
誰にも必要とされていないと感じる原因とは?「自分なんて」と考えた時にやるべき3つのこと
- 「誰にも必要とされない」と感じてしまう原因は?
- 孤独感から抜け出す方法が知りたい!
- 「誰にも必要とされない」と感じたときにやってはいけないことは?
「自分は誰からも必要とされない」と考えてしまうと、社会から取り残されたような孤独感や無価値感を強く感じてしまいますよね。
「気にしすぎだよ」「みんなはあなたを必要としているよ」と温かい励ましをもらっても、当の本人の心に居座る「誰にも必要とされない」感は簡単には消えません。
なぜなら、「誰にも必要とされない自分」であると、自分で決めてしまっているからです。
それはどうしてなのでしょうか。
今回は、自分は誰にも必要とされていないと感じる原因や対処法について解説します。
自分は誰からも必要とされないと悩むのは、実はあなただけではありません。
多くの人が同じ悩みを抱えながら克服し、自分らしく生きているので、諦めたくない人はぜひ最後まで読み進めてみてください。
なぜ「誰にも必要とされない」と感じるのか?3つの原因

「あなたは必要がない」と直接いわれたわけでもないのに、「誰にも必要とされない」という思いに捉われてしまうのは、自己認識や自己評価の低さが根本にあります。
簡単にいうと、自己認識とは自分の能力や感情、価値観、周りから見た自分を正しく理解することです。
自己認識が低いと、挑戦をする際に「何となくできると思った」でチャレンジをしてしまうため、失敗してしまうリスクが高まります。
そして、「できる」と思ったところから失敗することで、「こんなこともできない自分には価値がないんだ」と考えてしまう傾向があるのです。
自己評価とは自分で自分を評価することであり、「誰にも必要とされていない」と感じる人は、自分を評価したり、褒めたりすることが苦手です。
さらに詳しく、「自分は世の中の役に立っていない」「存在価値がない」といった思い込みに陥ってしまう原因をみていきましょう。
原因①頑張ってるのに認めてもらえない気がするから
他人から認められたいという気持ちは承認欲求や他者欲求と呼ばれ、どんな人にもある自然な欲求です。
そのため、「周りの人に認めてもらえないなら自分は必要ない」という思考につながりやすくなります。
たとえば自分は雑用ばかりを押し付けられるのに、同僚が上司から評価され新しい仕事にチャレンジしているのを見ると、「自分はこの会社に必要がないのでは」と感じやすくなります。
これは会社に限らず、家事や育児を主婦が担うのが当たり前と家族が思っていたり、友人から大切にされなかったりなど、家庭内や学校などでも起こることです。
頑張りが正しく評価されないと感じてしまうと、自身の存在価値を見失いやすくなります。

原因②周りと比べて自分だけが劣っているように感じるから
現代はSNSなどによって、他人の成功や成果を目にする機会が増えましたよね。
自分と同じ職種や似た環境にいながらも上手くいっている人がいるのは、お手本や目標になるというメリットがあります。
一方で「あの人は似たような環境でも、あんなに上手くいっているのに自分はダメだ」と、他人と自分を比較して、自分を否定してしまうケースも増えてしまいます。
「人は人、自分は自分」とわけて考えられればいいですが、自分のあら探しをしてしまうと、自分自身を認めにくくなってしまうでしょう。
周りの人から「すごいね」と高く評価されても、「運が良かっただけ」「お世辞で言っているのかも」と謙遜してしまい、自己評価が上がりません。
最初から自分を下げた状態で他人と比べるようになり、周りと比べて劣っている自分は誰からも必要とされるはずがないと思い込んでしまいます。
人と比べるのをやめたらどうなるかについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひご覧ください。

原因③自分にダメ出しばかりしてしまうから
失敗をしたとき、次もまた同じ失敗をしないために、戒めとして深く心に刻むように何度も自分に言い聞かせることがありますよね。
こうした行動は、本来は自分を守るためのものですが、失敗を過度に責めすぎると、次からは失敗を必要以上に恐れるようになります。
小さなミスでさえ不安になり、常に自分にダメ出ししてしまうので、「こんな自分が誰かに必要とされるはずがない」と思うようになってしまいます。
「誰にも必要とされない」から抜け出す3つの方法

「誰にも必要とされない」という悩みの本質は、「誰かに必要とされたい」という本音にあります。
そこに気づくことができれば、「誰かに必要とされるにはどうしたらいいのか」という方向へ意識を向けられますよね。
「誰にも必要とされない」という考えから抜け出すための、物の見方を変える方法を解説します。
方法①小さな役割や感謝に目を向ける
誰かに必要とされていると実感するために、偉業を成し遂げたり、大きな成功を手に入れる必要はありません。
会社でチームを引っ張るリーダーは、見た目でわかりやすく誰かに必要とされる存在ですね。
ですが、チーム内の意見を調整したり、日頃から笑顔で挨拶をして雰囲気を良くしている人も誰かに必要とされる存在です。
自分が相手の立場だったとき、約束を守り、最後まで自分のちゃんと話を聞いてくれる人は、大切な存在と感じるのではないでしょうか。
日常の些細な言動に思いやりや配慮を意識することで、相手からの信頼感が増して必要な存在と認識されやすくなりますよ。
方法②人間関係は安心できるつながりを大切にする
誰かに必要とされるには、自分が必要と感じる相手とつながることが大事です。
あなたにとって相手が必要と感じたら、誠意ある態度で接し、思いやりや感謝の気持ちを持ちますよね。
そうした態度や気持ちは相手に伝わり、心を開いてもらいやすくなります。
そして、自分も同じように相手を大切にしたいと思うので、安心かつ良好な関係を築きやすくなりますよ。
反対に、「もしかしたら都合よく使われているだけかも」「本音が言えずつらい」といった思いを抱えながらも、気の合わない人と付き合い続けるのはNGです。
コミュニティーや人の輪の中に入れば、ひとまずは「誰かに必要とされている」ようには思えますが、実情では心を許せずに安心できていない状態です。
自分を大切にしてくれる相手、そして自分も大切にしたいと思う相手と良い関係を築いてみましょう。
こちらの記事で人との上手な距離の取り方を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

方法③「必要とされること」より「自分らしさ」を優先する
誰かに必要とされるかどうかのジャッジをせず、誰からも必要とされなくても、私は生きていていいと自分自身を認めてみましょう。
「誰かに必要とされたい」という思いは、言い換えると他人からの期待に応えることに重きを置いていることです。
「誰かのため」といった視点も大切ですが、誰かに必要とされることばかりに固執してしまうと、「必要とされない自分に存在価値はない」と考えてしまいますよね。
存在価値とはそもそも、その人が存在するだけで価値があるという意味です。
人が持つスキルや能力が、どれだけ役に立つのかを示す機能価値とは違います。
好きなことをしたり、やりたいことに挑戦して自分が納得できる生き方をすれば、おのずと自分の存在価値を信じられるようになるでしょう。
仕事で誰にも必要とされないと感じたときの対処法3選

仕事で誰にも必要とされないと感じたときは、スキルを磨いたり、実績を積み上げることで悩みを解消できます。
具体的な対処法をそれぞれ、詳しくみていきましょう。
対処法①仕事の役割を上司・同僚と確認する
「仕事がまわってこないから」「多分、あの人に嫌われているから」など、自分の憶測だけで「自分は必要とされていない」と断定するのはおすすめできません。
なぜなら、相手の気持ちは相手にしかわからないからです。
仕事で自分は必要とされていないと感じたときは、自分に対して、会社がどんな役割や成果を求めているのかを具体的に把握することが大事です。
漠然とした不安がなくなり、なにをすべきかが見えると、自分の仕事の価値を意識しやすくなりますよ。
対処法②強みを活かす業務に取り組む
「自分は仕事で必要とされていないのでは?」と悩む人は、そんな自分に強みなどないと思うかもしれません。
ですが、ここでいう強みとは、他の人には真似のできない、あなただけの唯一無二のスキルや才能ではありません。
ここでいう強みとは、自分ではそこまで努力をしているわけではないけれど、周りより少しだけ上手にできることです。
たとえば、「電話の話し声が聞き取りやすくて、通話相手の聞き間違いが少ない」という自分の強みに気づくことができれば、オペレーターや電話窓口の業務に就くと強みを生かすことができますよね。
磨きがいのある自分の強みのタネを見つけることで、職場での存在感を得やすくなります。

対処法③フィードバックを改善のヒントにする
ミスを指摘されたり、評価が高くなかった場合は、それを自己否定と捉えずに成長のヒントと受け止めることが大切です。
フィードバックがあるということは、あなたにまだ伸びしろがあると会社が期待をしているという裏付けでもあります。
ミスを単なるミスとして終わらせず、原因を追求して次の成功につなげたり、新しいことに挑戦して自分の強みを見つけていくきっかけに変えていきましょう。
【注意】誰にも必要とされないと感じたときにやってはいけないこと

「誰にも必要とされない」と感じたときは、その気持ちを否定せずに受け入れることが大事です。
そんなことを思う自分がダメと思ってしまうと、気持ちの行き場がなくなり、さらに無力感や孤独感が高まります。
アメリカの心理学者アブラハム・マズローは、人には5段階の欲求があると説きました。
5段階の欲求は下層の「生理的欲求」からピラミッドのような階層になり、「安全の欲求」「社会的欲求」「承認欲求」「自己実現欲求」と続きます。
誰かに必要とされたいと願う「承認欲求」は、人が持つ当たり前の欲求です。
なかったことにしたり我慢したりせず、まずは受け入れることで、心が軽くなり、誰にも必要とされない自分から抜け出す一歩になりますよ。
まとめ
この記事では、自分は誰にも必要とされていないと感じる原因や、その状況から抜け出すための方法を解説しました。
最後に大事な部分をまとめます。
- 誰にも必要とされないと感じるのは、頑張りを認めてもらえなかったり、周りと比べて自分が劣っていてダメだという誤った自己認識や自己評価の低さがあるから
- 誰にも必要とされないと感じる状況から抜け出すには、大きな成功や実績ではなく、日常の些細な積み重ねで信頼を得る
- 誰かに必要とされることを前提とせずに、自分の存在価値を信じて自分らしく生きる方向に舵を切るのもよい
- 仕事で必要とされるには、自分の役割を上司としっかりと話し合い、強みを生かせる業務に就いて、フィードバック肯定的に受け入れることが大切
誰かに必要とされないという気持ちは、あなただけが特別に持っているものではなく、人は誰しも抱えている悩みでもあります。
自分だけが情けないと思わずに、周りに目を向けながらコツコツ積み上げていくイメージで、自分ができることから始めてみてください。