断り上手な人とわがままな人はココが違う!やりたくない仕事を断る4ステップ
- やりたくない仕事ばかりが回ってきて辛い!
- やりたくない仕事を断るのはわがまま?
- 嫌な仕事を上手に断る方法が知りたい!
会社や職場環境に対して不満があってもなくても、やりたくない仕事は少なからず回ってくるものです。
ですが、やりたくない仕事を引き受け続けていると、ストレスが溜まってしまいますね。
だからといってそう簡単に仕事を断ることができないため、悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。
そんなやりたくない仕事を断れずに悩んでいる人のために、この記事では上手に断る方法を例文付きで紹介しています。
この記事を読めば、やりたくない仕事をうまく回避するポイントが分かりますよ。
職場関係を良好に保ちながらも、しっかりと嫌な仕事を断るコツを習得しておきましょう。
断り上手な人とわがままな人の明確な違いとは?
断り上手な人と、わがままな人の違いは相手への尊重があるか、ないかです。
断り上手な人は、「やりたくない仕事だ」という自分の感情や意見を尊重しつつも、周囲の人の感情や要求にも配慮しながら伝えられます。
わがままな人は、「やりたくない仕事を断りたい」という自分の欲望や要望を中心に考え、仕事を依頼した相手の立場に配慮することなく、一方的に自分の意見を伝える人です。
仕事を断るとき、自分中心の意見をただ相手に伝えるだけだと、嫌な印象を与えてしまいます。
嫌な印象を一度でも与えてしまうと職場のチームワークを乱してしまったり、仕事を依頼してもらえなくなったりと、仕事上の人間関係が悪くなる可能性が高まりますよね。
どのような事情があるにせよ、仕事を断るときは、仕事の依頼者に対して最大限の配慮が必要です。
【例文つき】やりたくない仕事・嫌な仕事を断るための4つのステップ
やりたくない仕事を断るときには、自分の意見や感情だけでなく、依頼者や職場の状況にも配慮することで影響を最小限にできます。
では実際に仕事を断るときの例文と、上手な断り方を解説していきます。
それぞれのステップを詳しく解説していきましょう。
上司:「この仕事お願いできる?」
自分:『分かりました。一度内容を確認させて頂いてよろしいですか?』(ステップ①)
上司:「もちろん。引き受けてもらえるかな?」
自分:『先ほどの案件、お話いただきありがとうございます。』(ステップ②)
自分:『ですが実は現在進めている案件の納期が今週末となっており業務が立て込んでおります。今新しい案件をお引き受けすると、どちらも期日に間に合わなくなりそうです。そのためそのため大変光栄なお話なのですが、今回はお引き受けできません。』(ステップ③)
上司:「そうだったか。」
自分:『一つご提案なのですが、この仕事であればBさんが以前同じような案件を引き受けてくれたことがあるので、Bさんに依頼してみてはいかがでしょう。』(ステップ④)
上司:「そうだな、それならBさんに依頼してみるよ。」
ステップ①依頼内容をしっかりと理解する
まずは、頼まれた仕事の内容を精査し、自分の現在の状況と照らし合わせた上で返答しましょう。
忙しいからと言って内容を確認せず即答で仕事を断ると、自分の状況を理解してもらえず、ただ仕事に対する意欲がないものと受け取られてしまうからです。
精査せずに仕事を引き受けてしまうと、他の業務と重なり期日に間に合わないことに気が付くのが遅れたり、自分のキャパを越えた仕事で思うように進められなくなったりする可能性も出てきますよね。
そうなると、会社や職場に迷惑をかけることになります。
断るか断らないかに関わらず、仕事内容を精査せずに即答してしまうと、自分の評価や相手からの信頼を下げることにつながりますよ。
トラブルを避けたり自分の信用を落とさないためにも、依頼された仕事の内容は必ず確認してから返答しましょう。
ステップ②感謝の気持ちを伝える
次に断る前に、依頼してくれたことへ感謝の言葉を添えましょう。
断るということだけでも、相手に不快な印象を与える可能性があるからです。
仕事を依頼した人はあなたにお願いするまでに、内容を精査し誰が適任かを見極めるなど、時間を費やしています。
ただ一言「できません」で済ませてしまうと、依頼者の時間や労力が無駄だったと伝えているようなもので、相手はいい気持ちはしませんよね。
些細な気持ちの積み重ねで、職場関係は悪化に至ることがあります。
やりたくない仕事を振られたときでも、一度、相手の気持ちを受け止めることが上手に断る第一歩です。
ステップ③仕事を引き受けられない理由を明確に伝える
次に曖昧な表現や嘘を避け、しっかりと理由をつけて断りましょう。
理由を正しく理解してもらえなければ迷惑がかかったり、時には仕事に対して不誠実だと受け取られてしまったりして誤解が生じてしまいます。
「できないかもしれない」と伝えると、Noの意思が伝わりにくく、「じゃぁ、できそうなら、よろしくね」と仕事を振られてしまうケースもありますよ。
「現在の仕事の納期が●月●日なので同時には引き受けられない」と伝えると、「断り」の意思がはっきり伝わり、加えて「できない理由」も明確なので相手が納得しやすくなります。
理由を伝えなければ、ただ仕事をやりたくない人だと受け取られても仕方ありません。
自分の評価を守るためにも、理由を正しく伝えるようにしましょう。
ステップ④代替案を提案する
断ったら、最後に提案をしましょう。
仕事を断るということは、依頼者は新たに人選したり、依頼したり業務が増えるということだからです。
代替案を伝えることで、ただ断るだけよりは、相手への配慮や仕事に対する誠意が感じられるため印象が良くなります。
適任を伝えたり、期日の変更を申し出てみたり、代替案は状況に応じて考えましょう。
提案できることがないかも考えてから返答すると、相手にかける迷惑を最小限にできます。
会社の中でうまく仕事をしていくためには、周りへの配慮や他の人の立場にたった助言やアドバイスをすることも必要です。
こちらの記事では、周りに流されてばかりで仕事をうまく断れない人のために性格の直し方を紹介しているので、あわせてお読みください。
【ケース別】やりたくない仕事を断るときのポイントを解説
やりたくない仕事を断るときの言葉選びは基本は同じです。
ですが立場や環境によっては、同じ仕事でも引き受けた方がいい場合や、断る理由を伝える必要があります。
今回は3つのケースで、断るときのポイントをみていきましょう。
ケース①新人がやりたくない仕事を断る場合
新人の頃には、やりたくないと感じる仕事が次々回ってきます。
ですが、やりたくない仕事を全て断っていては、自分の成長はありません。
働き始めたばかりだと多くの業務が初めてのことなので、不安に思う気持ちは当然です。
新人の場合は、やりたくないと感じる仕事を断る前に、なぜやりたくないと感じるのかを整理し、不安や疑問に思っていることを相談や提案を受ける形で伝えることが大切ですよ。
- 現在別の案件も依頼があるのですが、どちらを優先して進めるべきでしょうか。
- 今回の仕事の取引先とはまだ直接お会いしたことがなく不安なので、どのようにアプローチしたらいいですか。
あなたの現在の仕事と照らし合わせた対応策を考え、必要に応じて仕事の内容を検討してもらえるはずです。
ただし明らかに期日に間に合わない場合や、仕事の負担が増しストレスを抱え始めているような場合には、新人であっても断る権利はあります。
現在の状況を正確に伝えて、理解を得られるように断りましょう。
ケース②パートがやりたくない仕事を断る場合
パートの場合は、フルタイムで働いている人に比べると時間などに制限があります。
働き始めに会社や上司にあなたの働き方を明確に伝えておくと、仕事を断るときに理解を得やすくなります。
- 申し訳ありません。デイサービスの送迎時間の関係で残業は難しいです。
- 子どもがまだ幼く体調不良を起こすなどでお休みすると、取引先に迷惑がかかる可能性があるため、申し訳ありませんが大きな仕事は今は引き受けられません。
自分の都合ではどうにもならないことを伝えると断りやすくなりますよね。
トラブルを避けるためにも「何時以降の残業不可」「いずれは正社員希望のためスキルアップしたい」など、事前に現在の自分の状況や今後の展望を具体的に伝えておくと安心です。
自分の状況や立場を理解し、仕事を依頼する前に考慮してもらいやすくなりますよ。
ケース③フリーランスがやりたくない仕事を断る場合
フリーランスの場合は、仕事の選択次第では今後の仕事にも関わってきます。
期日は守れるか自分のスキルに見合う仕事なのかなど、依頼内容をしっかり吟味してから引き受けるかどうかを決めましょう。
- 恐れ入りますが、現在他の仕事があり、貴社の仕事を引き受けられません。
- 申し訳ありませんが、私の仕事は●●向けの物で今回ご依頼頂いたお仕事は方向性が違うため、お引き受けすることができません。
仕事を断ると、「今後仕事を貰えなくなってしまうのでは」と感じるかもしれません。
ですが期日に間に合わなかったり、自分の分野とは違う依頼と分かっていて引き受けると、思うように進まず依頼者に迷惑をかけてしまったりするなどの問題が出てきます。
引き受けたのに不誠実な仕事をしては、結果的に仕事を失ってしまいますよね。
フリーランスの場合は、仕事を請け負う前に仕事の方向性や指針を明確にしておくと上手に断れます。
メールでやりたくない仕事を断るときのポイント
メールであっても直接仕事を断る時とステップ「感謝/断る理由/代替案」は同じです。
今回は期日に間に合わない仕事の依頼をお断りする際の例文でポイントを説明しましょう。
いつも大変お世話になっております。仕事をご依頼頂き誠にありがとうございます。
さて今回ご依頼の件ですが、大変申し訳ございませんが他のご依頼と期日が重なっており、お引き受けすることができません。
1週間程度期日に猶予を頂けるのであれば、誠心誠意お引き受けさせていただきます。ご希望に添えず申し訳ありませんが、ぜひご検討いただけたらと思います。
メールでお断りする際のポイントは2点です。
ポイント①気持ちを言葉にのせて書く
お断りや謝罪をメールで行うときには、言葉選びにはより注意を払う必要があります。
文字のみでは感情が伝わりにくく、冷たい印象を与えてしまう可能性があるからです。
「お引き受けできません。」など断りの一文だけでは、断られたことだけがダイレクトに伝わってしまいますよ。
断りの一文の前に、相手の気持ちを汲み取るひと言を付け加えるだけでも、印象は変わります。
メールで仕事を断るときは「ご希望に添えず申し訳ありませんが」「ありがたいお話ではございますが」など、相手への配慮の言葉を添えるようにしましょう。
ポイント②関係性を保てる言葉で締める
仕事の機会を一度失うと、印象次第では仕事を依頼してもらえなくなってしまうかもしれません。
今回の依頼に対しての感謝の言葉や、次の依頼を待っていることを伝える言葉は大切です。
関係が途切れてしまっては今後の経営にも関わってきてしまいます。
「またのご依頼をお待ちしています。」「こういった内容の仕事であればお待ちしています。」など、関係性を保てる言葉で締めくくるようにしましょう。
やりたくない仕事を引き受けると生じるリスク
無理をしてやりたくない仕事を引き受け続けていると、ストレスが溜まったり仕事に対するモチベーションは下がってしまいます。
やりたくないと感じる仕事は、その他の仕事に比べて思うように仕事を進められず、自分の会社での評価の低下につながることもあるでしょう。
そうなればさらにモチベーションは下がり、やりたくない仕事が増えるという悪循環に陥ってしまうのです。
自分を守るためにも、時には仕事を断る勇気を持たなくてはいけません。
向いていないと感じる仕事を続けるリスクについては、こちらの記事で対処法を詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください。
やりたくない仕事を引き受けるメリットもある
やりたくないと感じる仕事は、捉え方次第ではスキルアップやキャリアアップのチャンスでもあります。
やりたくないと感じる仕事の原因は、知識や経験不足による業務に対して不安であることが多いからです。
「やったことがないから、やりたくない」と断り続けては、やりたくない(やれない)仕事が増えていくばかりですね。
スキルや経験不足に対する不安感は、自分で勉強をしたり、経験を繰り返すことでしか払拭できません。
自分の将来のためにも必要な仕事だと思えば、やりたくない仕事をプラスに考えられますよね。
やりたくない仕事を引き受けることは、知識や経験を身に付けるきっかけです。
やりたくない仕事が回ってきたときには、なりたい自分を実現するために必要な仕事かどうかで考えてみてください。
その仕事をやり遂げたときにはきっと自信になりますよ。
まとめ
この記事ではやりたくない仕事を断るポイントについて解説してきました。
- やりたくない仕事を上手に断る人は、依頼者へ配慮し伝えられる人
- 仕事の依頼を引き受けるかどうかは即答せず、仕事内容を正確に把握した上で断る
- やりたくない仕事を断るときには、理由を明確にした上で、代替案を用意するなど依頼者への配慮をする
- やりたくない仕事が回ってきた時には、自分の経験やスキルアップに必要かどうかも考慮してから断るべき仕事なのかを判断する
- やりたくない仕事を引き受け続けているとモチベーション低下や心身の不調に繋がることもある
やりたくない仕事を断るときは、仕事の依頼者への配慮を忘れず明確な理由を伝えれば必ず理解してもらえます。
この記事を読んでやりたくない仕事を上手く断る方法を習得し、あなたらしくイキイキと働きましょう。