理想の自分とは?なりたい自分になれないストレスを手放す5つのヒント
- 理想の自分をみつけたい!
- こうなりたいと強く願っているのに思うようにいかない・・・
- こんなはずじゃなかったのに、今からでもやり直せる?
理想の自分になるには、なりたい自分をはっきりイメージし、理想を着実に形にしていく努力が必要です。
頭ではわかっていても、理想の自分が見つからなかったり、理想と現実に大きなギャップを感じたりと、なりたい自分になれないことにストレスを感じる人もいますよね。
そこで、今回は理想の自分の描き方や、理想を叶える考え方を解説します。
理想を叶えた自分を具体的にイメージし、自信を持って夢へ向かう思考を身につけましょう。
そもそも「理想の自分」とは?
理想の自分とは、自分の価値観で思い描く憧れの姿のことです。
たとえば、下記の2つの「理想の自分」で考えてみましょう。
- 幼いころ病気で入院したとき、一生懸命治療してくれた医師にあこがれて医者を目指している
- 親に「あなたは勉強がよくできるから医者を目指しなさい」といわれ、医者を目指している
前者は自分の経験や感情がベースになっているため、自分が描く理想の自分ですね。
一方、後者は親の描く理想の自分です。
他人の意見や評価に影響を受けたままでは、上手くいかなくなったときに、理想の自分を見失ってしまうでしょう。
価値観とは、これまで育ってきた環境や経験、性格などから形成されますが、全く同じ価値観の人間は存在しません。
理想を思い描くときは、周囲に影響されず「自分はどうしたいのか」をしっかり見つめましょう。
良くも悪くも他人の影響を強く受け、理想の自分がに自身が持てない方は、こちらの記事もあわせて参考にしてください。
なぜ理想の自分を持つべきなのか?
- 自分の考えをポジティブにとらえ、いいところを伸ばせる
- 苦手なことも、乗り越えるべき壁ととらえ受け入れる
- 周りに影響されず、自分の気持ちに正直になれる
なりたい自分になるということは、自分を大切にすることです。
自分を大切にできる人は、基本的に自分の考えや気持ちに対し肯定的です。
良い点も悪い点もすべて含めて今の自分があることを十分理解しているため、周りの評価を必要以上に気にすることがなく、ストレスも少なくて済みます。
自分の気持ちに従って行動ができ、「やりたくないことはやらない」「プレッシャーに感じたら一旦やめてみる」など、切り替えも早くなるでしょう。
仕事や日常、どんな時でも周りに影響されず、自分らしく居続けられることが、理想の自分を持つべき理由です。
なりたい自分の引き寄せ方で迷った時は、ぜひこちらの記事も参考にしてください。
理想の自分になれなくて辛い・・・なりたい自分がイメージできない3つの原因
なりたい自分がわからない人は、無意識に自分の力を制限する考え方や行動をとっている可能性があります。
普段から他人の意見に左右されたり、心のどこかで「できるわけない」と、何事もはじめからあきらめてしまったりしていませんか。
ここからは、なりたい自分がイメージできない原因を解説します。
原因①他人を基準に考えている
他人を基準に自分の考えや行動を決定するクセがつくと、なりたい自分がイメージできなくなってしまいます。
理想の自分、なりたい自分とは自分の経験や感情、価値観をベースにイメージするものとお伝えしましたね。
「Aさんが良いと言っていたから」「何でもいいよ」など、行動や決定を他人に委ねる習慣がつくと、自分軸を見失ってしまうので、理想の自分もイメージしにくくなってしまいます。
他人と比較して理想をイメージするのではなく、自分のありたい姿を見つめることで、なりたい自分をイメージできるでしょう。
自分の判断に自信が持てず、周りの判断に頼ってしまいがちな人は、こちらの記事もあわせて参考にしてください。
原因②どこかで無理だと思っている
明確な理想をイメージしたつもりでも、どこかで「自分には無理だ」と思う潜在意識を抱えていることも原因となります。
潜在意識によるネガティブな想像は、自分の気持ちや行動にブレーキをかけてしてしまうからです。
潜在意識とは、過去の経験などによって蓄積された価値観や思い込みのことで、無意識とも呼ばれる心理のことです。
たとえば山登りがしたいと思っても、潜在意識に「自分にはできない」という気持ちを持っていると、「今は仕事が忙しいからしんどい」「そもそも体力がないからけがをしそう」など、できない理由を探してしまいます。
潜在意識によって、「山登りがしたい」という理想はできないイメージへとすり替わっていくのです。
理想を叶えるためには、まずは無意識におこなっているネガティブな思考から抜け出す必要があります。
「自分にはできない」と思う潜在意識を変える方法は、こちらの記事を参考にしてください。
原因③完璧主義で失敗が怖い
失敗を恐れ完璧主義にこだわることも、理想の自分がイメージできなくなる原因です。
完璧主義は、「こうでなければ認めてもらえない」と自分のイメージを縛りつけ、なりたい完璧な姿になれず苦しんでしまう傾向があります。
たとえば、子どものときにむずかしいテストで95点をとったとします。
自分は満足のいく点数だったのに、家に帰ると「どうして100点じゃなかったの」と言われてしまうと、自分の満足感より親に認めてもらえなかった気持ちのほうが勝って、どんどん理想が高くなり、叶わない状態に苦しんでしまうでしょう。
完璧主義は他人の評価がベースになっていることが多く、失敗によって評価が下がることを恐れ、自分のやりたいことに自信が持てず挑戦できなくなってしまいます。
他人の目を気にするあまり完璧な準備が必要と考えるくせがあり、なかなか行動に移せないのも完璧主義の特徴です。
完璧主義の人は責任感が強く、確実な仕事ぶりが高く評価される反面、高い理想を掲げるあまり成功のイメージを持つことがむずかしくなってしまうことを理解しておきましょう。
なりたい自分と、現実のギャップに悩んでいる方は、ぜひこちらの記事もあわせてチェックしてください。
なりたい自分になれないストレスを手放すための5つのヒント
なりたい自分になるためには、今の自分の気持ちや考え方を認め、無理なく前進するイメージを持つことが大切です。
理想を叶えるために自分を追い込んだり、目標に届かない自分を否定し続けることは、モチベーションを下げ、途中で投げ出してしまう結果を招いてしまいます。
ここからは、理想を叶えるための考え方のヒントを5つ紹介します。
不安や否定的な気持ちから抜け出し、理想に向かって前進しましょう。
こちらの記事で不安や否定的な気持ちから抜け出すための方法を具体的に解説しているので、あわせてご覧ください。
ヒント①ゴールに向かっていればOK
今はなりたい自分になれていない状態でも、理想に向かって着実に進んでいることに目を向け、前進している自分を認めてあげましょう。
第一歩を踏み出したスタート地点からこれまでの過程を見ることで、過去の自分より成長した部分に目を向けることができます。
人間の赤ちゃんが1人で歩けるようになるには、約1年の時間が必要です。
歩けるようになった地点から、初めて寝返りをした生後5ヶ月を見ると、これから歩くまでに1人座りやハイハイを覚えなければならず、まだまだこれからのように感じます。
しかし、生まれた日から見れば、首が座り、自分の意思で身体を自在に動かせるきっかけをつかんだことは、立派な成長ですよね。
スタート地点から現状を見つめ、ゴールに向かって成長できたことを実感すると、理想へのモチベーションとなり、よい結果を引き寄せられます。
理想の状況にないことを否定するのではなく、今日までしっかり前進している自分を認めましょう。
ヒント②今の自分は理想の自分だと意識する
「なりたい自分でないからダメ」と自分を否定せず、「なりたい自分に向かっている今の自分も理想の状態」という意識をしましょう。
ゴールに向かって前進している自分を認めることと同じように、なりたい自分へ向かう過程も立派な「理想の状態」です。
寝がえりのできない赤ちゃんが歩けないのは当然であるように、理想までの過程を飛ばしてゴールできることはまれです。
「できる」「できない」といった結果だけにとらわれていては、理想が叶うまでの過程でできない自分を否定し続けることになり、行動が消極的になってしまいます。
なりたい自分になるためには、過程も「叶えたい理想の一部」である認識が大切です。
ヒント③理想を追いすぎない
一つの理想を固定して追い続けるのではなく、自分の考え方や価値観を柔軟にとらえ、考え方が変わってきたと感じた場合は理想をシフトしていきましょう。
周囲の環境の変化や、年齢を重ねることで、人の価値観は自然に移り変わっていくものです。
自分の価値観や感情を許容することで、現在の自分に合った理想を思い描くとよいでしょう。
「人と接することが好きだから、営業職でトップを目指そう」と入社したけれど、5年勤めたころには「顧客のもっとこうだったらいいのにの声を聞くうちに、企画や開発で貢献したくなった」というように、自分の興味や関心が移り変わることがあります。
目標が移り変わった=前の目標を「あきらめた」わけではありません。
大切なのは、経験や理想を叶える行動の過程で新しい理想が見えてきて、「自分自身がステップアップした」ということです。
過去に掲げた一つの目標にこだわり過ぎず、自分自身の価値観や考え方を柔軟にとらえ、本当の理想を見つけましょう。
理想の自分の見つけ方については、こちらの記事もあわせて参考にしてください。
ヒント④言葉にして誰かに伝える
なりたい自分になれないと悩んだときは、理想を叶えた姿を具体的にイメージし、言葉にしましょう。
ただ頭のなかで思っているだけよりも、言葉で理想をより具体的にとらえたほうが、行動を起こせるからです。
たとえば、「いつかパン屋を始めたい」という理想を持っているとしたら、パン屋になった自分の未来をできるだけ具体的に誰かに伝えてみましょう。
ここでポイントなのは、言葉にするときに「誰かに伝える」ことです。
頭で考えたことを相手に伝えるには、思い描いた内容を整理しなければなりません。
誰かに伝えることは、単に言葉にする場合よりも詳細に想像する必要があるため、パン屋になった自分の未来をかなり具体的にイメージできます。
伝える相手も重要で、理想を叶える新たな気づきが得られる人がいいでしょう。
似たような環境で成功した人と話をしたり、専門的なアドバイスをもらえるキャリアコーチへ相談したりするのもおすすめです。
キャリアコーチングについては、こちらの記事に詳しく解説してあるので、あわせてご覧ください。
ヒント⑤なりたい自分像を具体的に描く
なりたい自分像は、理想を叶えるであろう年齢やその時の生活状況など、可能な限り具体的にイメージしましょう。
なぜなら、理想のシチュエーションが具体的になるほど、理想を叶えるための行動も具体的に決定していくからです。
先ほどのパン屋になりたい未来を、資金ベースでより具体的に思い描いてみましょう。
- 10年後、40歳でパン屋をひらきたいなら、開業に必要な2000万円のうち、自己資金として400万円をあと8年で用意したい
- そのためには、今月から月4万円の貯金をしよう
目標とする年齢や状況を想像すると、資金面だけでも上記のような目標を立てることができます。
行き当たりばったりで行動をするのではなく、理想を具体的に思い描き、目標やゴールを設定することで理想を叶えるための行動は加速します。
先ほど言葉で伝えると紹介したように、いつでも誰かに伝えられるくらい具体的に、理想の未来をポジティブに思い描きましょう。
まとめ
今回は、理想の自分を見つける方法について解説しました。
記事のまとめは以下の通りです。
- 理想の自分とは、自分の価値観で描くなりたい姿のことである
- 他人の言葉や評価を気にしたり、高い成果ばかり求めたりしていると、本当の自分の理想を見失ってしまう
- 理想を叶えるためには自分を肯定的にとらえ、理想への過程も、成功も失敗も、次へのステップとして受け入れる
- 理想へのポジティブなイメージを言葉にしたり、サポートをしてくれる人物に伝えたりして、具体化していく
- 自分を大切にできる人ほど、理想への考えがぶれず、理想を叶えやすい
なりたい自分になるためには、自分の価値観を大切にしましょう。
もしも自分の考えや、価値観に関して自信が持てないのであれば、自分を応援してくれる人や専門家に話を聞いてもらうと、感情が整理され、本当の自分の価値観に気が付くことができますよ。
理想をかなえた最高の自分の状態をイメージし、理想を叶える過程や目標を具体化させましょう。
なりたい自分になれないと悩んだ時は自分を大切にし、成功に向けた第一歩を踏み出す勇気を持つことが大切です。