
なぜ失敗が怖くなるの?失敗の経験を乗り越える5つの方法
- どうして失敗が怖いの?
- トラウマって克服できる?
- 失敗したトラウマの乗り越え方が知りたい!
過去の失敗や恥ずかしかった経験がトラウマになり、行動や挑戦へ一歩踏み出せない方もいますよね。
トラウマは強く心に残っていることなので、「なかなか乗り越えられない」と悩む人もいるのではないでしょうか。
そこで、この記事では「失敗が怖い」と感じたときの対処法を解説します。
失敗が怖くて「積極的になれない」「挑戦できない」と悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
失敗が怖い4つの原因とは?

人は失敗を糧にして成長するものと頭では分かっていても、「失敗を避けよう」という心理が働き、行動できなくなります。
「失敗するのが嫌だな」「失敗が怖いな」と考えることは、誰でも当たり前に持っている感覚といえるでしょう。
ただ、なかには失敗に対して過度に恐怖や不安を感じてしまう人もいます。
では、なぜそんなに失敗が怖いと感じてしまうのでしょうか。
ここでは失敗が怖いと感じる原因を詳しく紹介します。

原因①トラウマになるような失敗の経験をした
トラウマになるような失敗経験をすると、失敗が怖いと感じる原因になります。
トラウマとは「心的外傷」という意味で、心の傷のことです。
失敗経験が辛い記憶として残ってしまい、傷が深ければ深いほど、行動する際に「同じ思いをするのがツライ」「きっと失敗するだろう」と、ネガティブにしか考えられなくなります。
子どものころの経験が、大人になった今でもトラウマになっているケースもあるでしょう。
自分の心のなかから湧いてくる、過度な不安やから失敗を怖がってしまうのです。
原因②自己効力感が低い
失敗が怖いのは、自己効力感が低いことにも原因があります。
自己効力感とは、簡単に説明すると、「自分には目標達成の力がある」という自信のことです。
自己効力感が低いと成功する自信がない、自分自身を過小評価する傾向があるなどの理由から、行動する前から「どうせ失敗する」と決めつけてしまいます。
判断力も低いため、常に「これで良かったのかな」と不安に感じ自分では何も決められなくなります。
新しいことに挑戦する気持ちにもなりにくいですよ。
できるはずがないと感じながら行動するとストレスが溜まりマイナス思考になり、結果的に失敗するのが怖くなります。
自分に自信を持つことについて、こちらの記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

原因③失敗を他者から激しく非難された
上司に威圧的な態度で叱責されたり、一方的に悪者扱いをされたりなど、理不尽なことが続くことも、失敗が怖くなる原因です。
不当な評価を受け続けると、失敗に対する過度な恐怖心がうまれてしまうでしょう。
仕事以外でも、最近ではSNSなどを通じて知らない人から誹謗中傷され悩む人も多いです。
他者から強い批判や攻撃を受けると、心が折れて失敗が怖くて行動できなくなります。
原因④完璧主義である
失敗を怖がるのは失敗経験や心の弱さからくると思われがちですが、完璧主義が原因の場合もあります。
完璧主義の人は、高すぎる目標を設定し万全を目指して努力するのが特徴です。
他人からの評価に敏感で、失敗する自分を人に見せることを嫌います。
物事を程よく考えられる人が失敗から学び修正することができるのと違って、自分が成功すること以外を許すことができません。
なので、何をしてもやり遂げた気持ちになれず、完璧にできなければやることすべてを失敗と捉えてしまいます。
また、責任感が強い人も多いので「任された以上失敗はできない」という考え方から、なおさら失敗が怖いと感じてしまいますよ。
完璧な自分で悩んでいる方は、ぜひこちらの記事も参考にしてください。

「失敗が怖い」「怒られるのが怖い」を乗り越える5つの方法

失敗が怖いという気持ちは誰にでもあるもので、それ自体は大きな問題ではありません。
問題なのは失敗することを過度に怖がり、ネガティブな思考のループにはまって行動できなくなることです。
無理をする必要はありませんが、「失敗が怖い」と感じたときにどのように考えを切り替えるのかを知っておくといいでしょう。
ここからは、失敗や怒られることへの恐怖心を乗り越える方法を詳しく紹介します。
方法①失敗が怖い自分を認める
過去の経験がトラウマとなり、「自分は失敗が怖い」と感じる人もいますよね。
ですが、そこから逃げていたのでは失敗を恐れる気持ちを克服することはできません。
失敗が怖い自分を認めたうえで、「なぜ怖いのか」自分の感情と向き合ってみましょう。
失敗が怖いという感情を受け止めつつ、視点を変えることで「怖い気持ちを減らすにはどうすれば良いか」と思考を変えていけます。
失敗が怖い自分を克服するためには、今の自分を認め、思考の切り替えをしやすくすることが大切です。
嫌なことから逃げてしまうとお悩みの方は、こちらの記事もチェックしてください。

方法②失敗は成長の機会と考える
失敗に対するマイナスイメージをなくすことも、克服方法のひとつです。
失敗を恥ではなく自分の成長や経験値を上げるためのものと捉えられたら、怖さはなくなります。
たとえば、「失敗したおかげで間違いに気づいて良かった」「今度はこの方法を試そう」と、前向きに考えることが大事です。
ただし、過去の失敗での恥ずかしさや怒られた記憶は、簡単には変えられません。
ですが、失敗に対する捉え方を変えることで、嫌な記憶よりも失敗から学んだことの方が優先的に思い出せるようになります。
自分に自信を持ち、怖がらずにチャレンジできる可能性が高くなるでしょう。
方法③小さな目標を達成していく
最初からハードルを上げずに、自分が達成できそうな簡単な目標を設定し達成することで、「自分は失敗する」という潜在意識を変え、失敗の怖さを克服していきましょう。
小さな目標を確実に達成することで、「自分にもできる」と感じるようになります。
また自分が少し頑張れば手の届く明確なゴールを設定することで、「失敗が怖い」よりも、「達成するには何をすべきか」のほうに意識を向けやすくなりますよ。
失敗が怖いのであれば、自分への信頼度を上げたり、成功への道筋をしっかり描いたりして自分自身を納得させましょう。
方法④最悪のシナリオと対処法を考える
「失敗したら、こうしよう」と対策を決めておくのも、失敗を怖がることへの克服方法のひとつです。
挑戦する限り失敗の可能性はありますが、失敗したときの対処法をしっかり考えておけば、どんな事態にでも慌てずに対応できます。
できれば、最悪と最高の両方のシナリオを想定してみるのが良いでしょう。
実際に起こるのは大抵が想定の中間地点になり、ほとんどが最悪の結果には至りません。
そうやって何度も繰り返していくうちに、対応力が養われ「そんなに失敗が怖いものではない」と感じられるようになりますよ。
苦手なことでも覚悟を決めてチャレンジできる精神力も身につきます。
覚悟を決めるのが怖い人は、こちらの記事も読んでみてください。

方法⑤怒られている「内容」に注目する
相手からネガティブな感情をぶつけられるのが苦手で、失敗するのが怖いと感じてしまう方は、指摘されたことを整理するといいでしょう。
一言で「怒られた」といっても、理不尽に怒鳴られることと、注意を受けることでは違いがあります。
たとえば、納期が遅れそうなのにギリギリまで報告せず、上司が「納期が遅れそうなら●日前に言わないと対応できないだろ」と指摘したとします。
ネガティブな感情をぶつけられたことに対して怒られていると感じますが、上司がしているのは進捗具合の報告を怠ったミスに対する注意です。
内容を整理せず、「怒られた」という自分のマイナスな感情だけにとらわれてしまうと、「失敗したときにまた怒られるのが嫌」と考え、消極的になってしまうでしょう。
もちろん、感情的に人格を非難してくる人もいるので注意が必要ですよ。
指摘された内容をしっかり整理すれば、「怒られるから失敗が怖い」という不安を和らげられるでしょう。
まとめ
この記事では、失敗したトラウマの乗り越え方を紹介しました。
最後に簡単にまとめます。
- 失敗が怖いのは過去のつらい経験が心の傷になっているから
- 自己効力感が低いと自分にはできないと感じ失敗が怖くなる
- 失敗が怖い自分を認めると、怖さが和らぐ
- 失敗をチャンスと考え、簡単な目標を達成していくと失敗が怖くなくなる
失敗は誰にでもあるので、怖がらずにチャレンジしていきましょう。