
【基本】バレットジャーナルの書き方!長続きする3つのコツも紹介
- バレットジャーナルってやる意味ないの?
- バレットジャーナルの書き方を教えて!
- バレットジャーナルを長く続けるコツは?
「仕事で手帳を使っているけど何だかしっくりこない」「もっとシンプルに予定をまとめておきたい」と考えている方におすすめなのが、バレットジャーナルです。
昨今は、おしゃれに書かれたバレットジャーナルがSNSに投稿されているケースも多く、「知っている」「実際にちょっとやったことがある」という方もいるのではないでしょうか。
人気があるバレットジャーナルですが、実際にやったことがある方のなかには、「よく効果がわからなくてなくてやめた」「おしゃれに書くことに疲れた」など、続かないと悩む方もいます。
そこで、この記事では、バレットジャーナルを有効活用するために、書き方や長続きのコツを紹介します。
バレットジャーナルが意味ないものにならないように、しっかり学んでいきましょう。
バレットジャーナルとは?

バレットとは箇条書きの中点(・)のことで、自分の思考や行動を箇条書きで記述して管理する手帳術を、バレットジャーナルといいます。
バレットジャーナルは、日付の入った手帳とは違い、普通のノートとペンさえあればできるので「●月●日からやる」などと、気負うことなくいつでも始められます。
ですが、「やる意味はあるのか」「自分にも合うのかな」と不安な方もいますよね。
ここからは、バレットジャーナルについて詳しく紹介します。
バレットジャーナルと日記との違い
バレットジャーナルと日記では、目的や使用方法が違います。
日記はその日あった出来事や感情、思考などを文章にして書き残すものです。
書く時間は今日の自分と向き合う時間でもあり、嫌な気持ちを吐き出すことでストレス軽減の期待ができますね。
毎日思いのままに書き溜めていくので、過去の出来事を見直し内省を深めることで自己成長につなげることもできるでしょう。
一方でバレットジャーナルはタスクやスケジュール、目標や計画、アイデアなどを効率的に管理することが主体です。
これから先の目標を達成するために必要な、思考や行動を考えるために使います。
手書きで自由に書けるところは共通していますが、過去の自分から学ぶのが日記で、今の自分を未来の成功へ導くのがバレットジャーナルといえるでしょう。

バレットジャーナルが意味ないといわれる理由
バレットジャーナルが意味がないといわれるのはデザイン性だけを追求して、飽きてしまう人もいるからです。
たとえば「おしゃれで可愛くデコレーションされたバレットジャーナルを自分も作りたい」という考えだけで始めてしまうと、デザインやページ構成にこだわりペンが進まなくなってしまいます。
その結果、「バレットジャーナルをつけたけど意味なかった」「続かなかった」となってしまうのです。
バレットジャーナルをつけることの価値は、自分自身でバレットジャーナルをつける目的をしっかり持っているかどうかで変わります。
「なぜ自分はバレットジャーナルをつけるのか?」をしっかりと深掘りできていれば、書き込むことが面倒になる可能性は低くなるでしょう。
バレットジャーナルはどのような人に向いているの?
バレットジャーナルは、下記のような人に向いています。
- 複数のタスクを抱えている人
- やりたいことが多い人
- 目標や計画を考え実行したい人
- 手書きで思考を整理し、深めたい人
バレットジャーナルを使うとやるべきことが明確になり、忙しくても効率よく作業ができます。
自由な書き方ができるので、どのスケジュール帳を見ても自分の使いたい機能がないと感じる人にもおすすめです。
思いついたことを書き留めたり、計画の途中経過を記録するなど、目標達成に役立てることも可能ですよ。
書くことが好きで、書いているうちにアイデアがつぎつぎに浮かぶという人には、特にバレットジャーナルが向いています。
初心者でも続けやすいバレットジャーナルの書き方

バレットジャーナルは、箇条書きを使って自由に書けるのが特徴ですが、よく分からずに始めてしまうと上手く活用できません。
手順を踏んで書き始めれば、自分を成長させてくれる大切なノートに仕上がるでしょう。
ここからは、初心者でも続けやすいバレットジャーナルの書き方を、詳しく紹介します。
ステップ①KEYを決める
KEYとはバレットジャーナルで使用する記号のことです。
バレットジャーナルでは、バレット(・)以外にも複数の記号を使い分けて、タスクの進捗状況を管理します。
自分で考えたKEYを使っても良いですが、一般的に使われるKEYを表にして紹介しますね。
・ | タスク | すぐに実行できるもの |
---|---|---|
〇 | イベント | 誕生日や商談などの大事な予定 |
ー | メモ | 思いついたこと・すぐに実行しないこと・情報 |
* | 重要 | 特に重要なタスクやイベント |
! | アイデア | ひらめきや役に立つアイデア |
× | 完了タスク | 終わったタスク |
> | 別の日に移動 | 翌日や翌月に実行するために変更したタスク |
< | 未来に移動 | 翌月以降やさらに先の未来に実行予定のタスク |
自分で整理しやすいKEYを決めるといいでしょう。
ステップ②目次とページ数を書く
次にノートのどこに何が書いてあるのかを分かりやすくするために、目次を作りましょう。
たとえば、下記のように目次を作成することができますよ。
- INDEX・・・・・・・・P1〜2
- フューチャーログ・・・P3〜4
- マンスリーログ・・・・P5~28
- デイリーログ・・・・・P29〜
フューチャーログ・マンスリーログ・デイリーログについては、ステップ③で詳しく紹介しますね。
ページ数は、1ページ目からすべてに振ると大変なので、奇数のみか偶数のみに振るのもいいでしょう。
使っているうちに書きたいことが増えると目次も増えるので、追記できるように目次のページを少し余裕を持って考えておくことが大事です。
また、ステップ①で決めたKEY(「・」タスク/「*」重要、など) を目次ページに書いておくと、KEYの意味を勘違いすることを防げます。
ステップ③ページ構成別に書き込んでいく
バレットジャーナルを構成するのは、フューチャーログ・マンスリーログ・デイリーログの3つです。
ちなみに、バレットジャーナルではログは記録という意味で使われます。
記録したいことが多い人は3つのログにこだわらず、ノートの後ろの方に「読みたい本」「行ってみたいところ」など、ログを増やすこともできますよ。
記述方法には決まりがなく、構成別に自分なりの書き方で作れますが、「どんな風に書くか」「何を書くか」が分かる方が書きやすくなります。
ここでは、3つのログの書き方について詳しく紹介するので見ていきましょう。
フューチャーログの書き方
フューチャーログは年間カレンダーのようなもので、半年〜1年先の予定を書き込みます。
はっきり決まっている予定はもちろんのこと、希望や願望を書いておいても良いですよ。
たとえば、「半年後に旅行に行きたい」「1年後に5キロ痩せている」など、具体的に書いてあるとモチベーションにつながります。
フューチャーログの書きやすい方法は、見開きの2ページで1年分を見渡せるようにすることです。
左のページを上半期・右のページを下半期とし、それぞれ縦半分に線を引き横に3分割すると、1マスが1カ月分になります。
左ページ、左上から下に1月〜3月、右上から下に4月〜6月の順で使いましょう。
3月「20日卒業式」「30日引越し」、7月「?日旅行」などと、確定・未確定にとらわれず記入することが大切です。
マンスリーログの書き方
マンスリーログとは月ごとのカレンダーで、前月末や月初めに1カ月分の予定やタスクを書き込みます。
マンスリーログの書きやすい方法は、見開きの2つのページを1カ月分として使うことです。
左のページは月間カレンダーにして、右のページにはその月に行うタスクなどを書いておくと、やるべきことが分かりやすくなります。
フューチャーログを見てその月の予定を書き写し、前月のマンスリーログから未達成のタスクを移動するだけなので簡単にできますよ。
ただし、変更になったり最近になって決まった予定を、書き落とすことがないように注意しましょう。
デイリーログの書き方
デイリーログは、その日1日のタスクや予定を書き込むスケジュール帳のような役割です。
最初に決めたKEYを用いて、必ず実行するべきタスクや大切な予定、急がなくても良いタスクなどをひと目で分かるようにします。
タスクや予定だけではなく、映画の感想や訪問先で言われたことなどを書き留める日記のような使い方もできますよ。
デイリーログでは、日によって書く分量が変わることが多いので、枠を作らず日付を書いた下に箇条書きにするのがおすすめです。
たとえば、10日(火)/・資料作り/〇A社と商談/*誕生日パーティー、と書きます。
その下をラインで区切り、11日(水)/〇歯医者に行く/・B社に電話、下をラインで区切るといった具合に繰り返しましょう。
タスクが終わったり別の日に行うものは、必ずタスクの管理KEYに変換することがデイリーログを有効に使うコツです。
バレットジャーナルが長続きする3つのコツ

バレットジャーナルは自分のタイミングで簡単に始められますが、うまく活用できずに途中で挫折する人がいるのも事実です。
なかには、「スケジュール管理が目的だったのに急に暇になり、書く必要がなくなった」というケースもあります。
「忙しすぎて書く時間がない」「三日坊主で続かない」、という人もいるのではないでしょうか。
ここからは、バレットジャーナルが長続きするコツを紹介します。

コツ①無理に埋めない
バレットジャーナルは、ページを無理に埋めようとしないことが長続きするコツです。
タスクや予定がない日は、何も書かずに空白にしておきましょう。
何もない日は日付を入れるだけで、その日のデイリーログが完成します。
なぜなら「空白=何もなかった」という記録になるからです。
また朝は空白でも、「虹がきれいだった」「美味しいお店をみつけた」などと、今日感じたことを夜に書くことなら無理なくできますよね。
全部埋めて完璧なバレットジャーナルを作ろうとすると、書くことがないときにうまくいかず挫折の原因になります。
なので、何もないなら堂々と空白にしておいて、数日空いてしまったときでも書きたい日から続けようと考えると長続きできますよ。
コツ②お気に入りのノートやペンを使う
お気に入りのノートやペンを使うことも、バレットジャーナルが長続きするコツのひとつです。
ひとは、好きな道具を使うとポジティブ思考になり、自然とやる気が出やすくなります。
そのため、自分が好きな色や柄や手触りなどからノートやペンを選ぶと、バレットジャーナルを続けるモチベーションになるからです。
使いやすいサイズや書きやすい罫線のノート、書き心地の良いペンが揃えば書くのが楽しくなりますよね。
もちろん、デコレーションしたおしゃれなバレットジャーナルを作ることも、続けるモチベーションにつながります。
ですが、その作業には少し努力や労力が必要なので、作っている途中で嫌になる可能性もありますよ。
なので、お気に入りのノートを使う方が手軽で、「ノートを開こう」とする気持ちを作りやすいです。
コツ③決まった時間に書く
バレットジャーナルは、毎日の習慣にすると無理なく続けられます。
1日のなかで自分の習慣にしやすい時間は必ずあるはずです。
「この時間になったら書く」と決めて実行していくと、いつの間にか書くことが当たり前になっていきます。
「今日は書くことがない」という日でも、いつもの時間にノートを開くだけで書いたのと同じ意味を持ちますよ。
たとえば、夜寝る前の落ち着いたときや朝起きてすぐの頭がスッキリしたときに、書く時間を作ることをおすすめします。
自分の好きなタイミングで良いので、必ず決まった時間に書いて習慣化することが、バレットジャーナルが長続きするコツです。

まとめ
この記事では、バレットジャーナルの書き方を紹介しました。
最後に簡単にまとめます。
- バレットジャーナルとは、自分の思考や行動を箇条書きで管理する手帳術
- デザインやページ構成にこだわり過ぎると、迅速な記録ができずバレットジャーナルの意味がなくなる
- バレットジャーナルは、KEYを決める/目次やページ数を書く/ページ構成別に書き込む、という手順で行う
- 何もない日は空白にして、気に入った道具を使うことがバレットジャーナルの長続きのコツ
バレットジャーナルを長く続けるためには、書く習慣をつけることも大切ですが、何より楽しく書くことが一番です。
1年間の大まかな目標や月の予定、日々の課題などを箇条書きで記すことで、やるべきことが明確になります。
物事を効率よく進めるために、ぜひバレットジャーナルを始めてください。