
ダメな自分を否定してしまう原因とは?ダメな自分を受け入れる方法を解説
- ダメな自分を受け入れられない心理とは?
- どんな自分でも認めてあげたい!
- ダメな自分を受け入れる方法を教えて!
自分のことが何となく好きになれない、と苦しんでいる人もいますよね。
ありのままの自分を好きになれるのがいいとはわかっていても、ダメな部分ばかりに意識がいき、自分を受け入れられずに悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、ダメな自分を受け入れられない心理や原因を解説します。
ダメな自分を受け入れるためのトレーニング方法も紹介するので、ぜひ最後までお読みいただき、自分を変えるヒントを得ましょう。
ダメな自分を受け入れることと自己受容の関係性とは?

自己受容とは、ネガティブ・ポジティブ・フラットなど、どんな自分でも認めて否定しないことです。
人には短所があり、不完全な自分でも受け入れるという考え方をします。
ダメな自分を切り離すのではなく「全部含めて、今の自分」と、肯定することにより自分を認められるようになりますよ。
自分自身を認め、受け入れることで、自信につながり自分を変える力もわいてくるでしょう。
たとえば「どうせうまくいかない」と避けてきたことでも、「失敗するかもしれないけどやってみよう」と捉えられるようになれば、挑戦するシーンが増えます。
ダメな自分を受け入れることは、どんな自分でも肯定できる自己受容のなかのひとつです。
ダメな自分を受け入れられない3つの原因

何でもできて輝いてる人を見ると、自分と比べてしまい落ち込むこともありますよね。
ダメな自分を知られたくなかったり、反対に自虐したりする人もいますが、なぜ素直に受け入れられないのでしょうか。
ここでは、ダメな自分を受け入れられない原因を解説します。
原因①完璧な自分じゃないといけないという思い込み
「ダメ」と自分を下げ、受け入れられない原因のひとつが、「完璧な自分じゃないといけない」という思い込みです。
「完璧な自分」を理想として頑張るのは悪いことではありませんが、余白がなくなってしまうと、自分を否定する原因となるので注意が必要ですよ。
たとえば何事においても0か100で評価・判断するクセがあると、「100点以外の自分=ダメ」と考えてしまい、「まぁまぁ」の自分を受け入れにくくなります。
完璧を目指して、過度に自分で自分をしばってしまうと、自分を認めたり、評価したりするのが難しくなってしまうのです。

原因②弱みやコンプレックスを認めることになるから
ダメな自分を受け入れるということは、自分の弱みやコンプレックスを受け入れるということです。
ですが自分の弱みやコンプレックスは、できれば目を背けたいと考える方もいますよね。
弱みやコンプレックスを認めるのが怖いということも、ダメな自分を受け入れられない原因のひとつです。
原因③自己防衛反応
「情けない」「未熟だ」と感じる自分を受け入れられないのは、自己防衛反応が原因でもあります。
自己防衛反応とは、心のバランスを保つための機能で、ストレスや不安を感じたときに辛さや恐怖から自分を守るための無意識の反応です。
たとえば、言われる前に自分から先に「私はここがダメなの」と言っておくことで、指摘させないのが自己防衛反応になります。
自分では自覚がなくても自己防衛反応が邪魔をして、ダメな自分を受け入れないようにさせているのです。

ダメな自分を受け入れる方法を4つのステップで解説

ダメな自分が嫌いで辛いと感じるなら、自分を認め、肯定してあげましょう。
ですが、自分を肯定できたとしてもそれだけでは現状は変わりません。
手順を踏んでしっかり自己受容すれば、自分の悪いところが良く分かり「自分を変えたい」という気持ちが生まれる可能性がありますよ。
ここからは、ダメな自分を受け入れる方法を紹介します。
- 【前提】「ダメな自分を受け入れる」は「そのままの自分でいい」ではない
- ステップ①生い立ちから現在までの自分を振り返る
- ステップ②自分のダメな部分を認識する
- ステップ③他人のダメな部分を受け入れる
- ステップ④ダメな自分を少しずつ受け入れていこう
【前提】「ダメな自分を受け入れる」は「そのままの自分でいい」ではない
「ダメな自分を受け入れる」というと、「そのままの自分でいい」つまり「変わらなくていいんだ」と解釈してしまいますよね。
ダメな自分に悩み苦しんでいる人は「自分を肯定すればこの苦しみから解放される」と考えてしまいますが、それは少し違います。
そのままの自分を受け入れるだけでは、「ダメな自分」が前提になってしまうからです。
ダメな自分でも大丈夫と思い込むと、辛さや苦しさを感じ続けることになり、生きづらくなる可能性もあるでしょう。
「ダメな自分を受け入れる」ということは、「今の自分の状態を理解すること」と捉えることが大切です。
ステップ①生い立ちから現在までの自分を振り返る
過去を振り返ることが、ダメな自分を受け入れるための第一歩です。
生い立ちから現在までの自分を振り返り、「自分はダメだ」と思ってしまう原因を分析してみましょう。
過去の経験や出来事は、今の自分の思考や行動につながっています。
たとえば、子供の頃から話を聞いてもらえずに育った人は「自分が何を言っても意見が通るはずがない」と諦めて、消極的になることが多いです。
もっとしっかり分析する必要はありますが、否定された経験や成功体験の少なさなどが原因で、「何をやってもダメな自分」と考えてしまっている可能性があるでしょう。
過去を振り返る際のポイントは、ノートなどに手書きで文字を残しながら進めることです。
頭の整理がつきやすくなり、連想ゲームのようにして思い出していくと忘れかけた記憶も見えてきたりしますよ。

ステップ②自分のダメな部分を認識する
「ダメな自分」と考えてしまう原因を探ったら、次に自分のダメなところをしっかりと認識しておきましょう。
ここでは、まだ自分のダメな部分を直そうとする段階ではありません。
今の自分が、自分のどんなところをダメだと思っているのか、事実を理解するだけで充分です。
「自分のダメなところ」で考えると曖昧さがあるので、自分が「どんな状況になったら辛いのか」「具体的に何があったら嫌なのか」などを、具体的に考えてみましょう。
たとえば、明日が期限の提出物ができていなくて辛いときは、まだ時間があるからと放っておいた自分が悪いですよね。
この場合の自分のダメなところは、「先延ばしグセ」だとわかります。
「ダメな自分」と考えてしまう原因と具体的なシーンや癖、習慣をしっかりと理解することで、自分を受け入れるためのベースをつくっておきましょう。
ステップ③他人のダメな部分を受け入れる
ダメな自分を深掘りしたら、受け入れることに慣れてみましょう。
自分のダメな部分はなかなか受け入れがたいものですが、他人のことは冷静に見れるので、ダメなところでも受け入れやすいです。
ムリして自分を受け入れようとする前に、他の人のダメなところを認める努力をしましょう。
より身近な人や好きな人のダメなところを受け入れられるようになると、「人はそもそも完璧ではない」「誰にでも欠点はある」と、考えられるようになりますよ。
他人が完璧でなくても許せるのに、なぜ自分には完璧を求めるのか、という気づきも得られるでしょう。
ついつい自分に厳しくしてしまう方は、こちらの記事を読んでみてください。

ステップ④ダメな自分を少しずつ受け入れていこう
受け入れることに慣れたら、ダメな自分を受け入れることを実践するのが最後のステップです。
ここまでのステップを進んでいくうちに、ありのままの自分を受け入れる思考が整っていきます。
ですが、すぐに全てを受け入れられるわけではなく、「やっぱり自分はダメだ」と落ち込むケースもあるでしょう。
そんな時は、「ダメな自分を受け入れたいと思う時点で、一歩進んだ」と考えてみましょう。
変わることを諦めたり納得がいかないけど受け入れるのではなく、ダメな自分を受け入れたいと思うところから一歩が始まります。
自分の「どこがダメなのか」「どうしてダメなのか」、焦らずに時間をかけて自分と向き合い、ゆっくりでいいので少しずつ自分を受け入れていきましょう。
ダメな自分を受け入れる感覚をつかむコツ

「ダメな自分が嫌だ!」となってしまうと、なかなか自分を受け入れるのが難しい方もいますよね。
そこで、ここではダメな自分を受け入れる感覚をつかむコツを紹介します。
コツ①セルフコンパッションを意識してみる
ダメな自分を受け入れる感覚を掴むなら、セルフコンパッションをおすすめします。
簡単に説明すると、セルフコンパッションとは、どんな自分にも優しく接することです。
たとえば、職場でミスをすると「本当に自分はダメだ」と辛くなりますが、同僚のミスには「難しい仕事なのによく頑張ったね」と、労うことができますよね。
セルフコンパッションの考え方では、自分に厳しくしたり批判するのをやめて、同僚にかけたような優しい言葉で自分を慰めます。
セルフコンパッションをするコツは、自分が自分の親友である、と考えることです。
親友を大切にするように自分に優しくできたり、思いやりを持てるようになりますよ。

コツ②ダメな部分を「正しさ」で判断しない
自分がダメだと思う部分は、ダメなことが正しいという前提で考えてしまいがちです。
ですが、自分が思う「自分のダメな部分」は、別の視点では良い部分に捉えることもできます。
たとえば、決断力がなく決めるのに時間がかかる自分がダメだと思っても、人の目には思慮深く軽はずみな行動をしない人と映りますよ。
どのダメが正しいのかは人それぞれに違うので、正しさだけで判断しないことがコツです。
まとめ
この記事では、ダメな自分を受け入れるためのトレーニング方法を解説してきました。
最後に簡単にまとめます。
- 自己受容でダメな自分でも認め肯定することで理想の自分に変わる力がつく
- 完璧を求めたり弱みを見せたくないと思うとダメな自分を受け入れられない
- 自己受容するときはダメな自分を前提にせず過去を振り返ることから始める
- 自分のダメな部分は誰もがダメと思う訳ではなく他人のダメな部分を受け入れることも大事
- 焦らずゆっくりダメな自分と向き合うと未来の自分につながる
ダメな自分が嫌いでも厳しくせずに、大切な人に接するように自分を優しい目で見ていくと、受け入れられるようになります。
自分を受け入れると、諦めていたことにでも前向きにチャレンジできる自分に変われるでしょう。


