見栄を張らない人の特徴とは?見栄っ張りを直す4つの方法
- つい、見栄っ張りなことを言ってしまった!
- 本当は精一杯なのに、余裕のあるフリをしてしまう
- 人に自分の弱い部分を見せられない・・・
「無理に見栄を張っても疲れてしまう」と頭では分かっているのに、つい強気な発言や気丈に振る舞ってしまう人もいますよね。
見栄を張ると、コミュニケーションが取りにくくなったり、周囲から誤解される可能性が高まってしまいます。
そこで、この記事では、見栄っ張りを直す方法について解説していきます。
見栄を張らないためには、ありのままの自分を認め、自信を持つマインドが大切です。
自分自身を受け入れ、ポジティブにとらえることで、見栄を張らなくてもよい自分を見出しましょう。
なぜ疲れると分かっているのに見栄を張ってしまうのか?
見栄を張ってしまう心理の裏側には、劣等感やプライドが隠されています。
「自分を大きく見せ、周囲に認めてもらいたい」という気持ちを、見栄を張ることで表現してしまっているのです。
ここからは、疲れると分かっているのに見栄を張ってしまう理由について、詳しく見ていきます。
見栄を張ってしまった瞬間の自分を思い返しながら読み進めてみましょう。
理由①劣等感や自信のなさから
自分に自信がないことを隠すために、見栄を張ってしまうことがあります。
見栄を張ることで、周りに対して劣等感を感じていることを悟られなくて済むと考えてしまうからです。
たとえば、ずっと欲しかった10万円の時計をコツコツ貯金して買ったのに、「フラッとお店に立ち寄ったときに買っちゃった!」と言ってしまった経験がありませんか。
見栄を張った裏には、「周囲より金銭的に劣等感を抱いていることを悟られたくない」という気持ちが隠されています。
見栄を張ってしまう人は、無意識に相手と比較して自分が劣っていると感じてしまっています。
まずは他人と比較せず、自分の行動だけを見つめ、行動に自信を持つ心が大切ですね。
人と比べないためのマインドについては、こちらの記事を参考にしてください。
理由②誰かに認めてもらいたいから
「この人は特別な人なんだ」と相手に認められたり、注目されたいと思う気持ちも、見栄を張る理由です。
自分が特別な存在だと認識されることで、一時的な優越感を味わおうとしてしまいます。
たとえば、お金に余裕がなくても、仲のいい後輩を飲みに連れて行くことで、後輩は「いつもおごってくれて、余裕のある先輩」と慕ってくれることを想像する人もいるでしょう。
自分を大きく見せることで認めてもらおうとすることも、見栄を張ってしまう原因です。
理由③プライドが高いから
プライドが高く、常に他人と比較して優劣をつけている場合も、見栄を張ってしまいます。
プライドの高い人は、勝ち負けへのこだわりが強く、自分の実力以上によく見せようとしてしまうからです。
たとえば、ヒット商品の開発会議に少し参加しただけなのに、プライドが高い人は「あの時は●●で、開発には苦労した」と、あたかも自分が開発に大きく関わっていたかのように振る舞ってしまいます。
また、自分の意見が正しいと思っているため、意見を曲げられず、訂正や謝罪を「負け」と判断してしまう癖があります。
プライドが高い人は、相手に見下されたくない、相手に認めてもらいたいと、常に他人の軸で自分を見つめているので見栄を張ってしまうのです。
見栄を張らない人の5つの特徴
見栄を張らない人は、常に自分軸で考えや行動ができ、良い意味で周りの目を気にしません。
誰かと比べて短期的に一喜一憂するのではなく、長期的な目線で意思決定ができるので、自分自身を受け入れるのが上手だからです。
ここからは、見栄を張らない人の特徴を5つ紹介します。
見栄っ張りを直すには、まずは見栄を張らない人のマインドを学びましょう。
特徴①周りの評価を気にしない
見栄を張らない人は、他人軸ではなく自分軸で物事を考えられます。
自分軸の人は周りの評価が気にならないため、常に自然体で自分の気持ちを表現できるからです。
自信のなさを取り繕おうとしたり、嘘や誇張をしたりしないので、受ける側も嫌な気持ちがしません。
他人の反応を不安に思う気持ちは一旦置いて、まずは自分の本音を素直に表現できることで、見栄を張って取り繕う行動を回避できるでしょう。
本音の言える人間関係の構築方法については、こちらの記事をご覧ください。
特徴②無駄な競争はしない
見栄を張らない人は、自分軸がしっかりあるので、他人との無意味な競争をしません。
できないことは「できない」、知らないことは「知らない」と素直に言え、教えてもらおうとする謙虚さを心得ています。
同じ会社の中でも異動をすれば、最初は知らないことばかりで、年下だろうがその部署に長くいる人に仕事を教えてもらわなければいけませんよね。
見栄を張る人は、「前の部署ではこうだったから」など自分の理屈を押し付け、自分より下だと思っている相手に指摘されることを嫌います。
見栄を張らない人は、他人の土俵では勝負をしないため、分からないことを恥じることなくきちんと教えてもらう意思が示せ、人間関係も円滑です。
特徴③身の丈に合うものを身につけている
見栄を張らない人は、身なりにも素直さが現れます。
身につけているものの価値が、自分の価値だとは思っていないからです。
仮にブランドものを持っていたとしても、自分の気持ちやこだわりのひとつであって、ブランドものを持つ自分に価値を見出しているわけではありません。
自分が良いと思うものは何かをしっかり見つめ、ぶれない自分を大切にすることで、見栄を張ることから自分を解放しましょう。
ぶれない人の自分軸の作り方については、こちらの記事も合わせてご覧ください。
特徴④論理的に物事を考える
見栄を張らない人は、他人の意見に流されることなく、物事を論理的に考えます。
自分軸がはっきりしているため、他人を介入させず筋道を立てられるからです。
周りの感情に流されて、他人の顔色ばかり伺っていては、その場を取り繕ったとしても、長続きしません。
他人を介入させない自分の意思や考えをしっかり持ち、誠意を持って説明することで、相手も理解を示してくれます。
見栄を張らない人は、思考の組み立て方に一貫性があり、伝えたいことをしっかりと伝えられるのも特徴です。
上手な意思の伝え方については、こちらの記事もあわせてご覧ください。
特徴⑤信頼感がある
見栄を張らない人の言葉や行動は、素直で嫌味がないため、周囲から信頼されます。
たとえば同じ部署の先輩が、部長にはニコニコしてご機嫌を取っているのに、何が気に入らないのか自分にだけ冷たく接してきたら、その人のことを信頼するなんてできませんよね。
見栄を張らない人は裏表がなく、誰にでも同じ態度で接します。
自分軸があるからこそ、道徳的でまっすぐに行動できることで、周りから頼りにされ、信頼される人物になれるのです。
見栄っ張りを直す4つの方法
見栄っ張りを直すには、客観的に自分を見つめ直し、他人と比べることなく自分の行動にポジティブになる必要があります。
劣等感や嫉妬、無意識に相手の上に立とうとする思考は、見栄を張る原因になるとお伝えしましたね。
ここからは見栄っ張りを直す方法を4つ紹介します。
自分と他人の価値観を認め、それぞれを肯定的に捉えるマインドを身につけましょう。
方法①見栄っ張りを自覚する
見栄っ張りを直すときは、自分がどんなときに見栄を張ってしまうか思い返し、自分が何に対して相手と比べてしまうのかを知りましょう。
自分が見栄を張っている部分を自覚することで、意識的にやめようと心がけたり、原因を考えたりできます。
自己分析をする際は、過去の経験も踏まえて客観的に分析するのがポイントです。
たとえば、職場の同僚が同窓会に行った話をしたときに、「俺も●●大学出身だからさ、この間も不動産屋の社長やってる奴がさ〜」と見栄を張ってしまったとしましょう。
相手と比べてしまっている部分は学歴であり、過去に高校受験で挫折をし、一生懸命勉強したことにプライドがあることに気がつきます。
勉強を頑張った自分を誇るときは見栄を張ってしまうことがあると自覚できれば、相手を下げる言い方をしてしまう自分にストップをかけられますね。
見栄っ張りを自覚するには、ときにコンプレックスや苦い経験を思い出さなければならないこともあります。
嫌なことを思い出すのは辛いですが、そうやってまず自分と向き合うことができたことを褒めてあげてください。
自分と向き合い、理解することで意識を変える努力をしましょう。
方法②物事を肯定的にとらえる
物事をポジティブに捉えることで、見栄を張る必要がなくなります。
劣等感などのネガティブな感情からうまれる見栄を、ポジティブに変換し、自分の自信として認めていきましょう。
- 「友達が少ないのがコンプレックス」→「狭く深い付き合いができる」
- 「知り合いは多いが深い付き合いのできる友達がいない」→「誰とでも話せてフットワークが軽い」
- 「長続きしない性格で転職を繰り返している」→「切り替えが早く視野が広い」
このように、自分の考え方次第で、何事もポジティブにもネガティブにも捉えられます。
見方を変えることで、見栄を張るために嘘をついたり無理する必要がなくなるため、張り詰めた気持ちもやわらぐでしょう。
自分をポジティブに捉え、見栄を張らなくても良い考え方を身につけることが大切です。
方法③自信につながる成功体験を増やす
小さな成功を積み上げることで自信がつくと、見栄を張らず自然体になれます。
自分に自信が持てるような成功体験をコツコツ積み上げていきましょう。
たとえば、小学生が跳び箱の練習をするときも、まずは低いところから跳べる感覚をつかみ、跳べた自分に自信がつくことで、夢中で5段、6段と挑戦を繰り返します。
最初は小さな成功でも、自分が認めることで次につながり、自信を高めていくことは、どんな経験にも共通するプロセスです。
努力を積み重ねた自信があれば、自分の揺るがない軸となり、見栄を張る必要もなくなるでしょう。
方法④真似をする本質を考える
なりたい自分になるために憧れの人の真似をして、見栄を張っている人もいますよね。
「この人みたいになりたい」と、無理にその人の真似をして見栄を張っているなら、その人の行動の意味を考えましょう。
真似をするとは、単に同じ行動をするのではなく、その人の行動の裏にある価値観を真似することを意味するからです。
たとえば自分が新人のころから憧れている先輩の真似をして、後輩に気前よくおごってみても、「ただの都合の良い先輩」として見られてしまい、見栄っ張りな自分に疲れてしまうでしょう。
あなたが先輩に憧れた理由は「おごる」という行為を通して、「楽しい時間や新しい気づきをくれた後輩への感謝の気持ち」を伝えてくれ、気持ちが伝わったからではないでしょうか。
真似をするには、手段だけをコピーするのではなく、その人の価値観を知り、自分なりの考え方を持った行動を心がけましょう。
まとめ
今回は、見栄を張らない人の特徴や見栄っ張りを直す方法を紹介しました。
最後に、記事の内容をまとめます。
- 見栄を張ってしまうのは、他人に対する劣等感や、誰かに認めてもらいたい気持ちから、自分を大きく見せようとするため
- 見栄を張る人はプライドが高く、他人軸で自分を見つめている
- 見栄っ張りを直すには、他人の考えに振り回されることなく、自分の気持ちを素直に認めることが大切
見栄を張らない人は、自分軸がしっかりしていて、「人は人、自分は自分」と割り切ることが上手です。
見栄っ張りを直すには、自分の中の劣等感やコンプレックスに向き合う努力も必要なため、まずは「直そう」と思った自分を褒めることからはじめましょう。
自分の中で、少しずつ自分の考えや行動を認めることで、自信がつき、見栄を張る必要がなくなってきます。
いつも張り詰めて自分を大きく見せようと躍起になるより、リラックスして自分の意思に素直に行動できるあなたの方が、周りからもきっと輝いて見えることでしょう。