【居場所がないと感じる大人へ】原因と職場での孤立感を解消する8つの方法
- 居場所がないと感じる原因がわからない・・・
- 居場所がない大人が、居場所を作るための対処法が知りたい!
- 職場以外に自分の居場所が作れる場所はある?
仕事の内容や待遇には満足していても、職場に居場所がないと感じる人もいますよね。
いくら仕事にやりがいを感じていても、心が休まる時間がなければ働くのが困難になります。
また「職場に居場所がないのは、自分に価値がないから」と自己肯定感が下がってしまうと、人生を前向きに生きられなくなります。
職場に居場所を作るには、自分はどうして職場に居場所がないのか、まずはその原因を知る必要があるでしょう。
そこで、この記事では居場所がないと悩む人に向けて、原因や対処法を紹介します。
原因がわかれば、あとは対処法を実践するのみです。
この記事を参考に孤立感を解消して、より豊かな毎日を過ごしていきましょう。
職場で居場所がなくなる3つの原因
職場における居場所とは、単に会社に在籍している、部署に専用のデスクがあるという意味ではありません。
席に座って仕事をしていても、周囲から受け入れられていないと感じたり、自分は役に立っていないと思えば、それが居場所がないと感じる状態になってしまいます。
職場に居場所がないと感じる主な原因には、次の3つがあります。
それぞれを詳しく見てみましょう。
原因①コミュニケーションが足りない
お互いにお互いのことがよくわからない状態では、コミュニケーション不足が原因で、やがて孤立してしまいます。
話すことが苦手な人は、どうせ自分がなにを言っても上手く伝わらないだろうと、相手とコミュニケーションをとることを諦めてしまいがちです。
相手からすると、あなたがどんな人なのかわからない状態では話しかけにくいため、距離ができやすくなります。
コミュニケーションを積極的にとらないあなたを見て、相手は「人と関わるのが好きではないのかもしれない」と思い、あえて声をかけない可能性もあるでしょう。
職場の人と関わろうとしないことが、職場で居場所がないと感じる原因です。
原因②思い込みが激しい
職場の人と気軽に話しができない原因が単なるコミュニケーション不足であっても、思い込みによって、自分は嫌われていると決めつけてしまう人がいます。
自己肯定感が低いと、「どうせ私なんかと話してもつまらないと思っている」「誰も僕に興味なんかない」とネガティブな言動を繰り返してしまいますよね。
すると、最初はそんなふうに思っていなかった周囲の人も、付き合うのが面倒くさい、不平不満ばかりで疲れてしまうと感じて離れてしまうでしょう。
職場で居場所がないと感じている原因には、自分自身を正しく認識できていないこともあります。
ネガティブな自分に勝つ方法や潜在意識を書き換える方法については、こちらの記事を参考にしてください。
原因③責任感がない
仕事が回ってこず「自分は何も任せてもらえない」と感じているなら、ミスしたときの対応に原因がある可能性が高いです。
仕事で失敗したり思うような成果が上げられなかったとき、自分を責めてしまう人に対して、周囲の人は積極的にアドバイスや励ましを送ってコミュニケーションを図ります。
反対に言い訳ばかりで素直に非を認めず、そもそもやるべき業務をこなさずに手を抜いている人に対しては、温かいコミュニケーションをとろうとしません。
仕事で言い訳ばかりをしていると、責任感がない人と思われる可能性が高く、孤立する原因になります。
【仕事を振ってもらえない編】職場での孤独感を解消する3つの方法
いつも単調な作業ばかりをやらされる、なんのための作業なのか詳しい説明のないままやらされているなど、業務に関する疑問や不安が孤独感につながっている人もいますね。
仕事に対する情熱や意欲は十分にあるのに、大事な仕事を任せてもらえないないと、自分はどうしてここにいるのだろうと思ってしまいます。
意地悪な上司に嫌がらせをされているケースを除き、この場合はあなた自身に原因があることが多いため、以下の対処法を実践して問題解決に向けて動いてみましょう。
解消法①周囲に目を向ける
周囲に意識を向けるようになると、接点が生まれ、仕事を振ってもらえるようになります。
「話しかけてもらえない」なら、自分から話してみましょう。
「助けてもらえない」と悩むなら、自分が誰かをフォローをしてみてください。
自分ばかりに意識が向いていると、直接いわれたわけではないのに、「自分はこの職場に必要ない人間なんだ」と思ってしまいます。
周囲の細やかな気配りを見落としてしまう可能性も高くなりますよ。
仕事を振ってもらえないと悩んだときは、周りをよく見て、自分から動いてみましょう。
解消法②自分の力量を把握する
仕事で大きな成果を上げたり、優秀な成績を残すと周囲から一目置かれ、居場所が見つけられるように思えますよね。
しかし、最初からそこだけを目指してしまうと、自分を大きく見せたいがためにできないことをできるといったり、ミスを隠すなど不誠実な言動が増えていきます。
まずは足元を固め、誰に評価されなくても真面目にコツコツと自分のやれることを積み重ねていくのが大事です。
見栄っ張りを直す方法については、こちらの記事を参考にしてください。
解消法③報連相を怠らない
仕事を振ってもらえず居場所がないと感じたときは、仕事内容を周りと共有できているかを確認しましょう。
職場の飲み会の参加や、雑談で面白い話題を提供するといったコミュニケーション能力と、報連相のコミュニケーション能力は別の話です。
報告・相談・連絡は、社会人として働く上で基本です。
人と話すのが苦手だからという理由で怠ってしまえば、信頼を得られず、重要な仕事は任せてもらえません。
また、わからないことをわからない状態で進めるのではなく、その都度上司や先輩に確認するのは大事ですが、だからといってなんでも聞けばよいわけではありません。
わからないことは自分でしっかりと調べた上で報告する必要があります。
自分から現状を伝えたり、解決方法を提案や相談したり、仕事への姿勢を変えることで孤立感も解消されるでしょう。
【情報を共有してもらえない編】職場での孤独感を解消する方法
自分以外には業務に必要な情報が周知されていたり、楽しそうに笑いながら談笑する社員の様子を見たりすると、「自分は疎外されているのかな」と悩むでしょう。
しかし、こういったケースでは、周囲の人たちが故意にあなたを外している場合を除き、多くは自ら人と関わることを避けているのが原因です。
解決方法は自分から行動することで、ここでは具体的に2つの解決方法を紹介します。
解消法④ネガティブにならずに自分から聞きに行く
休暇明けやテレワーク後の出社では、自分が会社にいない間に社員同士で会話が進んでいることは普通にあり、当然ながらその場にいなかったあなたは知らない話題もあります。
それは情報の共有を避けられているのではなく、単にあなたがそこにいなかっただけの話です。
ですが自分の居場所がないと感じやすい人は、周囲から「嫌われているかも」と思い込みやすく、「何の話をしているの?」と輪に入っていけません。
そこでまずは、日頃の挨拶を欠かさないように心がけましょう。
毎日挨拶をしていると、挨拶のタイミングで「そういえばお休みのときに●●が変わって」と相手から話題を振ってもらえることがあります。
あなたからもきっかけが掴みやすくなりますね。
仕事での変更や進捗を共有することは一般的ですが、常に待ちの姿勢では抜けてしまうこともあります。
職場に居場所がないから聞けないと落ち込む前に、自分から情報を取りにいくことを習慣づけましょう。
解消法⑤雑談に参加する
孤独感を感じるのは仕事に関する悩みなどを気軽に話せる人がおらず、職場に安心感がないことも原因です。
しかし、悩みを打ち明けられるような気心の知れた相手は、ある日いきなり現れるものではありません。
最初は他愛のない会話から始まり、少しずつお互いの人となりを知っていき、やがて悩みを打ち明けるような関係性ができます。
職場での雑談は意味がないと思い、自ら関わりを減らしているなら、人とつながる意識を持つ必要があります。
直接仕事に関係のない話でも、そこからなにかヒントを得られることもあるでしょう。
相手の人柄や性格などがわかって作業を進めやすくできるのも、雑談するメリットです。
雑談には多くの可能性が秘められているので積極的に参加してみましょう。
【転職や異動直後でなじめない編】職場での孤独感を解消する3つの方法
新しい環境では、場所も人も仕事の進め方もこれまでとはまったく違うため、最初に孤独を感じてしまうのは当たり前のことです。
とはいえ、何ともいえない居心地の悪さは、できるだけ早めに解消するに越したことはないですよね。
転職や異動で新しい職場に行ったときは、次の3つの解消法を試してみましょう。
解消法⑥自己開示する
他人に心を開いてもらうには、まずは自分の心を相手に開く必要があります。
これを自己開示といいますが、他人とのコミュニケーションに不安を感じる人の多くは、自己開示が苦手です。
相手の話ばかりを聞こうとしたり、相手に「趣味は?」「休日はなにをしているのですか?」と質問をして答えてもらうことが多いのですが、これでは相手の心は開けません。
なぜなら、相手の心を開くには、自己開示の返報性を利用するのが良いからです。
自己開示の返報性とは、相手が自分についてオープンに話してくれたときに、同じように自分もオープンに話したいと思う心理状態のことです。
相手の趣味を尋ねるのではなく、自分から伝えてみましょう。
たとえば「コンサートに行くのが趣味です」とあなたがいったとして、相手も同じ趣味を持っていれば「どんなジャンルが好きなの?」「今まで誰のコンサートに行ったの?」と話に花が咲きます。
まったく違う趣味であっても、その趣味について興味を持って尋ねれば、相手は楽しそうに答えてくれるでしょう。
相手の心を開くには、最初に自分の心を開いて見せることが大事です。
解消法⑦新しい職場のルールを守る
転職をすると、前の会社のやり方のほうが合理的で、今の会社のやり方は時間や労力を無駄に使っていると感じるときがあるかもしれません。
同じ会社でも、部署が変わればやり方も変わりますよね。
その場合に、いきなり合理性を持ち出してやり方を変えようとするのではなく、まずは新しい職場のルールに従って行動してください。
たとえ、客観的に見てあなたのやり方が正しくても、いきなり改善箇所を提案してしまうと周囲から浮いた存在となってしまいます。
また、TPOを合わせることも職場に早く馴染むには必要なポイントですよ。
同じスーツでも、公務員や金融関係は真面目さや安心感が、マスコミや広告代理店は洗練さやおしゃれさが重視される傾向にありますよね。
人や場所に合わせる工夫をすると、転職後の孤独感が解消されていくでしょう。
解消法⑧相談相手を見つける
職場の人たちをよく観察し、話しかけやすそうな人に仕事についての悩みを相談してみましょう。
周囲は意外と、あなたが孤独であることに悩んでいると気づいていない場合があります。
相談相手になってもらえれば、孤独感が解消されやすくなります。
「ひとりが好きなタイプだと思っていた」「話しかけられるのが苦手だと思っていた」などの誤解から生じていた距離感も解消できるでしょう。
本音で人間関係を良好にする方法については、こちらの記事を参考にしてください。
それでも孤独感が消えない人は会社以外に居場所を作ろう!大人の居場所づくりとは?
今の職場に居場所が作れないのであれば、転職をして新しい機会を得るのもひとつの方法でしょう。
また、職場は働いてお金を得るための場所と割り切り、プライベートを充実させるのもおすすめです。
興味のある趣味を受講してみたり、資格取得にチャレンジしてみるのもよいでしょう。
地域ボランティアに参加すると、そこには年齢や性別、経歴などの異なる多様な人が集まるため、自分の成長につながります。
孤独を解消しようとすると「今」ばかり見つめてしまいますが、理想とする生き方や将来の自分を見据えて行動してみると、自分の本当の居場所を見つけられます。
まとめ
この記事では、職場に居場所がないと感じる大人に向けて、その原因や孤独感を解消する方法を紹介しました。
最後に、これまでの内容を簡単にまとめます。
- 他人とのコミュニケーション不足や「嫌われている」という思い込み、仕事に対する責任感のなさが孤独感の原因となるケースが多い
- 仕事を振ってもらえないときは周囲に目を向け、報連相を怠らずに真面目にコツコツと業務をこなし、信頼を得る努力を始めてみる
- 職場で情報を共有してもらいたいときは、自分から積極的に話しかけ、コミュニケーションをとる
- 新しい職場では、まずは自分を知ってもらうように務め、相談相手を見つけていく
職場に居場所がないと感情的に考えてしまうと、周囲はそう思っていないのに「自分は嫌われている」「必要とされていない」とマイナス方向に思考がいってしまいます。
事実だけを見るようにすると、孤独を感じる原因がわかりやすくなり、解消法が見い出せますよ。
人生を前向きに過ごせる、自分の居場所を探してみましょう。