
自己信頼とは?自己信頼感を高める5つの方法
- 自分が信じられず、自信が持てない・・・
- 自己信頼とは?
- 自己信頼感を高めて前向きに行動したい!
自己信頼とは、簡単に説明するなら、自分を信じることです。
「人と違う自分の考えはおかしい」「自分が信用できず前向きになれない」と悩んでいるなら、自己信頼が不足している可能性がありますよ。
この記事では、自己信頼の意味や、自己信頼感を高める方法を紹介します。
「なんの成功もしていないのに、自分を信じることなんてできない」と悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
自己信頼を持ち、自分を信じ行動する力を身につけ、より自分らしい未来を切り開いていきましょう。
自己信頼とは?

この記事では、自己信頼とは現在や未来の自分を信じることと定義しています。
自己信頼においてポイントになるのは、意思決定を自分の考えや感情に基づいて判断することで、周囲の状況や他人の意見や正しさ(正論)などの根拠は必要ありません。
たとえば、大事なプレゼンで緊張しても「自分ならできる」と信じて落ち着いて話せる人は、自己信頼が高い状態です。
それに対し、「失敗したらどうしよう」と人目を気にして不安ばかり感じる人は、自己信頼が不足している可能性があります。
自己信頼している人は「自分の意見には価値がある」という自信を持っているので、たとえ相手から意見を否定されても、過剰に反応することなく、別の方法を模索できます。
自己信頼と似たような言葉に、「自己信用」「自己肯定感」「他者信頼」などがあるので、詳しく違いを解説します。
自己信頼と自己信用の違いとは?
「自己信頼」と「自己信用」の違いは、信じる根拠の有無にあります。
自己信頼は過去の状況は評価せず、現在や未来に対して無条件で信じられることです。
一方で自己信用とは過去の実績や成果、成功体験などから信じられると判断する、いわば条件つきの信頼です。
自己信用では過去の経験や成功などの裏付けがなければ、自分を信じる行動へつながりにくいという側面がありますよ。
たとえば未経験から新規事業の担当に抜擢されたとき、自己信用だけの人は「いきなり抜擢されたけど、後ろ盾になる経験も実績もなくて、できる気がしない」と考えてしまいます。
自己信頼がある人は、「経験も実績もないけれど、普段の仕事ぶりを評価されて抜擢されたのだから、自分ならきっとできる!」と考えるので、未経験のことにも前向きに挑戦できるでしょう。
ただし、自己信用が悪いというわけではありません。
自己信用は経験や実績に基づくため、周りと自分が考える自分のギャップが小さく、認められつつ自分らしさを発揮しやすいメリットがありますよ。
自己信頼と自己信用をバランスよく持つことで、過去の実績を活かしながら、新たな挑戦を恐れず、成長や成功につながります。
自己信頼感は自己肯定感とどう違う?
自己信頼感も自己肯定感も、自分を尊重するという部分は一緒ですが、意味合いが少し異なりますよ。
自己信頼に「感」がつくと、自分を信じている感覚や自分を信頼している度合いなどを意味します。
自己信頼感(=自分を信じている感覚)の高い人は、どんな場面でも自分の考えや感情に基づいて判断や決断ができます。
よく似ているのが「自己肯定感」という言葉で、自己肯定感とはありのままの自分を受け止めることです。
自己肯定感とは、どんな場面でも「自分は自分」と考えられることとイメージするとわかりやすいでしょう。
自分のことを優先できる人は、自己信頼感も自己肯定感も高い傾向がありますよ。
自分は重要な存在であると自覚する「自己重要感」については、こちらの記事をご覧ください。

自己信頼と他者信頼の関係性とは?
自己信頼感と他者信頼感は密接に関係しており、両方が高まると、他人と冷静な対話ができるようになります。
他者信頼とは、自己信頼と同じように、周囲の人から信頼してもらえるという感覚や、社会や他人に対して信頼していることを指します。
自己信頼感が高まることで他者も信頼しやすくなり、より良い人間関係を構築できるでしょう。
自己信頼感が高いと、上司からミスを指摘されたとき、ミスをした事実は冷静に受け止めつつ、「次に活かせばいい」と前向きな思考に切り替えられます。
さらに、他者信頼感を持っていれば、「この人はなぜこんなことを言ったのだろう」「私のために指摘してくれている」と、発言の意図に気がつくでしょう。
自己信頼感も他者信頼感も持っている人は、どんな場面でも感情的になることもなく、建設的な議論で問題解決がスムーズになります。
自己信頼と他者信頼は相互に影響し合うものです。
自分を信じる力を養い、そのうえで他者との信頼関係を築いていくことが、より良い人間関係の構築につながります。
自己信頼感を高める5つの方法

自己信頼感を高めるには、自分自身と向き合い、考えや感情を素直に受け入れることが大切ですよ。
自己信頼感の低い人は、他人の目や現在の環境を気にして、無意識に自分の気持ちに蓋をしてしまっている傾向があるからです。
ここからは、自己信頼感を高める具体的な方法を解説します。
誰かを思いやるのと同じように、自分自身も思いやることで自己信頼感は高まります。
自分の考えや感情を整理し、大切に思う習慣を身につけましょう。
方法①自己信用を手放してみる
自己信頼感を高めるには、無条件に自分を信じる力を養いましょう。
繰り返しにはなりますが、成功した経験があるから「自分はできる」と思うのは、過去の実績を根拠にした自己信用です。
自己信用があることが悪いわけではありませんが、自己信用に依存してしまうと、実績が崩れたときに自分を信じる感覚も失われてしまいます。
自己信頼感を高めるなら、実績がなくても、結果が出せなくても、今の自分を信じるという視点を意識しましょう。

方法②自分の感覚を大事にする
自己信頼感を高めるなら、好き嫌いを意識したり、違和感を抱いたり、不快な感情を無かったことにしない気持ちが大切です。
どんな自分も受け入れることで、ありのままの自分を信じる気持ちを育ててみましょう。
自分の感覚を受け入れるということは、ときにネガティブな感情に向き合うつらい瞬間もあります。
ミスをしたとき「自分は何をやってもダメだ」と自分を否定し、気持ちに蓋をしてしまうと、失敗が怖くなったり、前向きな思考を停止させてしまったりすることになるでしょう。
自分の感覚を否定せず「今、落ち込んでいる自分がいる。これも自分なんだ」と認めてあげることで、自分の感覚を自覚しつつ、周りの意見にも左右されない考え方の軸が身につきます。
ポジティブな感情はもちろん、不快感や違和感も、自分の抱く感覚そのものを大切に扱いましょう。
本来の自分で悩んだときは、こちらの記事もあわせてご覧ください。

方法③自分を親友と思って接する
自分自身に対しては「これくらい当然だ」と過小評価し、感情を軽視して次の目標に進もうとしてしまう人もいますよね。
そんな方は、自分を親友と思って接することで、自己信頼感を高められます。
良いことをしたら褒めたり、嬉しいことがあれば心の中で「よかったね」と言ってあげたりするなど、自分を大切に扱いましょう。
自分の感情を軽視してしまうと、自分自身を正しく見つめられず、ネガティブな感情に支配され前向きな行動にブレーキをかけてしまいます。
自分に対しても、大切な人と同じように優しさや感謝を向けることが、自己信頼を深めるための鍵となります。
自分を親友のように大切に扱い、素直な感情を受け入れて心を豊かに保ちましょう。
自分を褒めるのに慣れていない人は、ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。

方法④自分との約束を守る
自分との約束を守ることも、自己信頼感を高めるための方法です。
自分との約束を守ることで、自分を信じる力がより強くなり、日々の行動においても自己信頼感を高める基礎となります。
たとえば「資格取得のために毎日5分テキストを読む」「健康のために一駅分歩く」など、決めたことは自分との約束と認識しましょう。
自分との約束を守り続けることで、少しずつ「自分を信じる力」が育ちますよ。
小さな約束の積み重ねが、自己信頼感を高め、他の大きな目標にも挑戦する原動力となるでしょう。
さらに、自分を信じることが習慣になれば、「今まで守ってきた自分との約束があるから大丈夫」と自己信用も味方につけることができます。
人との約束は守ろうとするのに、自分に対しては無頓着になりがちなので、小さなことからでも約束を習慣づけ、行動する心がけを大切にしましょう。
方法⑤自分はできると思い込む
自己信頼感を高めるには、「自分はできる」と強く思い込むことも効果的です。
「できる」と思い込むことで、成功へのイメージがつかみやすく、未経験のことにも前向きに挑戦する気持ちが芽生え、結果的に自己信頼感を高めます。
ここで大切なのは、「できる」と思い込むことに根拠は必要ないことです。
新しい仕事に挑戦するとき、経験がないと不安に感じてしまいますよね。
しかし、ここで成功するために根拠や証拠を集めるのではなく、「自分はこの仕事をうまくこなせる」と思い込むことで、前向きなエネルギーが自然に湧いてきます。
このエネルギーが、自分が目標に向かって行動するための力となり、結果として成功する確率が高まるでしょう。
「できる」イメージの積み重ねで、自己信頼感は養われます。
最初は意識的に「できる」と思い込んでいたとしても、その思い込みが自然に自信に変わり、何度も挑戦を繰り返すうちに「自分ならできる」という確信を持つようになるでしょう。
自己信頼で大事なこと

自己信頼に大事なのは、失敗を経験したときに「何もかもが終わり」ではなく、「次に生かすための経験」と捉えることです。
失敗をすると、人は自信を失いがちですが、失敗は自分を否定するための材料ではありません。
物事を失敗か成功かで捉えるならば、半々、もしくは難しいことになると失敗するケースのほうが多いですよね。
要は、失敗は誰にでも起こり得る普通のことなのです。
過度に落ち込むよりも、「失敗したけど、それも自分の一部だ」と受け入れ、どう成功へと変えていくかを考えるように切り替えてみましょう。
失敗を恐れずに挑戦し続けることが、最終的に成功を引き寄せ、自己信頼を高める鍵となります。

まとめ
今回は、自己信頼の具体的な思考法について解説しました。
内容をまとめていきましょう。
- 自己信頼とは、現在や未来の自分を信じる感覚を持つこと
- 自己信用は過去の実績や成果に基づいた信頼である一方、自己信頼は過去の状況は評価せず、現在や未来に対して無条件で信じられること
- 自己信頼感を高めるためには、自分自身と向き合い、考えや感情を素直に受け入れることが大切
成功体験だけでなく、失敗もまた成長の糧と意識することで、自己信頼感は高まりますよ。
自分を信じ、大切に扱う気持ちを心がけ、前向きに挑戦していきましょう。