なぜ理想の生き方と違いすぎる?現実と理想のギャップに悩んだときの対処法
- 現実と理想にギャップがありすぎてつらい・・
- 理想の人生への近づき方がわからない!
- どうして人は現実と理想のギャップで苦しむの?
人は誰でも多かれ少なかれ理想と現実のギャップを感じていますが、その差が大きくなるほど自己否定の気持ちが強くなり、苦しくなってしまいます。
それでは、そもそもなぜ人は現実と理想のギャップを感じるのでしょうか。
本記事では現実と理想のギャップの正体や、現実と理想のギャップを感じたときの対処法を詳しく解説しています。
理想の自分になるためにはどのように行動やマインドを変えるべきなのか、本記事を読み進めるとその答えが見えてきます。
現実と理想のギャップで苦しいと悩むのはどんな時?
思い描いていた理想の生き方や理想の人生とは遠い現実を生きている自分を変えたい、変わりたいと願っている人は多くいます。
現実と理想のギャップを感じるのは、他人と比べて焦っていたり、なにをやっても結果が出ないなど、自分のダメな部分や理由ばかりに意識が向いているからです。
特に、次の3つのケースにおいて、現実と理想のギャップを感じる人が多いです。
仕事やキャリアについて感じるギャップ
社会人経験のある人なら、入社前は希望に満ち溢れていたのに、いざ入社してみると業務に慣れるまで雑用を任されて「思っていたのと違う」と感じたことがあるのではないでしょうか。
自身のキャリアアップを目指して転職したものの、転職先では正当な評価を受けていないと感じたり、反対に自分のスキル不足を痛感することもあるでしょう。
これらは「リアリティショック」と呼ばれ、入社前に描いていた理想と実際に入社したあとの現実に差がありすぎて、戸惑いや喪失感を抱いている状態を指します。
リアリティショックが大きすぎると、仕事に対するモチベーションを失ってしまい、最悪の場合、退職してしまうこともあります。
仕事に向いていないと悩んでいる方は、ぜひこちらの記事も参考にしてください。
人間関係で感じるギャップ
仕事の配属先の同期と性格や価値観が合わない、周囲が年齢の離れた先輩や上司ばかりでリラックスをして話ができないときなどは、良好な関係が築きにくくなります。
同期が優秀で評価が高いと自分は能力が低いと落ち込んでしまい、余計にミスを重ねるなど、会社で感じる人間関係のギャップは業務にも影響する場合がありますよね。
私生活では友人や家族、パートナーと上手くコミュニケーションがとれないと、「気の置けない家族や仲間と過ごして癒されたい」といった理想の関係が構築されずにストレスが溜まってしまいます。
生活スタイルに感じるギャップ
「東京23区内のタワーマンションに住み、仕事終わりにはヨガや英会話などの趣味を楽しんで、週末はSNSで話題になったレストランを巡る」こんな生活を理想としている人がいたとしましょう。
しかし実際は2階建てのアパート住まいで、東京近郊から県を跨いで電車通勤をしており、趣味や食を楽しむ時間やお金の余裕がないとしたら、理想とかけ離れた生活に苦しくなります。
住む場所、食事、趣味や学びなど自分が思い描く理想の生活を送れていないときに、人は現実と理想のギャップを感じやすくなります。
現実と理想が違いすぎると感じる3つの原因
理想に近い現実を過ごせている人がいる一方で、多くの人は現実と理想のギャップに苦しんでいますが、両者には明確な「違い」があります。
現実と理想にギャップを感じるのは、「今」が見えていないからです。
次の3つの原因について、それぞれを詳しく見てみましょう。
原因①理想が高すぎる
理想が高すぎると、今の自分との乖離が大きくなり、ギャップを感じやすくなります。
たとえば、これまで走ったことがないのにフルマラソンに挑んでも、途中棄権してしまうのは目に見えていますよね。
フルマラソン完走者は、いきなり走って運良く完走できたわけではありません。
最初は1km走るのもつらかった状態から、毎日コツコツと走る距離を伸ばし、フルマラソンに挑んで目標を達成しています。
理想を立てるときも同じで、今の自分ができることから始め、段階を経ながら理想に近づくための道筋を考えることが大切です。
原因②行動する前から諦めている
仕事をバリバリできる人になりたい、人から羨まれる生活がしたいなど、曖昧な理想を掲げても、そのために具体的になにをすればよいのかわかりません。
結果的に「自分には無理」と諦めてしまえば、行動しなかった自分を否定的に捉えてしまい、理想の自分になれない現実の自分とのギャップを感じやすくなってしまいます。
しかし、根本的な原因はやるべきことが見えていない点にあるので、どう行動すべきかわかればギャップは小さくなるでしょう。
恐怖や不安を感じて、新しいことに挑戦することが苦手な人は、こちらの記事を参考にしてください。
原因③目標を細分化しすぎている
理想の生き方や理想の人生に近づくために、達成しやすい小さな目標をたくさん作る人がいます。
一見すると着実に理想に近づける方法のように思えますが、目標を細かく設定しすぎてしまうと、方向性や最終的なゴールを見失ってしまうことがあります。
小さな目標が多すぎると、大きな目標に到達するまでに時間や労力がかかりすぎてしまうのも、細分化のデメリットでしょう。
目標を細分化しすぎてしまうと、やがて自分が理想に近づいている実感がなくなり、現実とのギャップを感じてしまいます。
【対処法】行動編:現実とのギャップの正体を知って理想へ近づく方法
現実と理想にギャップが生じるのは、現状の把握と理想の設定、理想を実現するためのやり方が間違っているからです。
つまり、現実と理想のギャップは、ある意味で自分自身が引き起こしている状況といえるので、考え方ややり方を変えられれば実現可能な理想を手にできます。
具体的には次の4つの方法があるので、詳しく紹介しましょう。
理想の自分の見つけ方は、こちらの記事を参考にしてください。
方法①客観的視点を持つ
根が真面目で努力家な人ほど「こうあるべき」と高い理想を掲げてしまい、現実とはかけ離れた理想とのギャップに苦しむ傾向にあります。
たとえば、毎日仕事で残業をして帰宅が深夜に及んでいるのに、転職活動のための学びの時間を得られていないのは努力が足りないからだと、自分を責めてしまってはいないでしょうか。
勉強をしたくても時間的に厳しい現状に、まずは冷静に向き合う必要があります。
その上で、残業のない部署への異動を申し出るのか、そもそも取得したい資格は自分にとって無理なく挑めるものなのか、検討を行うのが良いでしょう。
理想と現実のギャップで悩んだときは、今の状況を客観的に分析すると、ギャップを小さくするための行動が見えてきます。
方法②ゴールを明確にする
理想の生き方や人生を、具体的に考えることも対処法です。
たとえば、仕事がバリバリできる人を理想としても、バリバリの部分が抽象的で具体性に欠けます。
これではどんな人を目指すべきなのか、いまいちはっきりと見えてきません。
それでは、「海外勤務を視野に入れ、TOEICで800点を取る」という理想ならどうでしょうか。
英語初心者であれば、まずはTOEIC400点を目指すところから始め、次に600点と段階を踏むことで、成功体験を積みながら最終的な目標となる800点を目指せますよね。
いきなり800点を目指すよりも現実的ですし、大きなギャップを感じずに理想へと近づけます。
理想と現実のギャップを縮めるには、明確なゴールを設定しましょう。
方法③マインドマップで状況を整理する
何にギャップを感じているのか、マインドマップを作り、整理するのも対処法です。
マインドマップとは、簡単にいうと頭の中の考えを放射状に可視化したものです。
たとえば、「夏」と聞いて思い浮かべる言葉を連想すると、「暑い」「ビール」「お盆の帰省」「プール」のような「夏」に関連した言葉が思い浮かびますよね。
「ビール」から「苦い」「から揚げ」「風呂上がり」など「夏」から離れた言葉も思い浮かびます。
こうした言葉の連鎖が脳内で起こってもすべてを把握するのは難しいですが、思い浮かべた言葉を図式にして見える化すれば、脳内を整理でき、必要な情報を選択できます。
現実と理想にギャップを感じやすい人ほど「自分には能力がないから」「誰にも認められなくてつらい」など、ギャップを感じる原因にばかり意識がいってしまいがちです。
マインドマップを作成し、自分の理想や状況を整理すると、具体的な対策や解決に向けた方法が見えてきます。
理想と現実のギャップを言葉にして整理することで、原因の分析や次の行動が見えてきますよ。
頭の中が整理ができないときは、こちらの記事も参考にしてください。
方法④健康的な生活を心がける
現実と理想のギャップを埋めるには、マイペースで規則正しい生活を送り、心身の状態が安定していることも欠かせません。
心身が健康だと、現実と理想にギャップがあっても、ポジティブな思考でいられるからです。
「現状では目標達成とはいえないけれど、自分なりにできることを頑張っている」「この部分はもう少し工夫したらもっと良くなる」など、自分を認めたり、行動に積極的になれたりしますよ。
一方でいくら高い目標を達成できていても、心身が健康的ではないと思考がネガティブに傾き、「もっとできるはず」「努力が足りない」と自己否定してしまいやすくなります。
理想と現実のギャップで考えこんでしまいがちなときは、軽い運動やストレッチなどを取り入れ、ストレスの少ない毎日を過ごしましょう。
【対処法】マインドセット編:現実と理想のギャップを感じたときの考え方
現実と理想にギャップがあるというと、なんだか悪いことのように思えてしまいますが、実はそうではありません。
理想と現実にギャップを感じたときは、自分の固定概念を変えるタイミングを得たと考えましょう。
現実と理想にギャップが生まれるのは、あなたが現状に満足しておらず、自分自身を成長させたいと願っているからです。
ギャップに気づけたということは、自分自身に足りていないことにも気づけているはずです。
気づきから行動へと移せれば、チャレンジの結果や新たに学んだことが経験になり、次はもっと良い方法を選択できるようになるでしょう。
理想と現実のギャップに悩み、成長していない自分が嫌になったときは、こちらの記事も参考にしてください。
理想=幸せではない!人は常に理想を追うものと心得よう
人は何歳になっても、一生成長し続けるといいます。
これは言い換えれば、ひとつの理想をクリアしても、ライフステージが変わればまた新しい理想が生まれ、理想を叶えるために努力を続けるという意味になりますよね。
人は、現実と理想にギャップを感じなくなるほうが稀であり、誰もがギャップを感じながら生きているということです。
ギャップを感じたら未来を憂うのではなく、今がどうあるのか、足元を見つめ直してみることが大切です。
今の自分を見つめ直す際は、こちらの記事もあわせてチェックしてください。
まとめ
この記事では、現実と理想のギャップに悩んだときの対処法を解説しました。
最後に、これまでの内容を簡単にまとめます。
- 現実と理想にギャップを感じるのは、主に仕事やキャリア/人間関係/生活の3つのケース
- 現実と理想が違いすぎると感じたときは、理想が高すぎないか、行動する前に諦めていないか、目標が細分化されすぎていないかを確認してみる
- 理想の生き方や理想の人生の実現には、自分を客観視し、マインドマップを用いてゴールを明確にして、健康的な生活を心がける
- 現実と理想にギャップを感じたときは成長のチャンスを捉える
- 人は生きている限り、常に現実と理想にギャップを感じるものと心得ておくことも大事
自己否定やネガティブな感情に支配されていては、理想に近づくために前に進めません。
現実と理想にギャップを感じたら、それはあなたの新しい人生のスタートのチャンスだと前向きに捉えてみましょう。