正社員にこだわるのは時代遅れ?!必要性や正社員じゃなくていい理由
- どうして正社員にこだわるの?
- 正社員じゃなくてもいいの?
- 正社員にこだわる必要がない人の特徴は?
転職や就職活動をする際に、働き方に悩む人は多いですよね。
最近では「正社員にこだわる必要はない」と考え、あえて契約社員やフリーターを選ぶ人もいます。
しかし「正社員はなんか縛られてて嫌」と、イメージで正社員じゃないことを選ぶと後悔するケースもあるので注意が必要です。
ここでは、正社員にこだわるメリット・デメリットを紹介します。
ぜひ最後まで読んで、ご自身に合う働き方を見つけるための参考にしてください。
正社員じゃないとだめ?正社員にこだわる必要性
- 収入が安定している
- 昇給や賞与、退職金がある
- 福利厚生が充実している
- 幅広い業務を行いキャリアアップしやすい
- 社会的信用が得られる
このように、正社員として働くと多くのメリットがあります。
安定した収入によりローンなども組みやすく、社会保険加入で健康面でも安心です。
責任のある業務につくことでキャリアを積むこともできます。
ですが、最近では社会情勢の変化もあり、昔ほどこれらのメリットを感じられなくなってきました。
厚生労働省の令和5年就労条件総合調査の、退職者1人平均退職給付額の退職給付制度計を見ると1,896万円となり、平成30年の調査の1,983万円からやや下がっていることがわかります。(※1)
正社員のメリット・デメリットをしっかり理解した上で、自分に合った働き方を選ぶことが大切です。
(※1)厚生労働省 令和5年就労条件総合調査『(3) 退職給付制度の形態別退職給付額(定年退職者) 』
正社員じゃなくていい!正社員にこだわらなくていい3つの理由
これまでは「正社員の方が有利」と感じる人が多くいましたが、現状では「正社員じゃなくてもいい」と考える人も増えています。
働き方改革で副業が認められたりコロナ禍でリモート化が進むなど、いろいろな働き方ができるようになったこともあるのでしょう。
優良企業に就職すれば安泰という時代ではなくなり、会社のために働くより自分を大事にする傾向があります。
ここでは、正社員にこだわらなくてもいい3つの理由を見ていきましょう。
理由①正社員でも安定が保証されなくなっているから
昨今は終身雇用制度や年功序列制度の崩壊により、「正社員=安定」ではなくなってきています。
不景気でボーナスがカットされたり、入社してから何年経っても一向に給料が上がらないケースもありますね。
昔のように、どんな会社でも正社員の方が優遇されるという世の中ではありません。
安定しているからと正社員にこだわっている人は、安定が保証されないのであれば正社員にこだわる必要はないでしょう。
理由②働き方への意識が変化しているから
昨今では、国も推奨しているように、ワークライフバランスを意識する声が大きくなってきました。
簡単に説明すると、ワークライフバランスとは多様な選択肢、多様な働き方の可能性を広げることで、よりよい生き方を選択できる、仕事と生活のバランスの調和とれた生き方のことです。(※2)
仕事と生活の調和を目指す社会へと移りゆくなかで、時間やお金の面から正社員にこだわる必要がなくなっています。
たとえば、時間。
パートタイマーや派遣社員は、正社員と比べて労働時間が短く、プライベートの充実が図りやすいでしょう。
お金の面でも、正社員じゃない働き方を支援する動きが出てきました。
大手小売のイオンリテールは、2023年に一部パート社員と正社員の待遇の差をなくす方針を発表しています。(※3)
正社員じゃなくても、同等に稼げる時代になってきているのです。
「豊かな人生設計を描くには」を、働く側も企業側も考える時代に変わっているため、正社員にこだわる必要がなくなっているのです。
(※2)「仕事と生活の調和」推進サイト
(※3)Yahooニュース『イオンが「正社員」「パート」同じ給与水準に……40代女性「みんなが望んでいる」 専門家「他の企業に広がる可能性も」』
理由③働き方が多様化しているから
働き方が多様化していることも正社員にこだわらない理由です。
副業OKの会社が増えたため正社員のまま副業したり、フリーランスで働く人もいます。
ウーバーイーツのように、フリーランスで単発の仕事を請け負うギグエコノミーも新しい働き方ですね。
今の社会ではさまざまな働き方の選択肢があり、知識やスキル、稼ぐ力があれば個人でも稼げます。
「正社員より稼げる」「正社員じゃなくてもいい」という考えになり、自分に合った働き方を選ぶ人が増えてきているのです。
正社員に向いている人の特徴
- 毎月安定した収入を得たい人
- 嫌な仕事でもやり遂げる忍耐力のある人
- 自分には稼ぐ力がないと感じる人
- 特にやりたいことが見つからない人
基本給で毎月一定の額は確保したい人は、正社員で働くメリットが大きいでしょう。
正社員になると周りの社員との協力が必要ですが、やりたくない仕事や社員同士の意見の食い違いもあります。
苦手なことでも我慢できたり周りに合わせる協調性も大切です。
今は「特別なスキルがない」「やりたいことがない」という人は、正社員になって働きながら見つけていくこともできます。
自分には才能がないと悩む方は、こちらの記事をチェックしてみてください。
正社員にこだわる必要がない人の特徴
- やりたいことが明確な人
- 自分の力で稼ぐことができる人
- 仕事とプライベートの切り替えができる人
- ルールや慣習に縛られず自由に働きたい人
正社員でない場合は、働き方の制限がないのでやり方次第で高い収入を得る可能性もあります。
オンオフの切り替えがうまい人ほど時間を有効に使えるので、充実した働き方ができますよ。
決められたルールに従うことが苦手でもフリーな立場なら関係ありません。
目標や夢を持ち、自ら行動を起こせる人なら正社員にこだわらなくても稼ぐことができます。
こちらの記事に稼ぐコツをまとめているので参考にしてください。
正社員にこだわらずに働く際の注意点
フリーで働くと福利厚生が手厚い正社員のようにはいかず、収入面でも不安な部分もあるはずです。
何もかもが自分の責任になるのでしっかり考えておきましょう。
ここでは、正社員にこだわらない働き方を選び後悔しないために、注意点を紹介していきます。
注意点①十分な社会保障を受けられない可能性がある
会社は正社員雇用にあたり、健康保険/厚生年金保険/雇用保険/労働保険に加入義務があります。
正社員はもちろんのことパートやアルバイト社員でも保険料は会社側からの負担があり、賃金からの天引きでスムーズに支払えるのがメリットです。
ですが、フリーランスの場合は全て自己負担になり、自分で保険に加入しなければいけません。
雇用保険と労災保険に加入できない分、仕事が減ったりけがで働けないことを見越して貯金をするなど、日頃から備えておくことが大切です。
注意点②収入が安定しない
正社員にこだわらなければ、決まった収入しか見込めない正社員とは違い収入を増やすことができます。
自分の思い通りに働けるため、工夫や頑張り次第では正社員の何倍も稼ぐことが可能だからです。
その一方で、仕事がなく収入につながらない可能性もあります。
収入の不安定さから普通の会社員に比べ社会的信用が低いケースが多く、ローンが組みづらく苦労することもあるでしょう。
注意点③自分で行動しないとスキルアップできない
正社員になると入社すぐから研修が始まり、働き続けるうちにさまざまな教育を受ける機会が設けられます。
会社が用意してくれたプログラムで学べば、受け身の姿勢でもスキルアップのチャンスを得ることができますよ。
一方で得意なことを活かしてフリーランスの仕事をしている人は、勉強する時間を自分で作りだす必要があります。
セミナーや書籍を探したり、知人を訪ねたり、正社員ではない働き方をするなら自分から行動することが大事です。
「収入を上げたい」「もっとスキルを磨きたい」と考えたときに、行動できる力がない人は注意しましょう。
行動力を鍛える方法をこちらの記事にまとめました。
まとめ
この記事では、正社員にこだわる必要性や正社員じゃなくてもいい理由について紹介しました。
最後に簡単にまとめます。
- 正社員は安定した収入や社会保障があり社会的信用が高い
- 稼ぐ力はないが忍耐力や協調性のある人は正社員に向いている
- 目標があり自由に働きたい人は正社員じゃなくていい
- 正社員にこだわらないなら働けないときのために備えが必要
- 正社員にこだわらないなら向上心を持ち積極的に学ぶことが大事
働き方が多様化してもまだまだ正社員にこだわる人も多く、企業にとっては必要な人材です。
ですが、現実には正社員じゃなくても成功する人が増えていて、どちらが良いかは人によって違うので自分を活かせる働き方を選ぶことが重要になってきます。
ぜひこの記事を参考にして、ご自身に適した働き方を見つけてください。