職して自分を見つめ直す時間を長く取る方法もあります。
仕事から離れ冷静な時間を持った時に、仕事に対してどのような感情が生まれてくるでしょうか。
「ここだけは我慢できない」「もしかしたら自分の変化が必要だったのかも」と新しい発見があれば、次の行動が見えてきます。
向いていないから辞めたいなと考えたときは、時間を作り、今の仕事と自分を客観的に見直しましょう。
対処法③部署異動ができないかを相談する
自分が仕事に不向きだと感じる原因が、会社自体ではなく業務の内容なのであれば、社内異動という選択肢もあります。
ただし部署異動を相談する場合、「今の業務内容が嫌だから」という不満だけでは受け入れてもらえない可能性が高いので注意しましょう。
異動願いは基本的に、キャリアアップや社員の働き方改善(復職・家庭内の事情など)を目的としているからです。
部署異動を相談するときには、自分のスキルや経験について理解をし、下記のポイントや自分の意見を整理してから伝える場を設けるようにしましょう。
- 今の業務を続けるリスク
- 部署異動するメリット
- 異動の目的と理由
社内の制度や会社の規模によっては、異動が難しい場合もあるので、規則や前例をしっかり調べてから行動することが大切ですよ。
異動をせずに現在の環境を変えたい方は、こちらの記事でをぜひ参考にしてください。
対処法④客観的な意見をもらう
この仕事に向いていないかもと悩んだときは、転職エージェントサービスやハローワーク、キャリアコーチなど、就職活動のプロに相談するのがおすすめです。
自分の経歴や経験を考慮した職業の選択方法や、キャリア形成のためのアドバイス、必要に応じて転職のサポートなどのキャリアカウンセリングが受けられます。
仕事から逃げたいと感じるときには感情だけで動いてしまいがちですが、冷静なアドバイスで辞める以外の選択肢が見つけられる可能性もあります。
結論を出す前に、相談先の選択肢の一つとして利用してみましょう。
向いていない仕事を続けるかどうかの判断基準4つ
対処法を実践してみても、どうにもならない時には辞めるかどうか判断をしなければいけませんね。
ここからは、仕事を続けるべきか辞めるべきかの4つの判断基準を紹介します。
判断基準①自分の特技やスキルを活かし成長できるか
仕事のうち何か一つでも、自分の特技やスキル、長所などの自分の強みが活かせられるのかは判断基準になります。
自分の力を発揮できる機会や役割があり、会社に貢献しながら自分の価値を高めていける働き方ができていれば、向いている仕事だと考えられるからです。
どんな仕事も成長を感じられてこそ、次も努力してみようと思えますよね。
自分のスキルが活かせず成長もできない場にいるなら、転職を考えたり、スキルアップの方法を探しましょう。
もし自分のスキルや強みを活かせる仕事のはずなのに、向いていないと感じてしまう場合には、自分の置かれている環境面が合っていないのかもしれません。
そんな時は、思い切って別の環境を探してみるのもおすすめです。
新しい環境へ踏み出すときには、必ずしも正社員である必要はなく、さまざまな契約方法で検討すると転職の幅が広がりますよ。
こちらの記事では正社員でなくてもよい理由について詳しく解説していますので、あわせてお読みください。
判断基準②仕事の成果が正当に評価されているか
仕事の成果が給料アップやボーナス、昇進などの形で正しく反映されているかも判断基準です。
どれだけ努力をしても、仕事の成果は他人からの評価で決まります。
成果をあげていても、正当に評価されない環境に居続ける必要はないですよね。
ただし会社の制度的な理由、自身の思い込みなどがあるので、「評価されていないから」とすぐに転職するのは危険です。
会社からの評価で判断する際は、何を基準にしていて、どのような形で評価が現れてくるのかをしっかりと理解してください。
たとえば同期の評価が高く、自分はイマイチだったとしても、同じ環境で同じ仕事をしているわけではないので評価が異なるのは当然です。
給与や賞与面で不満がある場合には、自分の努力ではどうにもならない社会の流れもあります。
会社の制度を理解し、客観的に分析したうえで、続けるべきかを考えましょう。
同期と比べて仕事が向いていないと考えているなら、ぜひこちらの記事もチェックしてください。
判断基準③楽しさや達成感を感じられるか
充実感を仕事で味わえているかどうかは、仕事を続けていくかどうかの大切な判断基準になります。
どんな仕事でもやり遂げたり新しいことを習得したりしたときに、楽しさや達成感を感じられるからです。
ですが、時にはいくら楽しい職場環境でも現実を見ることも必要です。
人間関係は良好で不満はなくても残業が多く、給料的にも生活が苦しいと、充実した人生を送れなくなってしまう場合があります。
仕事の不向きとは違いますが、自分を守るためにも現在の状況を見極めることも大切ですよ。
他人や自分のためになっているなと感じられることは、仕事を続けていくかの判断基準になります。
理想の自分の見つけ方について、こちらの記事をお読みいただくと参考になりますよ。
判断基準④自分の努力で改善が見込めるかどうか
向いていない仕事を続けるか悩んだときは、「改善できる問題ではないか」「現在の仕事は本当に自分の力を活かせないものなのか」を一度は考える必要があります。
改善の余地があったにも関わらず辞めると、自分を理解しきれておらず、同じような状況に陥る可能性があるからです。
少し勉強をすれば解決できる、資格を取れば解消されるなど、自分の行動で変えられることがあるなら、すぐに辞める必要はありません。
何か行動が出来ることが見つかれば実践してからでも遅くはありませんよ。
ですが自分の努力を受け入れてもらえない、努力をする機会ももらえないような場合には、辞めるという選択をしてもいいでしょう。
改善するために一度も行動していないにも関わらず、安易に向いていないから辞めようと考えてはいけません。
【注意点】仕事が向いてないと感じたときのNG行動
- 向いていなと感じて感情だけで仕事をすぐに辞める
- 誰にも相談せずに自分一人で抱え込む
- やりたくないからと無断欠勤や仕事をおろそかにし会社に迷惑をかける
- 心身に不調を来たすほど無理をして仕事を続ける
不向きかどうか感じるのは自分自身の感情の問題です。
ですがそれを一人で抱えてしまっては感情だけに流されて、健康を脅かしたり失敗や後悔をしたりする可能性があります。
必要なのは自分を見つめ直す時間と、あらゆる角度からのアドバイスや支援を受けることですよ。
改善が見込めない時には逃げてもいいんだと頭に置いて、無理はしすぎずチャレンジをしてみてくださいね。
まとめ
この記事では、向いていない仕事を続けることについて解説しました。
紹介したことをまとめます。
- 向いていない仕事を続けていると、最悪の場合心身の不調を来たしたり、充実した人生が送れなくなったりする
- 不向きな仕事を続けると評価を受けにくく、モチベーションも下がる傾向がある
- 不向きな仕事から逃げたいときは、まずは自分の努力で改善できる余地がないか考えることが大切
- 行動に移す前には、自分の強みやスキル活かせる仕事が何なのかを見つめ直す時間を確保する
- 周りの人や転職サイト、キャリアコーチなど客観的な意見がもらえる相談先を見つける
全ての仕事が自分に向いているものになることは難しいのが現実です。
一時の感情だけで逃げる選択をすると、後々後悔することもありますし、次の環境に飛び込んでも同じ不満を抱える可能性もあります。
失敗や後悔をしてしまう前に、この記事を読んで現在の自分の環境や自分の強みやスキルを考え直す参考にしてください。
すると今後のキャリア形成のためにも良い判断ができますよ。