運営者プロフィール

矢嶋 美由希

株式会社Re Prism 代表取締役

累計1万人以上を指導してきた「強み覚醒」専門の心理コンサルタント。「才能を持ち腐れしている原石を見つけて、人生のブレイクスルーを経験させる」をコンセプトに活動しています。著書「ふだん使いのマインドマップ」etc

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社会人が楽しくないと感じる原因とは?マンネリ化から抜け出す4つのコツ

  • 社会人、全然楽しくない・・・
  • 思ってた社会人生活と違うのはなぜ?
  • もっと生き生きと仕事がしたい!

社会人になってみると、このような気持ちになることは、決してめずらしいことではありません。

理想と現実のギャップ、終わりの見えないタスク、人間関係の難しさなどからくる「社会人って何が楽しいのだろう?」という気持ちは、あなただけでなく多くの社会人が抱えているものです。

この記事では、そんな「社会人が楽しくない」と感じてしまう理由や、日々のマンネリから抜け出すための具体的な方法を解説します。

仕事や日々の生活に、自分らしい彩りを取り戻すためのヒントを一緒に探していきましょう。

きっと、あなたの社会人生活を前向きに変えるきっかけが見つかりますよ。

目次

なぜ社会人は楽しくないと感じるの?3つの理由

仕事にやりがいを感じられず、日々の生活が単調に感じるのには、下記などいくつかの理由があります。

  • 思い描いていた「働くことの理想と現実」のギャップ
  • 仕事内容のマンネリ化
  • 人間関係のストレス
  • 上手くいかないことが重なる

ここからは、多くの人がつまずきやすい代表的な理由を具体的に見ていきましょう。

きっと「自分も同じだ」と共感できる部分が見つかるはずです。

理由①理想と現実にギャップがあるから

「社会人はこうあるべきだ」という理想や価値観と、実際の自分の姿との間に大きな差があると、社会人生活は楽しく感じられなくなってしまいます。

たとえば、このように理想と現実にギャップがあると、「楽しい」と感じるのは難しいですよね。

理想30歳までには年収〇〇万円になって、好きなことを仕事にするんだ
現実なかなかスキルアップしないし、年収もそこそこ

理想は具体的な目標や計画に基づくものではなく、「社会人とはこうであるべきだ」という曖昧なイメージから生まれていることもあります。

今の自分のスキルや状況を客観的に分析できていないと、憧れや想像だけが先行し、理想と現実の距離が遠すぎてしまうので注意が必要ですよ。

「理想通りにいかない」→「こんな自分じゃダメだ」→「ダメな自分が何をやっても上手くいかない」というように、やる気を失う負のスパイラルに陥ってしまいます。

理想の自分と現実との間に差があることが、「楽しくない」と感じる原因になるので、まずはなぜ理想と違うのか、自分の現状を冷静に見つめ直すことから始めましょう。

理想と現実のギャップを埋めるための具体的な対処法は、こちらの記事で詳しく解説しています。

理由②任される・できる仕事の範囲が狭いから

任される仕事の範囲が狭く、自分の裁量で進められる部分が少ないと、「自分じゃなくてもできる仕事なのでは?」「この仕事にどんな意味があるのだろう?」と感じやすくなります。

言われたことを、言われた通りにやるだけの仕事にやりがいを見いだせない、ということは、特に働き始めに「楽しくない」と感じる原因です。

与えられた業務をこなすだけの日々が続くと、自身の成長を感じられず、モチベーションは下がってしまいます。

さらに、いつまでたっても同じことばかりさせられてしまうと、将来への漠然とした不安も大きくなるでしょう。

スキルアップやキャリアアップを目指していても、同じ作業ばかりではその機会も得られにくく、結果として、仕事が楽しくないと感じてしまう原因になります。

理由③ストレスフルな環境にいるから

仕事内容自体に不満がなくても、環境がストレスに満ちていると、日々の業務が「楽しい」と感じられなくなってしまいます。

たとえば、下記などの環境では、心の負担が大きくなり、仕事に楽しさややりがいを見いだすことは難しくなるでしょう。

  • 職場の人間関係がぎくしゃくしている
  • 上司に相談しても話さえも聞いてもらえない
  • 同僚が非協力的
  • 仕事の成果が正当に評価されない
  • 過剰な仕事量を抱えている

ストレスを抱え続ける状況が続くと「自分には何もできない」と諦めの気持ちが強まり、社会人生活を楽しもうとする意欲は下がってしまいます。

社会人生活を前向きに変えるためには、ストレスフルな環境を改善するための行動が必要です。

環境を変えるための具体的な方法について、詳しくはこちらの記事で解説しています。

毎日がマンネリ化してきたら?社会人を楽しむための4つのコツ

社会人生活を楽しむには、無理に楽しもうとするのではなく、むしろ日々の生活を「少しだけ良くする工夫」から始めることが大切です。

いつもの日常に小さな変化を加えるだけで、マンネリ化から抜け出すきっかけが見つかりますよ。

ここでは、今日からすぐに実践できるコツを紹介します。

「社会人はなんとなく退屈だな」と思う毎日を変えるヒントを、一緒に探していきましょう。

コツ①小さな楽しみを探してみる

社会人生活のマンネリ感から抜け出すには、まずは「ちょっと楽しいかも」と思える出来事を探してみましょう。

受け身でいるのではなく、自分から積極的に「楽しい」と感じる気持ちを意識することが大切です。

「ちょっと楽しいかも」を探すコツは、「ちょっとした達成感」や「ほんの少しの工夫」を仕事に加えることですよ。

たとえば、「今日中にこのタスクを終わらせて、スッキリした気分で帰ろう」と目標を立てたり、「この資料、どうすればもっと見やすくなるかな?」と工夫を加えたりするだけでも構いません。

こうした小さなチャレンジを積み重ねることで、日々に変化が生まれ、マンネリから抜け出すきっかけになります。

何に楽しさを感じるかは人それぞれですので、自分の心を見つめ直し、「どんなときに楽しいと感じるか」を探り、ちょっとした工夫を仕事に取り入れてみましょう。

コツ②学びの目線に切り替える

毎日の退屈に感じる作業も、「学びの機会」として捉え直せば、単調な日々を前向きに感じられるきっかけになります。

単なるつまらない作業を、スキルを磨く練習に変える意識が大切です。

たとえば、単調なデータ入力も「どうすればもっと効率よくできるか?」と工夫すれば、ショートカットキーを覚えたり、新しい関数を習得するきっかけになります。

上司への報告書作成も「相手に伝わりやすい文章や構成を学ぶ練習」と捉えることで、文章力の向上だけでなく、日常の言葉遣いにも良い変化が表れます。

どんなに単純な業務であっても、それをただこなすのではなく「将来役立つスキルを鍛えるトレーニング」と考えれば、取り組み方が変わるはずです。

このように、目の前の業務を「やらされていること」ではなく「自分を成長させること」と捉え直すことで、事の意味を見いだし、充実感を得られます

視点を変えて日常の業務から学びを得る姿勢を持つことが、仕事に楽しさを取り戻すヒントになります。

ものの見方を変え、日々の業務から学びを得るヒントは、こちらの記事でも詳しく解説しているので、合わせてご覧ください。

コツ③職場の人と上手に距離をとる

職場の人間関係が原因で仕事が楽しくないと感じているなら、「全員に好かれようとしない」と割り切ることが大切です。

無理にすべての人と仲良くしようとする必要はなく、気が合う人や安心できる人との関係にエネルギーを注ぐことで、自分にとって居心地の良い環境をつくれます。

信頼できる人間関係があれば精神的な安定を保ちやすくなり、仕事によるストレスを和らげる効果も得られますよ。

さらに、社内イベントやサークル活動に参加してみることで、部署を越えた新しいつながりが生まれ、思わぬ趣味の一致や業務での協力関係につながる可能性もあります。

他人を変えることは難しいですが、自分の関わり方や距離感を変えることは、比較的簡単にできます。

自分にとって心地よい人間関係のあり方を模索してみましょう。

コツ④プライベートの充実をはかる

もし毎日が仕事ばかりで、趣味や友人との時間を犠牲にしているなら、思い切ってプライベートに軸足を置いてみましょう。

仕事が楽しくないと感じる原因は、必ずしも仕事そのものにあるとは限りません。

プライベートが疎かになって心の余裕を失い、結果として仕事へのモチベーションを保てなくなっている可能性もあります。

プライベートを充実させる方法はさまざまです。

たとえば仕事終わりにジムに通い始めたり、週末に以前から気になっていたカフェ巡りをしたり、新しい習い事を始めるのも良いでしょう。

仕事とはまったく関係のない世界に触れることで、気分転換になるだけでなく、新しい出会いや発見があるかもしれません。

他にも、過去に夢中になっていた趣味があるなら、それを再開してみるのもおすすめです。

仕事のストレスを忘れて没頭できる時間を持つことで、心身共にリフレッシュできます。

プライベートが充実すれば自然に心に余裕が生まれ、仕事にも良い影響が及びます。

「仕事がすべてではない」と割り切り、肩の力を抜いてみるのも、仕事が楽しくなるきっかけづくりには重要です。

キャリアの視点から考える「楽しさ」の見つけ方

社会人生活が楽しくないと感じたとき、「このまま仕事を続けていいのだろうか」と悩むこともあるでしょう。

そんなときは、今の仕事を「続けたいけど楽しさが欲しい」と思っているのか、それとも「いずれは転職や別の道を考えている」のか、自分の本心と向き合うことが大切です。

もし、今の仕事を続けたいのであれば、日々の業務に対する見方を変える工夫や、自分の裁量を広げるための行動が、楽しさを取り戻す鍵となります。

一方で、転職を視野に入れているのであれば、ただ現状をやり過ごすだけでなく、次のステップへつながるスキル習得情報収集を並行して進めることが重要です。

ここからは、「継続」と「転職」に分けて、それぞれの具体的なポイントを解説します。

漠然とした不安を解消するためにも、まずはキャリアに対する考えを整理し、自分に合ったアプローチを見つけていきましょう。

【継続】「誰の役に立っているか」を意識する

今の仕事を続けたいけど楽しさが欲しい場合、仕事の価値を見直してみましょう。

日々の業務が退屈に思えてしまう原因の多くは、その仕事が持つ意味や価値が見えにくいことにあります。

仕事の価値というと難しく考えてしまいますが、自分の仕事が「誰の役に立っているか」を意識することでも、見直せます。

会社やチームの利益、お客さまの信頼、自分の成長など、自分の仕事の先にいる人々を想像してみることで、日々の業務に新たな意味を見出し、仕事に対するモチベーションを高められるでしょう。

【継続・転職】成長して頼られる場面を増やす

人の当たり前の欲求のひとつとして、「誰かに必要とされたい」と感じることがあげられます。

仕事で誰かに頼ってもらうこと、自分自身もサポートしてもらうことで、仕事のやりがいを感じやすくなるのです。

なので自然に周囲から頼られる場面が増えるよう、日々の業務に「学び」と「成長」の要素を取り入れることも、停滞した状況を打開する鍵となります。

効率化の工夫を取り入れたり、資格取得に挑戦したり、昇進のための準備をしたりなど、経験や体験、学びを積むことで、やりがいにつなげていきましょう。

また自己成長は今の仕事を楽しくするだけでなく、身につけたスキルや経験は将来のキャリアの選択肢を広げる力にもなります。

【転職】自分のキャリアの方向性を整理する

いずれは転職や別の道を考えたい場合は、現在の自分のキャリアや進みたい方向性を整理しましょう。

「転職したい」という気持ちが漠然としているままでは、いざ行動しようと思っても何から手をつけていいかわからず、迷子になってしまいますよ。

頭の中にある考えを整理し、「やりたいこと」と「やりたくないこと」を紙に書き出してみましょう。

本音を可視化することで、自分が本当に求めているものや心地よく働ける環境を客観的に把握でき、「働き方」に対する現在の自分の考え方が明確になりますよ。

さらに、「年収」「勤務地」「やりがい」といった具体的な希望条件を整理すれば、自分に合う企業や仕事の方向性がより鮮明に見えてきます。

なんとなくの気持ちで始める転職活動は後悔につながりやすいため、キャリアの考えを整理することは、理想の未来へ踏み出すための確かな第一歩につながるでしょう。

【転職】金銭面での不安を減らしておく

「仕事が楽しくないから転職したいけれど、収入がなくなるのが怖い」と考えて、なかなか一歩を踏み出せないケースも多いですよね。

転職を具体的に考えるときは、金銭面での不安をできるだけ減らしておくことが大切です。

たとえば、転職活動中に無収入の期間が生じることを想定し、3か月から半年分の生活費をカバーできる貯金を確保するなど、具体的な金額を設定しましょう。

金額を明確にして備えるだけで、漠然とした不安が減り、転職へのイメージも現実的になります。

転職後の年収が下がる可能性に備え、家計を見直して生活を無理なく維持できる仕組みを整えておくことも重要です。

無駄な出費を削ったり、固定費を抑えたりすることで、いざという時の安心感が高まります。

また、副業を始めてみるのも有効な手段です。

本業とは別の収入源を持てば、経済的な安心感を得られるだけでなく、新しいスキルを身につけることでキャリアの幅も広がります。

金銭的な不安を先に解消しておけば、「怖いからやめておこう」という気持ちを乗り越え、より前向きに転職活動に取り組めます。

「転職しても大丈夫」と思えるだけの具体的なシミュレーションをおこなうことが、次の一歩を支えてくれるでしょう。

まとめ

今回は、「社会人生活が楽しくない」と感じてしまう理由や、マンネリから抜け出すための具体的なコツを解説しました。

これまでにお伝えした、ポイントをまとめましょう。

  • 社会人が楽しくないと感じるのは、理想と現実のギャップや裁量の少ない単調な仕事、人間関係や評価・業務量によるストレスが原因
  • 日常のマンネリを抜け出すには、小さな楽しみを見つけたり、人との距離感を工夫したり、不満に思っている目線を切り替えることが効果的
  • 今の仕事を続けたい場合は、自分の業務が誰の役に立っているかを意識するのがコツ
  • 継続・転職いずれの場合でも、学びや成長の機会を積極的に作りスキルアップや効率化に挑戦することがポイント
  • 転職を考える場合は、方向性を明確にし、金銭面の不安を減らすことが重要

仕事が「楽しくない」と感じることは、決して珍しいことではなく、むしろそういった考えにいたることは、自分自身の働き方やキャリアについて見つめ直す良い機会です。

完璧な解決策を一度に見つけようとするのではなく、まずは今回紹介した小さな一歩から試してみてください。

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