
怖くて何もできなくなる理由とは?不安に押しつぶされそうな時の対処法4選
- 怖くて何もできない・・・
- 失敗がチラついて行動できない時はどうしたらいい?
- 不安や怖さを乗り越えるコツを知りたい!
行動しようとしても、不安や怖さがつきまとい、結局何もできずに終わってしまうという経験は誰にでもあるものです。
それが一度や二度ならば「タイミングが悪かった」と納得できますが、毎回となると、何もできない自分を変えたいと考える方もいるでしょう。
そこで、この記事では怖くて何もできないと悩む方に向けて、不安や怖さとの上手な付き合い方を解説しています。
最後までお読みいただき、怖くて何もできない時に何をすべきかを知って、不安や怖さを乗り越えていきましょう。
なぜ起こってもいないことに不安になるの?怖くて何もできない理由

考えても仕方ないと分かっている一方で、「こうなるかもしれない」と過度に少し先の未来に不安を抱えてしまう方もいますよね。
起こってもいないことに不安や怖さを感じる理由は、自分のなかにあることがほとんどです。
ここでは、起こってもいないことに不安になり、怖くて何もできなくなってしまう理由を詳しく解説します。
理由①過去の失敗した経験を思い出してしまうから
起こってもいないことに不安を感じる1つ目の理由としてあげられるのが、過去の失敗によるトラウマです。
人は危機管理の関係で、ポジティブなことよりも、嫌な経験や体験のほうが記憶に残りやすいといわれていますよ。
失敗をして怒られた、恥をかいたなどのネガティブな体験が強く自分のなかに残ってしまうと、行動しようとした際に「また同じことが起こるのではないか?」と不安になってしまいます。
過去の苦い経験が心や記憶に残り、怖くて何もできなくなってしまうのです。
失敗の経験で悩んでいる方は、ぜひこちらの記事もご覧ください。
理由②これから起こることの予想ができないから
そもそも人は知らないことに対して、怖さを感じやすいことも理由としてあげられますよ。
極端な例ですが、見知らぬ人を警戒して避けるように、よく分からないから「やりたくない」と考える人は多いのです。
特に人間関係となると、相手の気持ちを正確に知ることはできないため、不安や怖さがふくらむ可能性が高くなりますよ。
少し先の未来や対象が予想できないことであればあるほど、あれこれ考えて、不安や恐怖を抱きやすくなるのです。
理由③取り込む情報量が多すぎるから
ネガティブな情報ばかりを意識することも、起こってもいないことに不安になったり、怖くて何もできなくなる理由になります。
昨今はテレビや新聞などのメディア以外にも、SNSやその投稿に対する返信など、さまざまな情報が流れてきますよね。
情報が多ければ、ネガティブなニュースを目にする機会も増えるため、より自分事として受け取ってしまう方もいるでしょう。
取り込む情報量が多くなると、「●●なニュースが多いな、自分もそうなっちゃうのかな」と不安や怖さを抱えるきっかけが増えてしまうのです。
怖くて何もできない・不安に押しつぶされそうな時の対処法4選

怖くて何もできない時は、思考や環境を変えてみることが対処法になります。
無理に行動しようとせず、まずは落ち着いて自分の気持ちや状況を整理してみましょう。
ここでは、怖くて何もできない・不安に押しつぶされそうな時の対処法を具体的に解説します。
対処法①客観的な視点から自分を分析する
怖くて何もできない時は、原点に返って、自分自身を分析することが対処法になります。
分析をして不安や怖いと感じる原因が見えてくれば、それを潰すだけで「怖くて何もできない」という状況から一歩踏み出せるからです。
自分自身はどんな人で、何を避けたいと考える傾向があるのかを、客観的な視点から分析してみましょう。
自分を分析するツールとして有名なのが、ジョハリの窓です。
ジョハリの窓では、下記の4つの窓から、自分が知っている自分や隠している自分、自分も他人も知らない自分などを把握できます。
- 開放の窓
- 盲点の窓
- 未知の窓
- 秘密の窓
特に盲点の窓では自分では気がついていない自分を見つけられるので、怖くて何もできない今の状況を解決するヒントが得られることがあるでしょう。
またジョハリの窓から、自他ともに認める強みを見つけ磨くことで自信を持ち、怖さを乗り越えられる可能性もありますよ。
怖くて何もできない時は、客観的な視点から自分を分析し、自分のなかにあるヒントを見つけましょう。
こちらの記事ではより詳しく、客観的に自分を分析することについてまとめたので、あわせてチェックしてみてくださいね。

対処法②対応力を身につける
失敗する恐怖や不安が、何もできないことにつながっているなら、「失敗しても大丈夫」と考える根拠を自分のなかに持つことが対処法になります。
根拠となる要素はさまざまですが、おすすめなのが対応力を身につけることですよ。
対応力とは、簡単に説明すると、どんなシーンや物事に対しても柔軟に対応できる力のことです。
どんな時でも落ち着いて状況を正しく把握することを心がけることで、徐々に対応力を上げられるでしょう。
怖くて何もできない時は対応力を鍛えたり、リスク管理をしたりなど、自分が大丈夫と納得できる要素を増やすことが対処法です。
対処法③一旦やめてみる
「怖くて何もできない自分はダメだ」と落ち込まずに、ストップをかけた自分を信じ、一度とまってみることも対処法になります。
なぜなら怖くて何もできないということは、自分自身で何かしらの理由を持ち、ストップをかけているということだからです。
まずは、なぜ自分がこの行動にストップをかけているのかを、はっきりとさせてみましょう。
おすすめは、なぜなぜ分析をやってみることです。
なぜなぜ分析では、「なぜ」を自分に5回繰り返すと、物事の本質が見えてくるといわれています。
行動することだけにとらわれている意識を変え、自分のストッパーを外す手がかりを探してみましょう。
対処法④「If-Thenプランニング」でシンプルに物事を考える習慣をつける
If-Thenプランニングとは、シンプルに、AのときはBをするとあらかじめ考えておくことです。
If-Thenプランニングは行動へのハードルを下げ、習慣化を促すメリットがあります。
If-Thenプランニングのやり方は簡単で、ゴールを決め、具体的なきっかけを決めたら(Ifの設定)、過程の行動を設定します(Then)。
たとえば下記のように、自分でできる範囲でルールを決めるイメージですよ。
ゴール | 新規契約を5件取る |
---|---|
If | 会社の自席についたら |
Then | メールを10通送る |
If-Thenプランニングは、起こってもいないことに不安になりがちな方にもおすすめです。
「起こるかもしれない」と不安になったら、「その時はこうしよう」と先の行動まで考えることで、不安が和らぐでしょう。
怖くて何もできないとなってしまった時は、シンプルな思考で行動へのハードルを少しでも下げることが対処法です。
漠然とした不安が強い方は、ぜひこちらの記事も参考にしてくださいね。

仕事で不安や怖さと上手に付き合う3つのコツ

ビジネスでは周りの迷惑や、失敗で受けるリスクを考えると、怖さや不安を抱えるシーンが多くなりますよね。
仕事で不安や怖さと付き合うなら、自分だけで抱え込まず、少し視野を広げることが大切です。
より詳しく、職場で感じがちな怖さや不安と上手に付き合うためのコツを解説します。
コツ①不安や怖さを言語化する
仕事で不安や怖さと上手に付き合う1つ目のコツは、自分が感じていることを相手に伝わる言葉にすることです。
「何となく不安」「漠然とした恐怖」など、自分でも具体的に言い表せず分からないモヤモヤを、他の人が理解するのは難しいですよね。
たとえば「新しいプロジェクト不安なんですよね」と先輩に相談したとしても、何が不安なのかは先輩には分かりません。
不安や怖さを言語化する際は、原因と相手にして欲しいことを整理するのがおすすめです。
先ほどの例なら、「●●に関わった経験がないから不安」「前に先輩がやっていた●●に関して、どんな流れで、どんな準備をしたのかを伺いたい」と不安を明らかにするといいでしょう。
不安や怖さを明確な言葉にすることで、周りはあなたの抱えている状況を理解しサポートしやすくなり、自分自身も対策を立てやすくなります。
コツ②周りを頼ってみる
仕事で不安や怖さと上手に付き合う2つ目のコツは、誰かに相談をしたり、アドバイスやサポートを求めたりすることです。
多角的な視点から自分の抱えている不安や怖さを見ることで、自分ひとりだけでは出てこない解決策や具体策を見つけやすくなりますよ。
ただし、「自分では怖くて何もできないから周りの言う通りに行動しよう」と流されてはいけません。
何もできないといった悩みの、根本的な解決にはならない可能性が高いからです。
周りに頼り、得たことを受け止め、自分で考えて行動することが、怖さや不安を乗り越えるために大切ですよ。
周りを頼るのが苦手な方は、ぜひこちらの記事もチェックしてみてください。
コツ③環境をリセットする
過度なストレスや緊張感を強いられている環境にいることが、怖くて何もできない原因になっている方もいますよね。
仕事で不安や怖さと上手に付き合う3つ目のコツは、職場そのものや、人間関係などの環境を変えることです。
怖くて何もできない原因から物理的に距離を取ることで、行動しやすくなったり、考える余裕がうまれたりしますよ。
ケースバイケースですが、「何をやっても、ずっと上手くいかない」「仕事に対する苦手意識がなかなか消えない」などの理由から何もできないのなら、今の仕事が自分に合っているかを見直してみましょう。
停滞期が長く続いていることに悩んでいる方は、ぜひこちらの記事もあわせてご覧ください。

まとめ
この記事では、怖くて何もできないと悩む方に向けて、不安や怖さと上手に付き合う方法を解説しました。
最後に紹介したことを、簡単にまとめます。
- 怖くて何もできない理由は、自分のなかにあるケースが多い
- 不安に押しつぶされそうな時は思考や環境を変えてみる
- 怖くて何もできないと悩んだら、ジョハリの窓やなぜなぜ分析、If-Thenプランニングなどのフレームワークを上手に活用する
- 自分の抱える不安や怖さは、言語化すると共有しやすくなる
怖くて何もできない時こそ、自分で受け止められるように、抱えている怖さや不安を明確にしてみましょう。
原因を解決し、納得できれば、後は自分が行動するだけになりますよね。
自分を過度に否定せず、さまざまな視点から、行動へのヒントを探してみましょう。