ものの見方を変えるとどうなる?視点を変える6つのヒントと成功例
- 仕事でうまくいかないことがある時はどうしたらいい?
- ものの見方を変えるとどうなる?
- 視点を変えて悩みを解決する糸口を見つけたい!
仕事をしていると失敗や成功、いろいろなことが起こります。
スムーズに物事が進むこともあれば、いいアイディアが浮かばずうまくいかないこともあるでしょう。
特に悩みがある時には闇雲に行動しても、うまくいかないばかりで解決の方法は見つかりませんよね。
そんな時、問題解決の糸口を見つけるのに効果的なのが「ものの見方を変えること」です。
この記事では、どうしたらものの見方を変えられるのか、成功例とともに視点を変えるヒントを紹介しています。
この記事を読んでこれまでとは違った視点から物事や自分を見直してみると、新しいアイディアや問題点に気付き、問題解決の糸口を見つけられますよ。
ぜひ、最後までお読みください。
「ものの見方を変える」の意味とは?
「ものの見方を変える」とは心理学用語で、「リフレーミング」と言います。
リフレーミングとは思い込みや固定観念を別の視点から捉え直すことで、新しい見方を得ることです。
たとえば四角い箱の内側に絵が書いてあったとしても、外側から見ただけでは絵の存在に気が付きませんよね。
視点を変えて内側を覗いてみて初めて、内側の絵に気がつきます。
要するに、ものの見方を変えると、新しい発見や気づきが得られるのです。
「仕事でいいアイディアが見つからない」「物事がうまく行かない」と行き詰ったときは、今見ているところから違うところへ視点を移してみてください。
ものの見方を変えて、問題点の発見やアイディアを生み出すヒントを見つけましょう。
固定観念に囚われている人は、ぜひこちらの記事もあわせてご覧ください。
「ものの見方を変えること」と「ポジティブ思考」の違いとは?
「ものの見方を変える」と聞くと、「前向きに考え方を変えること」だと思われる方も多いですよね。
ですが、「前向きに考え方を変える(ポジティブ思考)」と「ものの見方を変えること」は全く別の言葉で、重点を置いている点が違います。
ポジティブ思考は、マイナスなことであろうがプラスのことであろうが、「意識を前向きにすること」に重点を置いています。
とにかく自分の考えや行動を肯定的・前向きに捉え、物事をよりよい方向に導いていくことを目指しているのです。
一方「ものの見方を変えること」は、視点の移動に重点を置いています。
ある事柄に対して前向きに捉える気持ちをポジティブ思考といい、「こういった側面もあるのではないか?」と多角的に捉えることを「ものの見方を変える」といいます。
新しいアイディアを見つけたい人や、現在の状況から抜け出したい人は、ぜひ「ものの見方を変える」を一度試してみてくださいね。
さらに、ものの見方を変えるというと、客観視という言葉もでてきますよね。
客観視については、こちらの記事をぜひ参考にしてください。
ものの見方を変えるとどうなる?
では、実際にものの見方を変えるとどのような効果があるのでしょうか。
- 自分や物事の短所も視点を変えることで長所に変換できる
- 人の立場に立って考えられる
- 広い視野で物事が見れるため自分の意見に自信を持てる
- 失敗しても良い点悪い点を見つけ出し次に活かせる
このように、ものの見方を変えると思考の幅が広がり、仕事や日常生活で深く考えられる人になれますよ。
たとえば商品を開発する際、あらゆる人が使うことをイメージできれば、より良い物を作ることができます。
失敗したときに落ち込むばかりではなく、視点を変えて「次はこうしたらどうだろう」と分析できれば、失敗は成功の素になりますよね。
このように多角的な意見を自分で見つけることができれば、自分のなかで気づきが生まれ、悩みを減らすことができるでしょう。
捉え方を変えれば現状は変わる!ものの見方を変える6つのヒント
ものの見方を変えるのは、簡単なようで難しいですよね。
ここからはどのようにものの見方を変えていくといいのか、6つのヒントを詳しく解説していきます。
無意識のうちに、ものの見方を変えられるレベルを目指すなら、日常的に視点移動を意識することが大切ですよ。
それぞれ詳しくみていきましょう。
ヒント①新しい価値を考える
当たり前と思っていることや、ルールに従うことは大切です。
ですが固定観念やルールに縛られすぎていると、本当の意味での新しいアイディアや価値は生まれません。
当たり前だと思っているものの価値を一旦忘れ、新しい価値に目を向けてみましょう。
成功した例で言えば、パスタはフォークで食べるものという常識を覆し、日本人に合わせてお箸で食べるパスタをメインに取り入れ人気となったお店があります。
問題が起きたときや変化が必要なときに、「AといえばBしかない」といった固定観念に囚われ過ぎていると、なかなかいいアイディアは浮かんできません。
一つの価値に囚われず、時には柔軟な考え方を持つことが、ものの見方を変えるには大切ですよ。
これまでの価値観にとらわれずに考えることを、発想の転換といいます。
発想の転換については、こちらの記事をぜひ参考にしてください。
ヒント②視点を移動する
悩みを抱えている人は、悩みにばかり目を向けてしまいがちです。
そんな時には視点の移動、すなわち着目点を変えることが大切です。
たとえば自分の意見がなく「周囲に合わせてしまいがちな性格」を自分の欠点だと思っている人で考えてみましょう。
「周囲に合わせてしまいがちな性格」の着目点を変えてみると、周囲に合わせられるのは「協調性がある」とも捉えられますね。
周囲の視線を全く気にせず自己中心的に仕事を進めている人より、みんなの意見を柔軟に聞き入れる能力があるとも捉えられます。
「周囲に合わせる性格」は決して悪いことではなく、どう活かしていくのかが大切だとわかりますね。
欠点だと感じるところでも、視点を変えてみるだけで利点になることもあります。
自分で着目点を変えられると、選択肢の幅が広がったり、新たな発見ができたりするでしょう。
ヒント③本当に相手の立場になってみる
ものの見方を変えるなら、自分以外の誰かを演じてみましょう。
簡単にいうと、「相手の立場になって考えてみる」ということです。
お客さまや取引先、家族や友達など、ビジネスでも日常でも、周りには必ず自分以外の誰かが存在していますね。
たとえばあなたがあるお店の店員で、お客さまの視点に立った売り場づくりをしたいと考えているなら、実際にお客さまとして店を訪れてみましょう。
お店の迷惑になることはNGですが、ベビーカーを使用しているお客さまになりきったり、高齢のお客さまになりきったりして、店内を観察してみてください。
すると、店内通路や商品の陳列、レジ対応に問題点が見つかるかもしれません。
日常でも相手を怒らせてしまったとしたら、怒らせた場面を一人二役で再現してみましょう。
演じることで、どうして相手がその言葉を選んだのかが見えてきますよ。
相手の立場になって考えるだけでなく、本当に相手の立場になると、ものの見方を変えられるでしょう。
ヒント④成功を疑似体験する
先ほどの実際に相手の立場を演じることでもお伝えしましたが、ものの見方を変えるには、自分以外から、新しい発想を得ることをおすすめします。
自分のなかで行き詰まり、答えが見つからないときは、その道で成功した人の経験を詳しく聞いて、自分の経験として置き換えてみましょう。
昨今ではYouTubeやSNS、ブログや書籍など、成功モデルの体験談を簡単に見たり、聞いたりできますね。
成功を疑似体験し、「この応用をすれば、もしかしたら、できるかも」と、新しい可能性を見つけましょう。
初めからできないと決めつけていると、せっかくのチャンスを失ってしまいます。
ものの見方を変え、迷いを気づきや発見に変えてみてくださいね。
成功体験を見たり、聞いたりするだけでなく、なりたい人の真似をすることも大切です。
こちらの記事では、なりたい自分になるために人の真似をする理由や方法について詳しく解説しています。
ヒント⑤上から俯瞰してみる
「上から俯瞰してみる」とは、目の前の問題を解決するために広い視野で物事をみることを意味します。
問題が起きている自分の目の前だけでなく、自分の周りや時には上から広く見渡すことで解決策が見つかる可能性がありますよ。
もしあなたが担当する部門の売上が落ちているとき、どうにか売上を上げようと策を練りますよね。
ですがその答えは自分の部門ではなく、他の部門、もしくは会社全体にある可能性もあります。
そうであれば自分の見える範囲だけで考えていても解決できないはずです。
ものの見方を変えて、たまには自分の目の前だけでなく、上から全体を見ることも大切ですよ。
ヒント⑥制約を取りはらう
お金や時間、資材や人間関係などの制約は、「〜だからできない」と考えることを諦めてしまう原因になります。
「こうしたらどうだろう?」という自由な発想をするには、制約を一旦忘れて、やりたいことを考えてみましょう。
「予算を気にしないなら、これもできるかも」「あの人を頼って・・・」など解決策や代替案が浮かびやすくなります。
現実的に出来ないことはもちろんありますが、制約にとらわれ、できないことばかりに目を向けていても仕方がないですよね。
いいアイディアがなかなか思い浮かばずに困っているときには、自由に考えてみることも大切です。
日常生活からビジネスまで!ものの見方を変えて成功した3つの事例
最後に、実際にものの見方を変えて成功した事例を紹介します。
成功事例を見ると、ものの見方を変えるということをより理解しやすくなりますよ。
ぜひ参考にしてください。
成功例①トイレットペーパーの芯やペットボトルのキャップ
最初に紹介する成功事例は、一見するとゴミになってしまうようなものから利益を生み出した例です。
トイレットペーパーの芯やペットボトルキャップなどは、恐らく多くの人はそのままゴミに出していますよね。
ですがトイレットペーパーの芯やペットボトルキャップを、子どもの視点で見てみるとどうでしょうか。
子どもたちはどちらも工作の材料や遊び道具など、さまざまなものに変化させて再利用しています。
さらに、親の視点へも変えてみましょう。
小学校の図工で各家庭の準備が求められるけれど、「すぐに用意するのは難しいから買えるならありがたい」と考える親の視点に注目すれば、ゴミが工作の材料として売れる可能性がでてきます。
実際にゴミとして捨てられてしまうものが、フリマアプリで商品として扱われており、売れていたりますよ。
ゴミが視点を変えれば商品になり、リサイクルされたりリユースされていく、ものの見方で利益を生み出した成功例です。
この成功例のように、ものの見方を変えることは、稼ぐことにもつながるでしょう。
稼げる人の思考について、こちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
成功例②音楽のストリーミング再生
「CDがなければ音楽は聴けない」「音楽を聴くには専用の機械が必要」という制約を取っ払い、新たな価値を生み出したのが音楽のストリーミング再生です。
ストリーミング再生とは、インターネット環境のもとで音楽や動画を再生して楽しむことをいいます。
以前は当たり前のようにCDが販売され、それを再生するCDプレイヤーを持っていなければ好きな時間に好きなだけ音楽を聞くことはできませんでした。
ですがいつしかパソコンやスマホ、インターネットが普及し、CDがなくとも音楽を聞けるようになっていますよね。
「CDがなければ音楽は聴けない」という制約をなくし、「いつでも、どこでも、手軽に音楽が楽しめたらいいのに」が実現している成功例です。
成功例③婚活サービスの「自分磨き」
最後は、着目点を変えたことで、利用者のニーズを満たした婚活サービスの「自分磨き」の成功例をみていきましょう。
婚活サービスの「自分磨き」とは、「より良い相手に釣り合うために自分も素敵な人でなければいけない」と感じている利用者をサポートするサービスです。
パーソナルカラー診断やコーディネートをアドバイスするなど、婚活サービスを展開する会社が、出会いを提供する前段階からサポートしてくれます。
婚活サービスは結婚相手を見つけるためのツールという視点から、結婚相手から選ばれるツールでもあるという点に着目し、利用者満足度も上がっている例ですよ。
まとめ
この記事ではものの見方を変えることについて詳しく解説してきました。
最後に視点を変えるヒントについて簡単にまとめます。
- ものの見方を変えるとは、視点を移すことを重視する
- ものの見方を変えることは、新しい何かを生み出すきっかけになる
- 固定観念や常識は一旦忘れてみることも大切
- 相手や成功した人の立場になり替わってみると、違う視点から物事を考えられるようになる
- 真似をしたり取っ払ってみたり、自分の置かれている環境を変えてみることでも、ものの見方は変わる
どれだけ考えてもいいアイディアが浮かばなかったり思うように物事が進まない時は、闇雲に考えていてもなかなか前には進めません。
そんな時にはこの記事の視点を変えるヒントを参考にして、ものの見方を変えてみてください。
そうすればきっと悩みから抜け出すきっかけを見つけることができますよ。